突然ですが、「あめ」
どう読みますか?
広辞苑で意味を調べてみると、
あめ【雨】
大気中の水蒸気が高所で凝結し、水滴となって地上に落ちるもの。
あめ【飴】
澱粉または米・甘藷などの澱粉含有原料を麦芽・酸で糖化させた、甘味のある粘質の食品。
とあります。
イントネーションが変わるだけで、全然違う言葉になりますよね。
英語も難しいですが、よくよく考えてみると、日本語もしっかり伝えようと思うと実は大変。
ん?なんで突然英語?そう思ったそこのあなた、鋭い!
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はじめまして、私たちは有頂天シアター。
【ESSドラマセクションのOBOGによる劇団】です。
現役時代には、シカゴやオペラ座の怪人などを上演し、多くのお客様にお越しいただきました。
(ちなみに我らが後輩の現1・2年生が今年の冬に挑む演目は、あの名作『Les Misérables』らしいです。ぜひ足をお運びください。)
しかし、私たちは、英語劇だけでは飽き足らず、〈2020 TOKYO〉を見据えて、このたび日本語で芝居をする劇団を立ち上げました。
そして、日本語演劇界に黒船の如き衝撃を与えてやろうと息巻く私たちが選んだ演目はこちら!
アイデンティティである英語劇から離れられませんでした。引きずってます。
そんな自己矛盾はさておき、演目について少し。
シェイクスピアといえば、『ハムレット』、『オセロー』、『リア王』、『マクベス』の、いわゆる四大悲劇が有名です。しかし英国の劇作家として数々の名作を遺した彼の作品には面白い喜劇も多数あるのです。
シェイクスピアのコメディの中でも、本作「The Comedy of Errors」(和名:間違いの喜劇)は実は名作として知られています。最近では、駒場の演劇論の授業で教鞭を執られている河合祥一郎先生が率いる劇団が上演し、過去には蜷川幸雄の演出で小栗旬が主役を務めたこともあります。
突然ですが、「君の名は」観ましたか?
面白かったですね。筆者はRADが好きなので、劇中歌にいちいち感動してしまいました。
「君の名は」は、二人の体が入れ替わってしまう作品として知られていますが、実は、the Comedy of Errorsも二人が入れ替わる作品です。
新海誠が作品を作る、500年も前にシェイクスピアは入れ替わり作品をつくっているんです。
もしかしたら、本当にもしかしたら、シェイクスピアの作品を参考にして、「君の名は。」は生まれたのかもしれません。
以上、演目の魅力は伝わったでしょうか?
英語劇出身のESSOBOGが贈る、日本語喜劇。
劇場まで足を運んで観に来ていただければ幸いです。
有頂天シアター第一回公演
『The Comedy of Errors』
原作 W. シェイクスピア
脚本・演出 渡辺健太
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ふた-ご【双子/二子】
同じ母親から同時に生まれた二人の子。双生児。
ま-ちがい【間違い】
①間違うこと。正しくないこと。誤り。
②しくじり。失敗。
き-げき【喜劇】
① 諧謔・機知・風刺などに富む演劇。コメディー。
②人が思わず笑い興じてしまう滑稽な出来事。
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◆公演日程
2016年10/27(木)~30(日)
10/27 19:00
10/28 19:00
10/29 14:00
10/29 19:00
10/30 14:00
10/30 19:00
※上記時間は開演時間です。
受付開始は開演の45分前、
開場は30分前となります。
◆会場
駒場小空間(東京大学駒場キャンパス多目的ホール)
京王井の頭線「駒場東大前」駅 東口より徒歩10分
◆料金
入場無料(カンパ制)
予約不要・全席自由席
Twitter: @uchotentheatre