東大生は竹馬で東京から横浜まで走破できるのか?検証してみた

2017.03.15
いっちー

 竹馬の魅力

こんにちは、いっちーです。

みなさん、突然ですが、竹馬をご存知でしょうか。

『竹馬』

竹馬(たけうま)とは遊具の一つ。2本の棒それぞれに足場を縄紐で括り付け、爪先が棒に当たる様に足場に乗り、棒を掴んでいる手と足を共に動かして歩行する。

ー「竹馬」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2016年12月23日 (金) 04:16 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E9%A6%AC

おそらく小学校の時良く乗って遊んだ記憶があるのではないでしょうか。

竹馬、それは、数ある乗り物の中でも最も原始的なルックス、しかしそれでいて乗りこなすための難易度の高さ、そして乗れたときの達成感、10〜20cm高くなっただけなのにまるで別世界のように広がる視界。そのすべてが小学生を魅了するのに十分と言えます。

そうです、竹馬は、小学生にとってなくてはならない遊び道具なのです。もはや必需品、といっても過言ではないでしょう。

しかし、ここで僕は違和感に気づきました。

「竹馬に乗る領域は、小学校の校庭にほとんど限定されていた・・・果たしてそれでいいのだろうか・・・

竹馬というこの素晴らしい乗り物に、外の世界の偉大さを教えなくていいのだろうか・・・

その有り余るスペックは、外の世界でこそ真価を発揮するのではないだろうか・・・」

悩みました。。。

「なんとかもっと竹馬の力を引き出せないだろうか・・・そしてその素晴らしさをより多くの人に伝えられないだろうか・・・」

 

「そうだ!竹馬で東京駅から横浜駅まで歩ききってみせよう。竹馬には小学校の校庭は狭すぎる」

日本の中心、東京。そして筆者の地元である横浜。距離にして30km、ここを竹馬で走破できれば、竹馬の潜在的なパワーをアピールできるに違いありません。

はい、というわけで前置きが長くなりましたが、「竹馬で東京〜横浜走破チャレンジ」スタートです!

ちなみに徒歩だと6時間ほどで行けるようなので、一日あれば余裕でゴールできるはずです。

竹馬購入〜決行前

・・・と、意気込んではみたものの竹馬をそもそも持っていません。なんならここ10年ぐらい実物を見てすらいません。なのでまずは入手するところからです。

「お前そこは自分で作れよ」というツッコミが入りそうですが、自作の竹馬に乗っていたら道の真ん中で大破したという友達がいたので、ここは安全のためにも既成品を手に入れることにしました。

結論から言うと、Amazonで簡単に手に入りました。偉大です。

ラッキーなことに、割引きされていました。

竹馬が無事届いたところで、次は相方探しです。さすがに竹馬で孤独に旅するのは寂しいですし、なにより本当に達成したのか証言する人がいません。

そこで誰かこの馬鹿な企画に付き合ってくれる変人過酷な企画を支えてくれる優しい人がいないかとすぎやま食堂で持ちかけてみたところ、なんと二つ返事でオッケーしてくれた人がいました!上の写真にも登場している、UmeeTのこーたくんです。

