東大卒女芸人が、ホームレス支援と路上ギャグ師から考える「豊かな路上」




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共に路上を演じる

ビッグイシューをきっかけにはじまった「豊かな路上」の取材だが、思わぬ形で、路上のインフォーマル経済に参加するホームレスの方々にも出会うことにもなった。
実は、ビッグイシューの販売員の方にも取材を試みたが、本郷三丁目に立ってらっしゃった販売員さんはもう販売員活動をされていないらしく、また様々に都合も合いにくかったので、今回は諦めることになった。最後まで、さまざまな形で提案をいただき、取材にご協力くださったビッグイシュー日本の佐野さまには感謝申し上げたい。
アオキ 裕キというダンサーを中心に、路上生活者および元路上生活経験者で構成されるパフォーマンス集団である「ソケリッサ」にもビッグイシューが人的な面等でサポートをしているそうだ。

もちろんそうやって路上生活者側が発信するさまざまな形の提案はおもしろいし、それらを支援することは重要だろう。

しかしもう一方で、考えずにいられないことがある。

私たちは路上においてずっと観客のままでいいのだろうか。いや、観客のままでいられるのだろうか?
 
取材を進めていくうちに、「オモロ川さんを中心としたその周辺の関係」という図式がどんどん相対化されていった。

オモロ川さんにとっては観客や通行人も外からの刺激であり、鑑賞の対象である。

さらに、足をとめる人の側の取材で分かったのは、足を止めてパフォーマンスに関与しながら、
ただの通行だった行為を「豊かに」していく人々の姿だった。

道を通るとき、私たちはすべて、ともに路上を演じる存在なのかもしれない。

「チャリティー」でも「ひやかし」でもなく、自分の路上で非日常を演じる、そんな他者との関わりを提案してこの記事を終わりにしたい。

あなたの演じた非日常は、たとえあなたの日常にならなくても、ひとつのできごととなって、豊かな路上の一部になるのだから。

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ABOUTこの記事をかいた人

去年東大法学部を卒業しました。今はキンシャサの現代美術を研究してます。 ピン芸人。

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