【アジアを揺るがす社会起業家!?】今最もアツい男「安部敏樹」を取材したら目から鱗が止まらなくなった、どうしよう?




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イノシシの話

(安部) イノシシの話をしようか?

 

(筆者) イノシシの話???

 

(安部) イノシシが山から下りてきて君を襲ったとしたらどうする?

 

(筆者) そりゃ怖いし嫌です!

 

(安部) イノシシって結構怖いんだよね、暴れるし。で、そういう問題があったとしてそれはなぜだと思う?

     最近獣害が増えてるんだよね、イノシシだけじゃなくて鹿なんかも問題でさ。それって、結局どうやったら解決するんだろうね?なんで起きてるんだろう?

 

(筆者) う〜ん…………、居場所がなくなったからですかね?

 

(安部) 悪くない答えだけど、まずハンターが減ったっていう事実があるんだよね。要は、狩ってくれる人がいなくなった。捕食者がいなくなって食物連鎖のバランスが崩れてるわけだから、ハンターの数を増やすのも一つの手だよね。

     一方で、君の言うようにイノシシの住んでる環境ってどうなってるのって話もあって。イノシシはどこに住んでたかっていうと、それは里山なんだよね。「里山」ってわかる?

 

(筆者) 自然と協調しつつ村がある環境ですか?

 

(安部) そうだね、もう一言付け加えると、人の手が入った山や森林のこと。人の手が入り、人による管理を前提として調和がとれている森林ですよってこと。木の管理もそうだし、イノシシなんかを狩るって意味でもそう。

     里山の管理って目線で言うと、狩る狩られるっていう部分でしか議論されていなくて、もう少し言うと里山って山の管理をしないと餌が減るんだよ。管理しないと木がドンドン大きくなっちゃって下草が育たないんだよね。

 

(筆者) 上の木が光を遮って下まで光が届かないってことですね。

 

(安部) そうそう。間伐とかしなくなるからね。そうすると、下草とか落ちている木の実とかを食ってるイノシシやシカの餌が無くなってくるよね。それで街に下りてくるってのが背景にあるわけ。そうすると里山の管理をしなきゃいけないねって話になる。さらに深掘りしてみようか?

 

(筆者) さらにですか!?

 

(安部) 里山を管理するって話だけど、獣害が特に増えたのは地域差はあれどもここ10年〜20年ぐらいなんだよね。それはなんでだろう?里山の管理って誰がするか知ってる?

 

(筆者) 林業をされている方ですか?

 

(安部) そうだね、林業家がするんだよね。ところでさ、林業人口ってどれぐらいいるかわかる?

 

(筆者) ドンドン減ってそうな気がします。

 

(安部) そうなんだけど、それ以前に林業人口ってめちゃくちゃ少ない。なんで少ないかっていうと、戦後に産業復興のために木を植えまくったわけ。けど実際やってみたら重工業とかがすぐに回復して、そっちばっかり支援したから、あまり林業家を育てる施策がなかったんだよね。で、原生林の木を伐採してスギとかヒノキとか植林するだけしたんだけど、管理する人がいなくなったんだよね。

     でも、問題が顕著に現れたのはここ10年〜20年くらいなんだよね。タイムラグがある。それはなんでだろう?

 

(筆者) う〜ん……、見当がつきません。

 

(安部) 実は中山間地域の農家の人々が結とかもやいを組織して共同で管理していたんだ。ところが、このコミュニティーが高齢化しちゃって、里山が荒れだしたのがここ10年〜20年て言うわけよ。

     つまりさ、このイノシシの話にしても、表面だけ捉えてトラブルシューティングするのは非常に短絡的なわけ。

 

(筆者) あぁ、なるほど。ミクロとマクロを行き来して、問題を突き詰めていくってことですね。

     イノシシが山を下りてくる背景にしても、ここまで深掘りできるんですね。

 

(安部) そうそう、そうすると解決策もいろいろあるよね、中山間地域のコミュニティーの再生なのかもしれなし、林業っていう産業の再生なのかもしれない。だから、問題の背景とか環境因子とかをしっかり理解して初めていい議論ができるってこと。表面だけで決めちゃわないってのが大事

 

(筆者) なるほどなるほど、上辺だけ見て決めつけちゃうのではなく、何度もミクロとマクロを行き来する必要があるんですね。すごいわかりやすい具体例でした。

     今日はお忙しい中、貴重なお話ありがとうございました!!!

