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編集部より vol.1「UmeeTの哲学」

2015.11.29

「編集部より」では1週間に1回、UmeeT編集部のメンバーが持ち回りで雑感を発信して行きます。今回の担当は、文学部3年の神原です。


わたしが高校生のときに、当時のクラスメイトがこう言いました。

「東大なんて絶対行かない。つまんなそう。」

東大に入って約3年、大学生生活の折り返し地点を過ぎ、後期課程に所属して1年が経とうとしているこの頃。

いまなら、実感を持って、「東大は、面白いよ」と彼女に言えます。

この大学には、エネルギーのある人が多いと思うからです。

学問に限らず、悩むこと、行動する事、思考することに対して、ブレーキが無いような人。

その表出の仕方として、ある人は学問を極めようとし、ある人は出家し、ある人はみかんを愛するあまり団体をつくり、ある人は性の伝道者となろうとし、ある人は演劇に没頭し、ある人は徹底的に退廃的になり、ある人はビジネスを始め、またある人は武士やお笑い芸人になる…。

取材を受けたある人が、「東大生といったって、東大の2次試験で合格点以上を取った個人の集団でしかない。”東大生は〜”といった論調は僕は嫌いだ」と言いました。

わたしもそう思います。

だけど、東大受験に向け、もっとも楽しい若さ煌めく(笑)中高生時代に、楽しく友人や恋人と遊ぶ時間や趣味の時間をそれなりに削って大なり小なりガリガリ勉強した集団である、「なんとなく東大」と表面上言う学生がいくら多いからといったって、それなりの意思と理由を抱えなきゃそんなことしないだろう、とも感じるのです。

それは、「誰かをぎゃふんと言わせたい」かもしれないし、「こんなところから這い上がってやる」かもしれないし、「もの凄い勉強がスキ」かもしれないし、まあ人の数だけあるんだろうけど、本人の自覚の有無は別としてけっこうなエネルギーが必要だったのではないかと。

そういったことを背景として、この大学にはエネルギーある人が多いんじゃないか、と考えています。

UmeeTがしようとしていることは、ベクトルを問わず、絶対値としてエネルギーある人を取り上げ、発信し、さらにつなげることです。

オンラインメディアを中心とつつも、取材で出会った人どうしを繋げたり、東大内の団体どうしを繋げたり、学外団体・企業と東大内の団体を繋ぐといったこともしていこうと思っています。そういったメディア以外の取り組みも着々と進んでいます。要は、東大がもっと面白くなることなら何でもやっていこうという集団です。

「この大学、言われているより面白いし、もっと面白くなるよね」そういう思いで、ゆるゆると東大生が集まって始まったUmeeTのサイトリリース2週間経過。取材をする中で、その思いは益々強くなりました。始まったばかりだけど、協力してくださる方も続々と集まり、これからもっと広がる予感がしています。

なんだか固くなってしまいましたが、言いたいことはただひとつ、「今後とも、どうぞ宜しくお願いします」。

この記事を書いた人
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Kansiho
東大文学部思想文化学科(投稿当時)
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