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開成高三の夏に文転して現役東大合格。弁護士をやめて起業。「資格スクエア」鬼頭さんインタビュー【最強にして波乱のキャリア】

2016.11.22

開成で上位の成績をキープ」

「高三の夏に文転したにも関わらず、現役で東大文一合格

弁護士から心機一転ビジネスの世界へ転職し、その後起業

そんな最強のキャリアを持つスーパーなOBと出会ってしまいました。

その方とは・・・

鬼頭 政人さん

東大法学部卒業後に弁護士として活躍し、現在はその勉強ノウハウや弁護士としての経験を活かし、法律資格や会計資格などのオンライン学習サービス「資格スクエア」を運営する株式会社サイトビジットの代表取締役。勉強本も何冊か出版していらっしゃるので、弁護士や公認会計士などを目指している方は聞き覚えがあるのではないでしょうか。

そんな彼に、「どんな学生だったのか」「なぜ弁護士を辞めてまで起業したのか」、「実際やってみて弁護士や起業家という職業はどうだったのか」などなど、質問攻めにしてきました!

「先生が出す問題を予想できる」

筆者:「鬼頭さんは中学高校時代、どんな学生だったんですか?ガリ勉でしたか?」

鬼頭さん:「学校の中での成績は上位でしたが、開成には飛び抜けた奴がゴロゴロいたので、その人達に勝てるよう、勉強法を自分なりに工夫していました。地頭だけでは勝てないと小学校のときに気づいていたから。中学2年生になったときくらいから、先生がどんな問題を出題するかをだいたい予想できるようになって、それから効率良くいい成績を取れるようになりましたね。クラスの仲間に出題予想とかもしていました。ギャンブル好きなんで(笑)」

(なにその能力……)

鬼頭さん:「親が医者になって欲しいと言っていたこともあって、その意向に沿って医学部志望だったんですが、高校3年生の夏に『自分はほんとに医者になりたいのか?』と自問自答した時に、「そこまでなりたいわけじゃない」と気づいて高三の夏に思い切って文転しました。」

筆者:「その時期に文転して現役合格しちゃうのすごいですね。どれくらい勉強してたんですか?」

鬼頭さん:「1日平均3~4時間で、長い日は6~7時間くらいは勉強していたと思います。実際に東大に合格したときは嬉しかったですが、受験前には受かる自信もついていましたし、東大合格によってそこまで燃え尽きた感じはありませんでした。」

(頭脳の違いをひしひしと感じて辛い……)

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人生初の挫折

筆者:「大学生活はどんな感じでしたか?」

鬼頭さん:「入学当初は、テニスサークルとかバスケサークルとか合気道サークルとかを色々と回ってみました。自分が興味を持ったものは全部試さないと気が済まない性格なので。その中で、先輩が非常に魅力的で、一番夢中になれそうな運動会ボート部に入部を決めました。」

筆者:「ボート部って年間300日が合宿生活って言われてるところですよね??ロースクールの試験勉強と両立できてたんですか?」

鬼頭さん:「全くできてません(笑) ボートだけに熱中していて、正直言うと、授業にもほとんど行っていませんでした。赤門見ても懐かしいと思わない位(笑)でも、それだけ打ち込んでいたボートで、クルーキャプテンを務めていた大学4年生の8月の最後の大会で結果を出せなかった時に、1ヶ月くらい何も手につかなくなってしまいました。挫折というものを初めて味わった瞬間ですね努力しても結果が出ないこともあるんだ、と痛感しました。。」

(これまでが順調すぎたからちょっと安心した……)

鬼頭さん:「ロースクール入試の勉強を始めたのはその後の9月後半くらいからでした。もうとにかく時間がないので、独学で、ひたすらテキスト読んで問題解いてを繰り返していました。」

筆者:「予備校には行ってなかったんですね!」

鬼頭さん:「勉強をスタートするのが遅く、予備校のペースでは間に合わないので、独学でやるしかなかったんですよね。ロースクール初年度で倍率高かったですし、自分自身の実力も全然なかったので、3校受けて1校しか受かりませんでしたが、無事1月に慶應のロースクールに滑り込みで合格することができました。いやーギリギリでしたね(笑)」

(4ヶ月の勉強で合格しちゃうのやばいな)

弁護士時代と、ビジネスの世界へ入ったきっかけ

筆者:「実際弁護士として働き始めた後は、どんな生活リズムでしたか?」

鬼頭さん:「平均すると週6日、9時半~深夜1時くらいまで働いていましたね。僕が行った弁護士事務所はそれでもまだ楽な方で、大手の事務所だともっと忙しいって聞いています。」

