みなさん、ミュージカル映画はお好きですか?
先日、『LA LA LAND』を観て感動してしまった、東大最大の映画サークル映画制作スピカ1895の代表、安達です(はじめまして)
「ミュージカルとか好きじゃないし…」とか言って、記事を読み飛ばそうとしてるそこのあなた! 実はミュージカル映画が東大のサークルが抱える大問題を解決する一つのカギになるとしたら…
どうです、興味湧いてきませんか?
『雨に唄えば』、『ウエストサイド物語』、『サウンドオブミュージック』etc…
これまで数多くの傑作ミュージカル映画が生まれ、その音楽はCMソングに使われるなどして今でも愛されています。
また、劇中繰り広げられる華麗なダンスは観る者の心を奪います。
映画の様々な側面の内、「夢」に焦点にを当てるなら、まさにその夢の極地にミュージカル映画があるのではないでしょうか。
そして先日公開された『LA LA LAND』。もう予告編の時点で涙をこらえるのに必死でした。
大画面のIMAXで鑑賞…
これは凄い!!!!!
大画面で、堂々と素晴らしいミュージカルを見せつけられて、筆者放心…
往年の傑作を意識しながらも、現代的なセンスによって、これまでにない21世紀のミュージカルが生み出されたのです。
確信しました、「今年は確実にミュージカル映画の波が来る!!!」
そして、あの名言を思い出すのです「乗るしかない、このビッグウェーブに!!!」
この時私は、自分が映画サークルの一員であることを思い出したのです。
作りましょう、ミュージカル映画!
………。
少し冷静になった私は、大事な事を見落としていたと気付きます。
ミュージカル映画は他のジャンルより作るのが圧倒的に大変という事実を…
それはなぜか。
[広告]
まず第一に、主要キャストはしっかり歌える人じゃないといけないという事。
ダンスも重要な要素ですね。カッコよく踊れる人が必要です。それに、曲も作らなければなりません。ダンスの振り付けはどうするの?
考えるだけで大変ですね
本当に諦めかけましたが、このビッグウェーブをみすみす逃すわけにはいきません。
「誰か、歌って踊れる知り合い、いないかしら」
私はLINEをとりだし、また残酷な事実に気付くのです。
同クラ、同クラ、高校同期、サークル仲間、サークル仲間…
どこを探しても、歌って踊れる知り合いがいないのです。
「お前の友達が少ないだけでは?」とつっこみが入りそうですが、この際無視しましょう
いっそのこと自分で踊ってしまおうか
………。
やめておきましょう。
ここにきて、東大のサークルが抱えるある大きな問題を改めて認識するのです。
それは
東大には沢山の素晴らしいサークルがあります。
しかしながらサークル間の交流があまりにも薄いのです。サークルの内部で自己完結してしまって、なかなか外にまで目が向かないのでしょうか。
かく言う私も、恥ずかしながらミュージカルを撮ろうと思うまでミュージカルサークルの存在を知らなかった上に、五月祭で闊歩するダンスサークルの行列を目撃したときには、
「うひょ、こりゃオイラとは住む世界が違いそうだぜ…」と勝手に心理的に距離を置いてしまっていたのでした…
「別にサークル内で楽しくやってればそれで良いんじゃないの」そう思う方もいらっしゃるでしょう。確かにそうです。
ただ一言だけ言わせて下さい。
「それじゃあまりにも勿体ないじゃないか!」
せっかくハイレベルなサークルが沢山存在しているというのに、そのサークル同士がコラボレーションする場がほとんど存在しないなんて、なんだか本当に勿体なくないですか?
今こそ世界的に評価された「もったいない精神」(?)を遺憾なく発揮する時だとは思いませんか?!!!
この問題の解決策の一つが、ズバリミュージカル映画なのだと私は思うのです。
[広告]
例えばもしアカペラサークルの美しい歌声が響きわたったなら、もしダンスサークルの華麗なダンスがスクリーンを彩ったなら…(「うひょ…」とか思ってしまってすいませんでした…)
そして重要なのは音楽サークルです。やっぱり、ミュージカルに素敵な音楽は欠かせません!
