エレベーターから始まる広告革命!?【起業家東大生に突撃してみた】




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なぜエレベーターで広告を?

 

─もう少しで通報するところでした。危なかった。ところで、羅さんはそもそもどうしてエレベーターに着目したんですか?

羅:自分の体験がきっかけですね。二年生の終わり頃、駒場の16号館(禅堂の隣)を使うことがよくあったんですが、この建物のエレベーターって中に掲示板みたいなものがあって、そこにいろんな専攻のセミナーのチラシが貼ってあるんですね。よその専攻だから当然専門用語は全然わからないし、しかも不親切なことに文章は英語で、僕は日本語話者なので、パッと見では全然内容が頭に入ってきませんでした。

─羅さん思いっきり中国系の名前なのにバリバリ日本生まれ日本育ちですもんね。ていうかそれじゃダメじゃないですか。

羅:そうなんですが、毎日乗ってるうちに何となく気になってしまって、宣伝されていた全く違う専攻のセミナーに実際に行くようになってしまったんです。心理学の専門用語で単純接触効果というものがあって、繰り返し接すると同じものでも好感度が高まるというものなんですが、エレベーターはこの効果を活かすのに最高の空間じゃないかということに気付いたんですよ。

 

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再び14号館のエレベーター。残念ながら掲示板はありません。

 

─なるほど。確かに、エレベーターって毎日使うから、嫌でも広告が目に入って来ますよね。

羅:そうなんです。それでじゃあ事業にしてみようと思って、三年になりたてくらいの頃に髪ボサボサの私服で銀座の個人所有のビル回ったんですよ。こういうことしたいので、エレベーター貸して下さいって。

まあまあ頭おかしい人がやるやつですね。

羅:メンタルが弱いので何軒か断られて退散しました。今思うとあれでまともに相手されるわけなかったですね…。それで一旦は諦めたんですが、院に入ってからデザインに強いサークルの同期が起業を手伝ってくれることになって、休学を決心しました。

 

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言わずと知れた銀座の街並み。高貴な佇まいである

 

私服で銀座のビル回れる時点でメンタル強いと思いますけどね。やっぱり会社起こすところまで行ける人は頭のネジがいくつか外れてる必要があるんですかね…

羅:いや、僕ほんとにメンタル弱いんですよ。テレアポが苦手すぎて今はFacebookのメッセージで営業してます。直接喋らないんで、反応がなくてもあんまりショックがないんですよね。

─わかりました。起業した時の参考にしますね!!!いつになるかわかんないけど!!

 

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窓際のオープンスペースからは秋葉原駅前が一望できる。人がゴミのようだ。

 

起業東大生の壮大なビジョン

 

─話を少し変えますね。今は会社を立ち上げたばかりなわけですが、将来的なビジョンはどんなものを持っているんですか?

羅:そうですね、“あらゆる広告のデザインの方向性を決める会社”にして行ければなぁと思っています。

─”あらゆる広告のデザインの方向性”…?

羅:今の時代、広告屋さんを始めましたって言うと「アドテクでしょ?」とか「デジタルマーケティングでしょ?」って言われることが多いんですよ。でも、僕がやろうとしていることはちょっと違う。そういう領域で頑張ったとしても、googleだとかfacebookだとか既存のメディアみたいなお釈迦さまの手のひらの上で踊らされているに過ぎないんですよね。それでは、広告という船の大きな舵取りはできない。

広告というものがどういうものか、その根底にある思想とか価値観みたいなものって、やっぱり決めてるのはメディアだと思うんですよ。
例えば、Googleの検索連動型広告って基本的には入札で順位を決めてますけど、金額の多寡に加えて、検索キーワードへの関連性もかなり考慮される。こういうところにメディアの思想が現れるわけです。
Googleには「世界中の情報を整理する」って座右の銘があるように、あくまでユーザーの利便性を高めることを目指している。彼らはそれが最終的には利益に繋がるということがわかっているんです。

─ちょっと難しい話になってきましたね。

 

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アツく語る羅さん。

 

 

羅:僕は今ある屋外広告だとか中吊り広告って基本的に大反対なんです。なぜなら、見る人に少しでもインパクトを与えることしか考えてないから。過剰な刺激を与えてるから、みんな広告が嫌いになり、もっとインパクトを与えないと見てもらえないという負の連鎖にはまっている

そういったこともあって、広告って邪魔もの扱いされることが多いです。僕は、そんな広告を救いたい。広告って本来は広告主と消費者のコミュニケーションであって、単なる広告主の自己主張であるべきではないんです。

─今の広告は、消費者の利益を考えない”単なる広告主の自己主張”になってしまっている、ということですね。

でも、ある意味で印象勝負!みたいなことになってるのは仕方がないなと思うこともあります。
それは、屋外の看板は目を背ける対象がいくらでもあるからまず見てもらわないと土俵に立てないから。
エレベーターは違います。完全な密室なので、見てもらえるのはわかってるんです。
まずエレベーターの中で広告の質にとことんこだわったメディアを作り上げて、そのノウハウを横展開して「粋な広告」という我々の価値観で世界を席巻する。

本当に見る人のためになる広告だけが流れて、広告を見ると思わずニヤリとしてしまって、そして世界中の人が広告を見るのを楽しみにしている。そんな世界を構築できたら楽しいですね。

 

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やはり愛機はMacでした。

─それはまたえらく壮大なビジョンですね……。

羅:目標は高い方が良いと思っているので…
エレベーターからはじめて、トイレの内壁、信号待ちのガードレールへとディスプレイをどんどん設置して行けたらいいなと思ってます。
その結果スマホそのものが「クラウド化」して、スマホという「モノ」を持っていなくても欲しい情報が街中の道路や壁に自分だけに見えるように表示されるようになったら、面白くないですか?
そうしたら、別に「広告」にこわだる必要はなくて、そこまで行けばどこまでがコンテンツで、どこまでが広告なのかわからなくなる。
財布とか携帯とかすぐ無くすので、個人的には携帯を携帯しなくてもいい世の中って結構待ち焦がれます(笑)

 

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映画『マイノリティリポート』の一場面

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羅さんの持つ将来像に近いとのこと。

 

完全にSFの世界じゃないですか!ワクワクしてきた…!!

羅:今はフィクションの域を脱していませんが、いつか実現したいと思っています。そのために、まずは今営業をかけているクライアントさんに発注してもらわないと……!!

─そうですね!頑張って下さい!そして上場したら株式の六割をこの記事で株式会社東京を宣伝した僕に無償で譲って下さい!

羅さん:無理です。

─わかりました。

 

 

 

最後は少々アレでしたが、壮大なビジョンに圧倒されました!!大企業の社長を最初にネットで紹介したライターになりたいので、ぜひ実現してほしいです!!マジで!!

 

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筆者の過去記事をチェックしてくれる羅さん。いい人。

 

羅さん、ありがとうございました!!

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