東大卒女芸人が、ホームレス支援と路上ギャグ師から考える「豊かな路上」




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豊かな路上への誘い

オモロ川さんインタビューに入る前に、「豊かな路上」について少し東大卒っぽい話をしたい。
興味ねーよという方々は次のページへ

路上で生活したり、何かの活動をすることに対しては、さまざまな立場がある。

そして、路上活動への態度は、結果として、社会の周縁にいる人々への向き合い方と、重なる部分がある。

ホームレス問題との関連でいえば、昨年、渋谷にできた公共の造形が、いわゆる「排除アート」(路上生活者の寝泊まりを妨げるためのパブリックアート)ではないかと話題になった。
設置にそのような意図があったかは確定できないし、ここには住まないでくださいとの行政指導はもちろん必要な場合がある。

しかし、追い出すだけでなく、ホームレス問題に対して雇用面から根本的解決に取り組む必要も行政にはあるといえるだろう。

海外では、クレームによって排除アートを撤去することもあったという一例(http://www.telegraph.co.uk/finance/newsbysector/retailandconsumer/10897601より)


 私が大学院で学んでいるアフリカでは、商業・流通部門において、
インフォーマル・セクター(政府による規制を受けず、捕捉されない経済部門)が重要な構成要素としてとらえられている。

いわゆる露天商のような形で商業を営むそれらの中には、日本人でも見かけるので想像しやすい、食品を売ったり靴を磨いたりする「サービス・セクター」から、靴や家具まで作ってしまうものまである。

小川さやかさんはタンザニアの主に路上で活動する商人の人類学でサントリー学芸賞を受賞した

そうしたインフォーマルな製造業は、外貨を稼ぐことができ、特に工業部門への投資が進まないアフリカにおいて、経済発展のエンジンともなりうるのだ。

都市開発政策の是非はおいておくとしても、単純に排除してしまうにはもったいない、学問的にも実務的にも興味深い、魅力的なかかわりがそこにはある。

そう、制度としてよくデザインされ、きれいに整った路上も美しいけれど、

自発的な関係が絡み合う、豊かな路上には、可能性があるのだ。

次ページ:オモロ川さんにインタビュー!

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ABOUTこの記事をかいた人

去年東大法学部を卒業しました。今はキンシャサの現代美術を研究してます。 ピン芸人。

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