駒場祭で踊っている時のこーたくん。ちなみに竹馬は乗れないそうです。

竹馬も揃えた、助っ人もついてくれた、というわけであとは決行するだけです。二人が暇な日ということで、2月9日に設定しました。

ちなみにこの日付設定のせいでこのあと地獄を見ることになりましたが。。。

いざ、出発の時

運命の2月9日がやって来ました。東京駅待ち合わせで、そこから南下して横浜を目指します。

体調も万全、前日緊張で眠れなくなるなんてこともないまま当日を迎えたのですが、ここで大きな問題が発生しました。

天気です。

なんとこの日は2月で唯一、雪が降った日なのです。

朝天気予報を見て、一瞬このまま決行するべきか逡巡しました。

しかし、ここでの目的は竹馬の偉大さを証明すること。雪なんかに負けていてはお話になりません。決行です。

寒さに震えながらも、東京駅に無事到着しました(この日は最高気温5℃、最低気温1℃)。

竹馬を袋から出して、組み立てていざ出発です。

実はここで、「竹馬を組み立てるのにカナヅチが必要」ということがわかり慌ててしまいますが、東急ハンズでカナヅチを購入して事なきを得ました。

丸の内→新橋にて昼食

今回の企画のルール

  1. 竹馬に乗って、ゴールの横浜を目指す。
  2. 横断歩道など、危険な場所、迷惑になりそうな場所では竹馬から降りて通行する。

それと分かりやすいように、スケッチブックに「東京→横浜竹馬で走破チャレンジ中!!」と書いて首からぶら下げました。なんとなくヒッチハイクっぽくていい感じです。

ここまでいい感じだったのですが、いざ進み始めてみると困った事態が発生しました。

「意外と竹馬に乗るのは難しい、そして予想よりも速度が遅い」

はい、正直なめていました。竹馬ってもっとサクサク進めるとばかり思っていました。

まず苦労したポイントとしては足の位置がなかなか定まらないということ。歩みを進めていくと、足場からどんどんずれていってバランスを保つのが難しいのです。正直これには参りましたが、

「まあそのうち上達するっしょ」と楽観視してそのまま進んでいきました。結構歩道が途切れてすぐ横断歩道になるので、そんなに長く乗り続けなくてもいいというのも助かりました。

最初は恥ずかしかったのですが、、、
結構応援してくれる人が多くて嬉しかったです。
意外と視界が高くなります。

そんなこんなでしばらく進んでいきましたが、ようやく新橋についた頃にはなんと1時間が経過していました。

時速換算すると2km/h。このままのペースだとゴールはなんと14時間後です。大ピンチです。

ピンチなのは確かなのですが、お腹がすいたのでお昼ごはんを食べました。空腹には勝てません。

降りだした雨、そして雪

会計を済ませて外に出ようとしたところ、さらなる逆境に襲われました。雨です。

竹馬に乗ったことのある方ならお分かりでしょうが、竹馬に乗るときは両手がふさがるので、必然的に傘がさせません。

こうなります。

びしょぬれです。

しかし、すれ違うときに「がんばって」と声をかけてくれる人の存在、そして隣で一緒に歩いてくれる相方の存在を前にしては、気軽にリタイアなんてできません。進みます。

ちなみに、ツイッターで「竹馬」と検索したら「竹馬で歩いてる人いて二度見した」的なツイートが見つかりました。そりゃあそうですよね、僕もそんな人がいたら二度見します。

明るいニュースとしては、だんだん竹馬に乗る技術が向上してきました。安定して、長い距離を速いスピードで歩いて行くことができるようになったのです。

竹馬の高さも高くしました。こうすることで歩幅を稼いでスピードアップできます。

また、浜松町周辺で通りすがりのおじいちゃんに「頑張ってるね、写真撮ってよ」と言われて一緒に写真撮ったり話したりしたのですが、そのときに「こういうのはカンパ袋背負いながらやったほうがいいよ」と言われました。

その発想はなかった・・・

ファンキーなおじいちゃんのおかげで少し元気が出てきました。

田町周辺、小学生との出会い

雨と雪でびしょびしょになってるかつめちゃくちゃ寒いということをのぞけば順調に進んでいって、銀座を越えて田町のあたりまでやって来ました。それに伴って周りの風景も都会のど真ん中から住宅街に変わっていきました。

そんなとき、向かい側の歩道でなにやら下校途中の小学生と思しき2人組がこちらを見つめてなにか喋っているのが見えました。どうやら竹馬に興味津々の様子です。

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小学生

竹馬乗らせて!

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いっちー

いいよ!

竹馬に乗ってもらう
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結構難しい・・・乗れない・・・

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練習が必要だね〜昼休みとか乗ってごらん!

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うん!ところでなんで竹馬で歩いてるの?

