【進学選択座談会】とりあえずで進学先、選んでない? ~進路を”選択”する君たちへ




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座る学科、動く学科、ネタの宝庫 ~学科の特色~

ナミト:まず皆さんに聞きたいのは、「進学先で何を勉強しているか」っていうことです。特に教心や社学はなかなか想像しづらいなと思ったので。

 

Kさん:教育心理は、大きく分けて教育分野臨床心理分野の2つがメインですね。学部としては文系ですが、実験もあって統計ソフトも使うので理系の知識は結構役に立ってます。

実験では、臨床心理の研究手法を学ぶのがメインです。結構現場主義的で、学校の授業に対する生徒の反応を見に行くこともあります。座って授業を受けているというより、動く学部って感じですね。

 

Tさん:それでいくと、法学部はよく砂漠って言われてる通り、何百人と入る教室で座って授業を受けるのがメインです。少人数で受ける授業はゼミと、民法基礎演習ぐらい。勉強は法律系政治系の2つが主で、シケタイのおかげでなんとか勉強にはついていけてます。

 

ナミト:シケタイといえば、法学部のシケタイってかなり厳しいイメージがありますね。

 

Tさん:そうですね、法学部のシケタイは超規律社会で、担当分の授業の録音の書き起こしをしないとシケプリの閲覧権限がなくなっちゃうんですよ。

 

現場主義の教育学部と座学中心の法学部、 なんとも対照的。

 

ナミト:それはだいぶ責任重いですね……。社学はどんな感じですか?

 

Hさん:社学は、社会現象を時代的背景などから説明したり研究したりがメインです。例えば面白いのだと、「なぜメンヘラは生まれるのか?」とか「なぜSNSは炎上するのか?」みたいな。

 

編集部:記事にしたらバズりそうなネタが多いですね(笑) ちなみにメンヘラが生まれる背景って気になるんですけど教えてもらえますか?

 

Hさん:昔はお隣さん文化が強い村社会であったり、信仰する宗教があったり、特定の誰かや恋人に依存や不安を持つことがあまりなかったんですけど、現代社会ではつながりが薄くなり無宗教の人が増えたことで特定の人に依存するようになって、そういった時代背景・社会的な変化からメンヘラが生まれる、みたいに分析されてます。

あとは、昔は家柄結婚が多かったけど今は恋愛結婚が主流になったことも背景にあります。家柄って揺るがないものに対して、恋愛結婚では気持ちっていう不安定なものだけが頼りだから、相手の気持ちへの不安から反動で束縛が強くなるという感じです。

 

ナミト:めちゃめちゃ面白いですね(笑) そういうことも勉強できるんですね……!

心を闇に飲み込まれてしまった人はこうして生まれてしまうらしい……(※決して女性に限った話ではないので、男性諸君も闇墜ちしないように気をつけよう)

 

Hさん:よく文学部って言うと夏目漱石とか文豪の研究してるってイメージを持たれちゃうんですけど、学科専修によって全然違って、社学とかだと教心みたいに統計使うことも多くて、私も結構理系の勉強を活かせてます。

 

ナミト:文学部って間口広いですからね。勘違いされる感じだと農学部も一緒で、「野菜収穫するの?」とかちょっと知ってる人でも「生物研究するの?」とか。

農経は経済学メインだし、やってることも文系っぽいこと多くて。いや確かに農作業実習って言って田無の演習場行って野菜を収穫しに行く授業はあるんですけど(笑)

 

選択に欠かせないのは情報と自分の意思

ナミト:次に、進学先の決め手と、進路自体を知ったきっかけについて教えてください。

 

Tさん:僕は結構最初から決めてました。理系科目が得意ではなかったし、討論やディベートも文系科目も好きだったので。中学生の時は広く世の中に影響を与えられる官僚になりたかったんですけど、いろいろ考えていって弁護士も向いてるかなと思って法学部に行くことを決めました。

ALESSの先生の点数のつけ方が不公平だと授業中に抗議して「君はLawyerになるべきだ」と言われたこともあるTさん

 

ナミト:結構早くから決めてたんですね……! やっぱり、自分の本当にやりたいことを考えて選ぶのって大事なんだなと思います。他の方はどうですか?

 

Hさん:私は実は入学当初は理学部物理学科に行きたかったんです。でも、大学で授業を受けているうちに「なんか違うな……」って思い始めて。

大学受験の物理って、パズルを解いていく感じで好きだったんですけど、一方で大学で学ぶ物理は答えのないものを探求していく、パズルを作るような感覚で、自分は物理の研究はできないなと思ってしまったんです。

 

ナミト:なるほど……。高校時代に好きだった物理と大学での物理とのギャップで理学部に行かないことにしたんですね。そこからどうやって社学を選ぶに至ったんですか?

 

Hさん:とりあえず文転しようと思って、さらに得意な数学を活かせる経済学部を考えていたんです。でも、そこからサークルの先輩から社学の話を聞いて、社会学に興味を持って。

私自身、数式を扱うよりも、枠に当てはまらない人間の行動や心理、そういう人間が作る社会が好きで、それが社学を選ぶ決め手になりました。

 

ナミト:学科にいる先輩の話って、その学科を知るきっかけにもなるし実態を知れるから確かにすごく大事ですね。

そういえば僕もいろんな学部学科で迷ったんですけど、実際にそこにいる人の話を聞く機会に恵まれたことが、知るきっかけにも選ぶ理由にもなって、良いことだったのかもしれません。Kさんはどうですか?

 

Kさん:僕も先輩の話とか点数との兼ね合いで決めました。でも、選ぶときに強く意識したことがあって、せっかく苦労して入った大学で学ぶことを、人生のちょっとした瞬間でだけ役立つことに終わらせたくないってことだったんです。

教育心理学って教育関連、心理学関連にとどまらず人の内面を知ることができるからこれからの人生のいろいろなシーン、例えば将来子供を持ったときにも活かせると思って、それが大きな決め手でした。

 

ナミト:確かに、「自分が大学で何を身につけたいか」も重要な視点ですね……! 皆さんありがとうございます。

最後に自分の話を少し付け加えるなら、「その学科で何を勉強できるか」が得るべき情報として大きいかなと思ってます。例えば、農経では経済学部の授業が20単位までは卒業単位に含まれるから、「経済学部でできることは農経でもできるはず」っていう意識が自分が学科を選ぶ決め手だったので。

なんにせよ、ガイダンス行ったり先輩の話を聞いたり、情報を集めてその中で自分の意思に合うかを照らし合わせるのが大事だなと思いました。

 

4年間かけて残るものが少ない、Kさんのその言葉に、確かにそんな悲しいことはないと思う筆者ナミト……

 

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長いので統べ男かナミトでお願いします。

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