大家好(こんにちは)!
東京大学教養学部国際関係論コース3年のまきと申します。以前フランスのHEC Paris Summer Schoolに参加した時にも記事を書かせていただきました。今は中国の北京大学に1年の交換留学で来ています。
突然ですがみなさん、中国という国にどのようなイメージを持っていますか?
などなど…メディアから得られるのはマイナスイメージばかり。
さらに中国留学となるとどうでしょうか。留学行くなら英語圏がいいから候補として考えたこともなかったし、ましてイメージも悪いからだからちょっとな…といった感じでしょうか。
今私が留学している北京大学は中国トップクラスの大学で、
私自身期待以上の留学生活を送っているだけに、非常にもったいないと感じます。泣 そこで、中国留学の魅力を少しでも多くの人に知ってもらい、願わくば中国への留学生が少しでも増えたら、せめて中国留学を選択肢に入れてもらえたら…という思いで、記事を書かせていただくことになりました。
今回は北京大学留学中の私かる中国の魅力を、その圧倒的な多様性に注目してご紹介します!
北京大学には文字通り世界中の国々から留学生が集まっています。例えば私の中国語クラスのクラスメイトの国籍は、
日本、韓国、アメリカ、スリランカ、ロシア、ウクライナ、モンテネグロ、インドネシア
とバラバラ。国際情勢の話になると様々な立場の意見が飛び交い、まるでミニ国連のよう。笑 国の政策の一環で、一帯一路政策の要である中央アジアや、最近投資が盛んなアフリカからの留学生も積極的に受け入れています。
日本の大学にも留学生はいるけれど、これほど多様な国籍が揃っているわけではないですよね。
ちなみに、せっかく留学に行くんならやっぱり英語を上達させたいんだけど…と思っているそこのアナタ!北京大にも英語の授業は山ほどあるし、欧米からの留学生も多いので、彼らと積極的に交流すればあっという間に上達しますよ☆
日々多様な留学生、多様な価値観と触れ合い、視野が本当に広がります。
そして中国語は二外でもないしニーハオしか知らないんだけど…と思っているそこのアナタ!
実は北京大は中国語のレベル要求がなく、文字どおりゼロから始めることができます。
日本で学ぶより上達が早いこと間違い無し! 二外がスペイン語・フランス語の友人も、たくましく中国語を学んでいます。
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留学生だけにとどまらず、中国人学生も多様なのが、北京大学の凄さ。全国重点大学と言われる中国トップクラスの大学には、中国各地の優秀な学生がぎゅぎゅっと集まってきます。
試しに友人の出身地の思い出せるだけ挙げてみると、
陝西、広西、広東、香港、安徽、新疆、山西、江蘇、山東、河北、甘粛、四川、黒龍江
といった感じになります。笑
そして驚くべきことに全員話し方も生活習慣も全く違うのです。
日本にも方言はあるものの、出身地が違う者同士ないですが、中国の方言は中国人でも全っっく聞き取れないそうです!!
「北斉南繁」と言われるように、平野が多い北方に比べ、山脈や高原が多い南方の方が、方言や生活習慣の違いが顕著なようです。違う出身地の友人ができるたびに中国の新たな側面を垣間見たような感覚になりますね〜。
ちなみに私は友人から各地のグルメを教えてもらい、旅行に行ったら食べたいリストをコツコツと作っています。えへへ。
北京大って中国共産党の息が直接かかっててだいぶ政府よりなんじゃないの…?
と聞かれたことがあります。確かに共産党員の教授は多いですが、思想は反政府リベラル派からコテコテの愛国者まで様々です。
例えば中国共産党の政治体制に関する三人の教授の発言を見てみると…
反政府リベラル派の教授A: 共産党の政策決定プロセスは全くのブラックボックスで民意が関与する余地がない。
コテコテ愛国者の教授B: 共産党独裁体制は民主的じゃないって言われるけど、人民代表大会で各地・各階級・各民族の代表と議論し、政治協商会議で他の党派の意見も吸い上げてるから、実は民主的なのだ!
中立派の教授C: って言っても人民代表大会や政治協商会議ってのは、共産党の決定に議員が賛成の意を表して挙手するだけの形式的なものだし…
といった感じでおのおの好き勝手言っています。笑
一つの議題に関しても多様な価値観に触れることができ、大変勉強になります。
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「多様」と「日本人」ってなんだかしっくりこない組み合わせですが、北京大学には日本全国の大学から学生が集まっているほか、省庁・企業派遣の社会人の方もいらっしゃいます。
他にも、北京に駐在している社会人の方と交流したり、日本大使館を訪問したりと、日本では絶対にできないような貴重な体験をさせていただいています。
北京の日本人会組織はかなりしっかりしていて、勉強会や交流会も頻繁に開催されます。
どこに留学していようと、せっかく留学に来たんだから日本人とはある程度距離を置いて……というのも一つの作戦ですが、下手に気張らず、積極的に日本人会のイベントに参加することをお勧めします!
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