「ラ・ラ・ランド」からひもとく、ミュージカルの歴史と魅力

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絶対に面白いミュージカル3選

さて、ミュージカルの歴史についてひとしきり語ったところで、私がおすすめする作品3つを紹介させてください。

イントゥ・ザ・ウッズ

 

 

1987年初演のブロードウェイ・ミュージカル。2014年に映画化され、翌年に日本でも公開されました。

子どもがほしいパン屋の夫婦を中心に、赤ずきん、シンデレラ、「ジャックと豆の木」のジャック、魔女、王子などの登場人物たちがお互いに絡み合い、森の中でストーリーが展開されていきます。

 

このミュージカルの面白いところは、めちゃくちゃブラックなところ。

おとぎ話って大体、「悪い人が懲らしめられて善い人がハッピーになる」っていう話じゃないですか。このミュージカルは、そういった童話の綺麗事をどんどんぶち壊してきます。

 

赤ずきんはパン屋のパンをくすねるし、ジャックは雄牛からミルクがとれると思っている馬鹿。全然善い人じゃないんです。

そしてきわめつけはシンデレラ。一見いい子そうに見えるのですが、意地悪な継母と姉に、普通に不満タラタラです。

他にも、ガラスの靴を片方だけ落としたのは実は○○だったり、幸せな結婚をしたと思っていたら王子が××したり。

ネタバレになるので伏字にしましたが、童話を現実でぶん殴っていく気概が非常に気持ちいいです。

 

そして、何よりも素晴らしいのは、「悪役がいない」ところ。

童話では「こいつを倒せば万事解決」みたいなキャラクターが存在しますが、現実はそんな単純ではないですよね。

1人の人が善人にも悪人にもなりうるのが現実であり、そうなると「何が善いことなのか」という問題が生まれてくる。

そういったところまでストーリーに織り込まれており、映画館でずっと「あ〜〜〜好きだわ〜〜〜」と思いながら観ていました。

 

ハッピーエンド、予定調和の童話に「うーん…」という思いを抱いたことのある方は観てみたらどうでしょうか!

ウィキッド

「イントゥ・ザ・ウッズ」はアクが強すぎる!という方には、「ウィキッド」をおすすめします。

「オズの魔法使い」の前日譚で、西の悪い魔女・エルファバと、南の良い魔女・グリンダが主人公の物語で、「いかにしてエルファバは”悪い魔女”になったのか?」というテーマが描かれています。

 

緑色で彩られた美しいセットと、頭に残りやすいメロディー、特徴的なキャラクターたちは子供たちだけでなく大人たちも魅了し、今でもブロードウェイで上演されています。

 

主役の初演キャストは、「アナと雪の女王」でエルサ役を演じたイディナ・メンゼル。レリゴーの人です。

 

曲や舞台装置だけでなく、ストーリーもめちゃくちゃ面白いんですよ!

人間が動物を差別する様子や、エルファバとグリンダがそれぞれ「悪い魔女」「良い魔女」として祭り上げられていく様子は、現実の社会への風刺が感じられます。

 

日本では、劇団四季で何度か上演されています。今は公演の予定はないらしいですが、超人気演目なのですぐ復活するんじゃないですかね(たぶん)。

さらにこの「ウィキッド」、2019年公開予定で映画化も進んでいます!知っておいて損はないミュージカルです。

ラ・ラ・ランド

※お忘れかもしれませんが、この記事は一応「ラ・ラ・ランド」公開に寄せたコラムです。

 

 

最後は「ラ・ラ・ランド」。

女優を目指すミアと、「ジャズを生き返らせる」という夢を持つピアニスト・セバスチャンのラブストーリーです。

「ラ・ラ・ランド」の感想や解説は、素晴らしい感性で感動を語り尽くしたものがググれば腐るほど出てくるので、私は詳しくは述べませんが、

ライアン・ゴズリングの笑顔に完全にやられました。

 

とにかく、騙されたと思って、観に行きましょう。

1500円と2時間以上の価値があります。マジで。

 

さいごに

ここまで、5000以上の字数を使ってつらつらとミュージカルについて語ってきたわけですが、ミュージカルにはそれ以上の魅力があります。

あなたがこの記事でミュージカルに興味を持ち、私が書いたこと以外の魅力を見つけてくださったなら、これ以上の幸せはありません。

 

長々とおつきあい頂き、ありがとうございました!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

りほ

美しいものとお酒が好きです。

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