東大卒女芸人が、ホームレス支援と路上ギャグ師から考える「豊かな路上」




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路上ギャグ朝の部:京橋

8時30分、京阪京橋駅。多くの通勤客が行き交う中でオモロ川さんは呼びかけを行っていた。

オモロ川さんの路上ギャグは、客にひらがなを一つ指定してもらい、その文字で始まるギャグを披露するというスタイルだ。
 
なお、前日には路上ギャグ中に、あるおじさん声をかけられて同行した挙句、その人に「捲かれる」というヤバい路上エピソードがまた一つ誕生している。

今日もなんかあったらええな~と軽くニヤニヤしつつ、インタビューをしてみた。

ここまで10人が足を止めてくれたらしく、すでに投げ銭も集まっている!!


観客インタビュー1人目:通学中の男子大学生

 

最初に声をかけた、通学でいつも京橋駅を利用するという男子大学生は、今回初めて足を止めるそう。

「いっつもおるんでちょっと気になってて」

会話する中で今回の取材のきっかけ等を説明すると…

「これは自分の偏見なんですけど 東大生とかやったら、勉強にしか興味がないというイメージ強いんですよね。だからやっぱりそういう人たちは興味がないんかな~と思いますね。
自分はお笑い系はちょっと興味あるんで。あんまりテレビはあんま見いひんけどYoutubeとかで出てるのよく見るんですよ。」

路上ギャグ取材で根強い東大生ステレオタイプに遭遇する私、、、笑 でも全部間違っているわけでもないよなあなどと思いながら取材を進めた。

「あの恰好はちょうどいいんじゃないですか、目立ちそうで、やっぱ目立つのが一番いいと思うんで。

――足をとめてよかったですか?

「よかったと思いました。
ひらがな指定されて、すぐにあんなギャグするのはすごいなと思います。結構ネタ豊富やと思いますよ。
ここ通るたんびにみるんで。」

なお、「か」を指定して、「松葉ガニ毛ガニ松葉ガニ!松葉ガニ毛ガニ松葉ガニ!」をやってもらったとのこと。


観客インタビュー2人目:バイト帰りな男女2人組

京橋駅は家から近くでよく利用するそう。今日は朝バイトの帰りらしい。

男性:「実は前にも一回みたことあるんですよ。その時は回りに人が集まってたんで。」

――オモロ川さんに人が足を止める理由はなんだと思いますか?

男性:「目ひくからじゃない? 存在感が強いから。」
女性:「なんかおるなーって」

一人目同様ビッグイシューについての話をしてみる。
お二人ともビッグイシューの名前は聞いたことがあるが、購入には至らなかったとか。

男性:「Bigissueとか以外にも、なんかそういうの、チャリティーとか募金とか支援とか、おいてたりするじゃないですか。それとイメージが一緒やから。」

「オモロ川さんは違うじゃないですか。いい意味で、何するかよまれへんから。」


観客インタビュー3人目:お金入れてくれてたスーツの男性

 

お次はスーツ姿で眼鏡をかけたの細身の男性。財布に入っていた小銭(500円玉含む)を全額投入。京橋駅自体あまり利用しないので、オモロ川さんを見るのも今日がはじめてとのこと!

「おもしろそうやなーと思って」
(オモロ川:ありがとうございます~)

――足止めてよかったですか? 
はい、(オモロ川:あ、うれしい~)だからお金入れたんです。」

路上パフォーマンス全般によく足をとめるという男性。

――足をとめるモチベーション、止める止めないを変える要因はなんだと思いますか?

「気になりすぎるから。「気になる」、かな。あと僕も音楽やってるんで。そういうバンドやってる子のところは見てあげようかな、って。」

そしてまたビッグイシューの話をしてみると…

路上パフォーマンスに足を止める人々にとって、BIGISSUEはどんな存在なのだろうか。

 

「BigIsuue見たことあります!で、なんで買わへんのかっていうと、この人が売ってるんでしょ、みたいなのがあるんで、たぶん買わないと思うんです。」

――というと?

「家のないホームレスの方が売ってる、から、買わないと思うんです。

そこに、寄付っていう形でしかないと僕は思ってるんで。」

前面にホームレスの方が売っていることが出ているために、普通に路上で雑誌を買う行為ではなく、寄付行為であるという認識が生まれてしまうから、だからこそ買わないんじゃないかという男性。
前述のとおりビッグイシューはチャリティーではないのだが、一人ひとりの個性より、ホームレスであるという肩書きが前面にでているから、そのような印象が生まれるかもしれないと私は感じた。

「じゃあ、、もうこの人が売ったらいいんじゃないか、って。」

――え!!!?オモロ川さんが売ってたら、、、?

「僕は足を止めます。で、絶対買っていきますよ。」

しばらくすると女性の知人が合流したので、改めて話を聞いた。何をするか読めないから足を止めるんじゃないか、などと話しあっているとここで背後から近寄ってくるオモロ川さん 

性:「もぉー怖い怖い怖い怖い!!」
オモロ川:「
怖くないですよ、おはよ~~~」

――なかよくなってる、、、。


観客インタビュー4人目:遅刻確定な男性会社員

40代~50代頭という風に見える。通勤で毎日京橋駅は利用されるということ。

今日は、電車が遅れて。会社に遅刻確定なんで。いつもは素通りなんですけど。

 

――足を止めてみたいとは前から思ってらっしゃいましたか?

「最初は全然興味なかったんですけどねえ…

吉本新喜劇とおんなじような感覚で、ずっとおんなじことやってるとおもしろくなるというか見たくなる。

たまにいてなかったら「あれ?」っていう感じなんです。」

――みてよかったなと思いましたか?

「まあ、、えっとね、、申し訳ないですけど、、、他の人の話のネタにはなるかな…笑」

――もう一回足止めようとかは  

は、、ないですね笑」


 
朝の京橋駅という通行人が時間に余裕のない厳しい環境にあっても、興味を引く恰好と、予測のつかないパフォーマンスが
ついつい足をとめる誘因になっているようだ。
少し時間が余っていたり、遅刻が確定したり、そういう人々が通勤の間に楽しめる身近な非日常として機能しているようにも感じられた

3000円弱お稼ぎになったオモロ川さんに牛丼屋さんに連れて行っていただきました

 

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ABOUTこの記事をかいた人

去年東大法学部を卒業しました。今はキンシャサの現代美術を研究してます。 ピン芸人。

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