感想とおまけ

感想

いや、もう本当に凄かった。圧巻。

社会問題への姿勢のイロハを聞けました、ちょっと色々聞きすぎてお腹がいっぱいなぐらいです。

身近な具体例を交えてくださり本当にわかりやすかったです。

異質な人と交流する、フラットな議論の場に飛び込む、深くまで繰り返し掘り下げてみる。

本当に大切なことですね、

皆さんも、ぜひ明日から実践してみては?

時期にもよりますが、インターンの募集もしているらしいので

気になった方は、http://ridilover.jpで検索してみてください。

おまけ『オリ合宿のすゝめ』

せっかくなので、オリ合宿歴10年の安部さんに理想のオリ合宿について伺いました。

(筆者) そもそもどうしてオリ合宿に1年生のふりをして潜るようになったんですか?

(安部) そもそも俺は2年生の時にオリ長をやってたんだけど、東大のインタークラスがすごい仲良いって聞いて憧れたんだよね。それで俺らもそんなクラスが作りたいってなって、クラス3代にわたって話し合った結果、俺が潜入することになったわけ。

(筆者) 安部さんのクラスはすごい仲よさそうな気がしますね。

 

(安部) そうだね、クラスがサークルみたいになってて、野球チームを作ったり、みんなで投資をしてみたり。

 

(筆者) オリ合宿を運営する上で、何かアドバイスありますか?

 

(安部) オリ長とかに言いたいのは、これは仕事のイロハだから本気で取り組めってこと。

 

(筆者) なるほど、オリ長大変そう……。

 

(安部) それと、上級生を下のクラスにどう組み込むか、かな。

 

(筆者) 確かに悩みますよね。上のクラスがガンガン下のクラスに絡むのか、下クラだけで仲良くさせるのか。

 

(安部) 最初にクラスの中で方針を決めておくといいよね。他のクラスメイトが同じ方向を向いて行動できるように仕込んでおくのって、組織論につながるところもあるね。

     だからちゃんとオリ合宿を回したら、それだけで相当仕事の能力が上がると思うよ。上級生をどうマネジメントするかで、下のクラスが仲良くなるかとか色々決まってくるからさ。

 

(筆者) 確かに、モチベーションが違う上級生を同じ方向に導くのは能力が要りそうですね。他にはありますか?

 

(安部) さっきの自分と異質な人と会うっていう話をすると、東大っていうだけでそもそも同質性が高いのに、みんな自分も興味のあるサークルとかゼミに入るわけだから、なおさら自分に近い人としか話さなくなるよね。そこでさ、唯一クラス活動だけが自分で望んだわけじゃなく異質な人と出会う可能性があるわけ。こういうのは大事にしたほうがいい。

     コミュニティ自体もすごく資産になるから、積極的に関わってった方がいいかもね。

 

(筆者) 今まで10年間オリ合宿に参加してきて、こんなオリ合宿は楽しかったとかありますか?

 

(安部) プレオリから全部参加できると一番楽しいかな。あとは、上級生がみんな来てる年は楽しかったよね、学部生だけじゃなく、修士課程の人とか社会人とか来てるとなおさら。

 

(筆者) 自分の時も社会人の方とか来てて楽しかった覚えがあります!

     すごく気になってたんですが、来年もオリ合宿にいらっしゃるんですか?

(安部) 30歳になるから今年で引退しようと思ってるんだよね。前に事情知らない東大の人にtwitter上で「老害」って言われてて普通に傷ついたし。笑

(筆者) そんなこと言わず来年も行って、あの衝撃を味あわせてあげてください!是非是非!

 

以上、安部敏樹さんへのインタビューでした!



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長谷部に似てる、それだけ。

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