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実は今ね、竹馬で東京から横浜まで歩こうとしてるの

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ん?横浜って電車で行くところじゃないの?へんなの〜

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・・・うん、変だね。。。

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じゃあね〜

小学生にも困惑されてしまいましたが、構わず進みます。雪はみぞれに変わってきたものの止む気配はなく、寒さのせいでどんどん体は冷えていきます。

小学生、可愛かったです。

さらに、だんだんと日が暮れてあたりは暗くなっていきました。

五反田周辺、夜のとばりがおりていく

いつの間にか完全に日は暮れて、夜になっていきました。寒さはそろそろ限界点を突破しようとしています。

夜になっても爆走します。
雨は止みません・・・

うすうすお気づきになっている方もいるかと思いますが、この時点でだいたい17:00ぐらい、スタートしてから6時間ほど経過していました。そしてどれぐらい進んだかというと。。。

だいたい東京から8km、全体の4分の1強です。

横浜は遠い・・・

このままのペースでは、なんと到着が翌朝8時頃です。

竹馬技術の上達によって竹馬自体のスピードはあがったのですが、途中途中で休憩をはさんでいたのがどうやら仇になったようです。

・・・

絶望でした。

ここまでめっちゃ頑張って雨の中歩いてきたのに、東京23区すら出られなかったのか・・・俺達の竹馬に対する愛はこんなものだったのか・・・

しかし、落ち込んでる暇はありません。少しでも進んで、限界に挑戦するしかありません。

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いっちー

いけるところまで行こう、、、

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はい、頑張りましょう。。。

肩を落としながら歩いていた2人を元気づけてくれたのは、「竹馬なんて珍しいもん乗ってるな」と声をかけてくれた通りすがりのおじいちゃんでした。

昔はよく竹馬に乗っていたとのことで、「寒いだろうけどがんばれ」と励ましてくれました。一緒に記念写真も撮ってくれたので、少しだけ体力が回復しました。

「横浜までは無理だろうけど、あとちょっと、進めるだけ進んでやろうじゃないか」

燃えてきました。

竹馬で歩いている途中、通行人の方からはもちろん何事かと不審な目を向けられることも多かったのですが、意外と応援してくれる方が多くてびっくりしました。と同時に、その声援にかなり助けられました。

正直今までアスリートの方が「声援が力になる」って言ったりするの疑わしいな、と思っていたのですが、本当でした。声援、力になります。

・・・と、なんかかっこいい風なことを書いてはみたものの、ふくらんだやる気は歩くにつれてどんどんしぼんでいきました。容赦なく雨は降ってきて、足もだんだんふらついてきました。

そのとき僕の頭を占めていた感情はただひとつ、「帰ってお風呂に入りたい・・・」だけでした。

そのあと約1時間、2kmほど歩いて東急大井町線の中延駅というところに辿り着いたのですが、そこから先はもう一歩も進めませんでした。

「ちょっと雨宿りしよう・・・」といって駅構内に入ったのが運の尽きだったようです。電車に乗って帰るという魅力に勝てませんでした。無念のリタイヤです。

自分としては、むしろあのメンタル状態から1時間も歩き続けられたのが信じられないくらいです。

表情がすべてを物語っています。

走行距離はおよそ10km、悔いの残る結果となってしまいましたがやれるだけのことはやった、そう自分に言い聞かせて帰路につきました。

結論:竹馬で東京から横浜に行くのは難しい。しかし、なんだかんだ竹馬に乗るのは上手くなる。

おまけ〜アシスタント対談〜

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いっちー

まずは、この企画協力してくれてありがとうございました笑

かなりの悪条件だったけどどうだった?

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こーたくん

地獄でしたね。とにかく寒すぎました

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いっちー

ほんとそれ。なんであの日に限って雪が降ったんだよ… てか俺竹馬なめてたわ…

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こーたくん

雨雪の中で傘も差さず竹馬に乗り続けた先輩の姿は忘れないです…! 竹馬については普通に反省してください。

(編集部注:市川は企画前、こーたくんに「めっちゃ練習してるから余裕」と嘘をついていた)

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いっちー

こーたも寒い中マジでありがとう…

いやほんとに。せめて開封してから行くべきだったね笑

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こーたくん

いやー、新品の竹馬を袋から出して「組み立てカナヅチ必要なのかー」って言った時は内心おかしいと思ったんですよ。

東急ハンズにカナヅチを買いに行きました。
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いっちー

俺その前々日ぐらいに「庭で練習してる」ってドヤ顔してたもんね笑

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こーたくん

絶対練習してないなこの人、って思いました。
ここまで見事な嘘だと逆に清々しいですね。

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いっちー

何も言えないです・・・^^;

怒られてしまいました。やっぱり何事も準備は必要ということですね。

反省します。

おしまい。

この記事を書いた人
いっちー
はじめまして! いっちーです。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
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