筆者:「え……弁護士ってそんな長時間労働なんですね……」

鬼頭さん:「そうなんです。ただ、単にブラックなわけではなく、頭脳労働の側面が強いので、やりがいは非常にありました。」

筆者:「弁護士から転職されたのはどういう経緯なんですか?」

鬼頭さん:「弁護士として働き始めて3年くらい経った頃、司法修習(法曹資格を得るのに必要な修習。司法試験合格後に受ける。)の時に同じクラスで仲良かった友達に、その後の転職先となる政府系ファンドに誘われました。彼もその1年前に弁護士からそのファンドに転職していたところ、ちょうどリクルートのタイミングだということで。」

筆者:「転職の際には迷わなかったんですか?」

鬼頭さん:「うーん、そのファンドが立ち上げたばかりで面白いフェーズだったのと、弁護士業務の際にビジネスに対するアドバイスができないことに行き詰まりを感じていたので、

今行かなかったら後悔するな

って思って転職しました。転職で年収は大幅に下がったんですが、自分への投資と思って転職を決意しました。」

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いざ、起業の道へ

筆者:「そこから起業に至ったのはどういうきっかけなんですか?」

鬼頭さん:「転職先では投資チームとして働いていたので、自分と同い年くらいの経営者に会う機会が多かったんです。で、その時に痛感したのが、組織を作って回している人は、人間としての魅力や深さが全然違うなっていうことです。

そして、

『自分もこの人たちみたいになりたい』

って強く思ったんですよね。」

筆者:「なるほど。資格スクエアの事業アイデアにはどうやってたどり着いたんですか?」

鬼頭さん:「“自分がやる意味があって、社会にとって価値のあるもの、かつ、ビジネスとしても成り立つもの”を探しました。僕の場合は勉強や士業が得意分野だったから、それを活かせる資格スクエアという事業をやることにしました。」

筆者:「なるほど。立ち上げてからは順調に事業は成長したんですか?」

鬼頭さん:「いや、最初の1年の鳴かず飛ばずぶりはすごかったです(笑) お金が尽きそうになったことも何回かありました。けれど、友達に出資してもらったりして、なんとかかんとか続けているうちに、段々と売上も伸びてきました。」

筆者:「年収が下がる転職をしたり、起業に踏み切ったり、何が鬼頭さんを突き動かしてるんですか?」

鬼頭さん:「不断の成長欲求、これに尽きます。常に自分に負荷をかけてないと、『これで本当にいいのか』ってすぐに思っちゃう。損な性格なのかも(笑)それに加えて、自分の能力を最大限社会に還元することが、今まで助けてくれた人への恩返しになると考えている、というのもありますお金を稼ぐのは勿論重要ですが最終的には二の次ですね。お金はあの世に持っていけないので。

(か、かっけぇ……)

鬼頭さんが本郷にやってくる!!

いかがでしたでしょうか。

そしてなんと今回、鬼頭さんにお願いしまして、弁護士への道を検討している東大生向けのイベントを本郷にて開催できることになりました!
東大卒弁護士の給与ワークライフバランス弁護士事務所所属後のキャリアパスなど、普段あまり語られないリアルな情報を包み隠さずお話しします!弁護士への道を検討している方は是非ご参加ください!

【日時】12/3(土) 13:00〜15:30(開場12:45)
【場所】LabCafe (http://lab-cafe.net/page/):本郷三丁目駅徒歩3分
【参加資格】東大在学中であること
【参加費】無料
【定員】20名程度
【登壇者】
 鬼頭政人さん (東大OB、株式会社サイトビジット代表取締役)
 亀川尚貴さん (東大OB、司法修習生)
【タイムテーブル】(※変更する可能性があります)
 12:45 開場
 13:00 開始
 13:00 主催者挨拶、POLの紹介
 13:10 『東大→弁護士というキャリアのリアル』
  ー登壇OB:鬼頭政人さん(東大卒弁護士、株式会社サイトビジット代表)
 14:30『東大ロースクールのリアル』
  ー登壇OB:亀川尚貴さん(司法修習生)
 15:00 懇親会
 15:30 閉会

※参加希望の方は、
①Facebookイベントページにて参加予定ボタンを押す。https://www.facebook.com/events/1274214399276163/
②下記リンクより参加申し込みをする。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf7kxu9KyLcU2B7btNp8dIFpG3T4NABFZVzmgmeNCEcxOuLnQ/viewform
をお願いいたします。

それでは当日お会い出来ることを楽しみにしております!

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POL
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