あなたは、もし自分の立ち上げた会社が赤字を垂れ流してたらどうしますか…?
強い危機感を持ち、黒字にする努力をするでしょうか。それとも、別のビジネスに移行するでしょうか。
「いや、赤字を垂れ流していても大丈夫」
自信を持って、こう平然と言い放つ東大生がいます。それが、株式会社mikanの代表、宇佐美峻さんです。
彼が手がけるアプリmikanは、「圧倒的に一番早く覚えられる英単語アプリ」をウリに、リリースから2年間で85万ダウンロードを達成しています。
単語を左右にスワイプするだけで、覚えていない単語を仕分けでき、正解するとかわいいみかんのロゴがほめてくれる、最強の「快感」暗記アプリ。数多ある英単語アプリの中でもApple Storeで堂々1位の人気を保っています。
確かにこのアプリはすごいです。でも、彼の自信はアプリの凄さから生まれるのでしょうか。
どうしてmikanが生まれたのか、そして宇佐美さんの自信はどこからくるのか。常人離れした自信を持つように見える宇佐美さんに迫ります。
「あれ、起業ってこんなに簡単だっけ…」って思うかも!? 何か新しいことに挑戦したい方、自分に自信を持ちたい人必見!
英単語アプリって着眼点が面白いなと感じたのですが、英語で起業しようとしたきっかけってありますか?
「きっかけは英語合宿ですね。起業したかったから、そのためにスタンフォードに留学したくて。だから英語力をつけないといけなかったんです。その頃ちょうど、毎日1日8時間のディクテーションを2週間続けるとネイティブになれるという話を聞いて、じゃあネイティブになろう!と。
2週間友達の家を借りて、朝6時から夜12時まで勉強する合宿を企画しました」
すごっ。それだけやると疲れませんでした?
「全然できなくて辛かったので、結局ディクテーションはあまりしませんでしたね(笑) とりあえずあらゆる教材を使ってみていろいろやりました。でもその合宿の様子をブログに書いたら、すごい注目を浴びちゃって。外コンや官僚の人とかからも『行きたい!』という意見が寄せられたのです。なら、1人あたり2万円くらいとって合宿できるだろうと」
よく希望者が出てきましたね(笑)。実際に外部の人を招いてやると大変そうですね。
「予想以上に大変でした。そもそも一回合宿をやっただけで、TOEFLのノウハウも無い中で、プログラムを作らないといけない。営業するときには、『TOEFLは受けたこと無いですけど、TOEFLに関しては全部知ってます』って言ってました」
もう、その度胸に脱帽です。
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