せっかくならオリジナルソングを鳴り響かせたいですよね!(著作権には厳しいご時世ですしね。)
他にも美術系のサークルなども考えられますね。
何せ映画は総合芸術なので、沢山のサークルが協働する場としてはうってつけなのです。特にミュージカルは、多種多様なサークルの協働が可能です。
サークルの協働は、映画のクオリティー向上以外にも様々なメリットがあります。
撮影を通して普段まったく接点のなかったサークル同士の交流が生まれたり、予想外の刺激を受けるかもしれません。
またスピカでは五月祭や駒場祭での上映のほかに、YouTubeなどネットでの公開も行っています。
これによって各サークルの力を広く知ってもらう事が出来る上に、「東大のアート」を結集した作品として、東大のブランド力を多方面にアピールすることも可能になると思います。
この様な交流・協働が映画のみならず、東大の文化全体の盛り上がりを生み出していけるのではないかと考えているのです。
そしてやっぱり、映画サークルの代表としては、東大の映画文化もガンガン盛り上がって欲しいと思っています。
というのも、東大の映画文化、最近ちょっと元気ないのです。
みなさん、『男はつらいよ』の山田洋次監督や、『火垂るの墓』などスタジオジブリ作品でおなじみの高畑勲監督が東大出身だという事を御存じでしょうか?
意外なところだと『リング』の中田秀夫監督も東大出身だったりします。
有名監督も輩出している東大ですが、残念ながら今新歓を行っている映画サークルは、今年ついにスピカ一つになってしまいました。
「一強だぜ!!!」 と手放しに喜べないのが本音です。サークル数の減少は、そのまま、文化の衰退を如実に表してしまっているからです。
では、他大はどうなのでしょうか。
例えば早稲田大学。
なんと聞くところによると映画サークルが8つも存在し(もっと多いかもしれません)、大学内だけで映画祭が開けるのです。
しっかり映画文化が根付いています。
その結果なのか、映画祭やコンクールでも早稲田がめちゃくちゃ強いのです。
一方東大は、新入生の入れるサークルがたった一つ。このまま放置してしまったら…
私は何とかして、少しでも、東大の映画文化を、Make great again したいのです。 いや、againというよりは、新しく作っていきたいのです。
私はミュージカルこそがその一つの起爆剤になってくれるのではないかと密かに思っているのです。
[広告]
もしこの記事を読んで、少しでも映画という文化に興味を持ってくれる人がいたら。
もしこの記事を読んで、少しでも多様なサークルの協働というアイデアに共感してくれる人がいたら。
是非、私に連絡をくれると嬉しいです!
いきなりミュージカルでなくてもかまいません。例えば、劇中歌を歌ってみたい、例えば、映画の演技と、舞台での演技、その違いに興味をもったetc…
とにかく沢山の人が関わってくれる事が、私の小さくも大きな野望を現実のものへと近づけてくれると思っています。
以上、東大のサークルの協働による、東大の文化全体の活性化、そして、東大の映画文化の成長 これが私の野望でした。
この記事を読んで映画作りに興味をもってくれた新入生(2年生以上の大きな新入生も大歓迎)がいたら、是非新歓に遊びに来て下さい。映画文化の未来は、まさに新入生にかかっているのです。
スピカでは、思い立ったときに映画が撮れることを目標に、様々な監督が多種多様な作品を作っています!
監督・脚本・役者・機材などなど、自分の好きなタイミングで、好きな形で作品づくりに関われるのが魅力です。
さらに五月祭ではいきなり新入生の監督作品を流します。映画制作って、実は思いのほか簡単に始められるのです…!
新歓日程は以下の通り
4月8日(土) 16日(日) 体験制作会
これは実際に短い(2分ほど)の作品を作ってもらおうという素晴らしい企画です!! 13時から行います。 その後無料の食事会もあります。機材もサークルのものを貸し出します!
4月9日(日) 15日(土) 新歓上映会
ここではスピカの昨年度の作品をいくつか実際に上映します! こちらも13時から行います。
全て12時45分に駒場キャンパスの正門前に集合です
新歓に参加したい方は spika2017shinnkan@gmail.com にメールをお願いします!
また最新の新歓情報はtwitterの新歓アカウント (https://twitter.com/spika_2017) でも確認出来ます!
さらにYouTubeでは、一部のスピカの作品をご覧になれます。スピカのチャンネルはこちらから。
例えば、私が新入生の時の作品がこちら↓
来たれ新入生!!!