「ラーメン千里眼」という言葉を聞いて皆さんどんなことを思い浮かべるでしょうか?
「すごい量が多いんでしょ?」
む、そうです。確かに量は多いですがでも美味s
「なんかマシマシアバラ?みたいな変な呪文唱えててウケるよなww」
「優勝!優勝!とか連呼してるし」
いやまあ確かにそんな感じかもしれないですけど…
「食べてみたいんだけどね~、あんま行こうとは思わない」
「あんなん食べる意味がわからんわ普通に」
「てかお前キモくね?」
ちょっとちょっとちょっとおおおお!!!皆さん酷い、酷すぎる!千里眼食べたこともないのにそんな批判しないでくださいよ!しかも最後に関しては千里眼関係ないし!!
…とはいえ千里眼という店がまだまだ一部の東大生にしか愛されていないのも事実。そこで、もっともっと多くの人に千里眼を知ってもらいたい! 千里眼に足を運んでもらいたい! という願いを込めて、この記事で千里眼の魅力を余すところなく、
お腹パンパンになって「もうこの記事二度と読まねえ…」って決意したのにしばらくするとまた記事を読みたくなるような中毒性
とともにお届けしようと思います! (もう既にお腹いっぱいだよって?まだ千里眼でいうところのモヤシしか消化してませんよ、本番はこれからです!)
さて、それでは早速千里眼の魅力を伝えたい! と思うんですが、その前に。
千里眼を語るにあたりどうしても触れなければならないものがあるんですね。
「ラーメン二郎」という存在です。
というのも、千里眼はラーメンのジャンルにおける「二郎インスパイア系」に属するからです。横浜家系とか博多とんこつとかありますよね、それの並びです。理系の方は慣性系の1つみたいなもんだと思ってもらえれば大丈夫です。ごめんなさい嘘です。僕文一なので慣性系のこと何も知りません。
なんにせよ、千里眼を理解するためにはそのルーツである二郎について知ることが先決なんです。しっかり学んでいきましょう!
ラーメン二郎というのは三田に本店を置くラーメン屋です。関東を中心に約40店舗を展開しています。創業は1968年で最初は「ラーメン次郎」という名前でした。長い歴史があるんですね。
二郎の特徴はまず何といってもその量でしょうか。
普通の店の大盛りのような麺量に加え、これでもかというほどの野菜、そしてチャーシュー。大の大人でも普通サイズでさえ食べるのに苦労します。幼稚園児が生きて店を出ることはほぼ不可能とされています。
味も何とも形容しがたい独特のものです。何ていうか、一応豚骨ベースではあるんだけど、よくわからん調味料とかなんかさ、うーん、濃い味付けの……ああわかんn
味も何とも形容しがたい独特のものです。
何にせよ個性の強い二郎なわけですが、ラーメンだけでなく注文スタイルも独特、というか最早唯一無二の注文スタイルです。
店員さんの「ニンニク入れますか?」に応じて、好みのトッピングを注文します。トッピングは基本的にヤサイ、ニンニク、アブラ(豚の背アブラ)、カラメ(タレのこと)の4種類で、このうちヤサイだけは最初から含まれています。なのでヤサイをコールした時は大盛りになり、他をコールした時はそれらが普通盛りでトッピングされます。その他を大盛りにしたい時はコールの後ろに「マシ」とつけましょう。さらに大盛りにしたいときは「マシマシ」です。少しだけトッピングしたいときは「スクナメ」と言えば大丈夫です。(ここからは発展的な内容ですが、例えば「ヤサイアブラカラメ」など3つ以上をコールするときには変わりとして「ニンニクイガイ」と言ったり、アブラの種類も複数あったりする場合など、コール内容は多岐にわたります。)
ややこしいですね。一つ例を出してみましょう。野菜を大盛りにしてアブラをトッピングしたいときは何と答えればいいでしょうか?
店員さん「ニンニク入れますか?」
客「ヤサイアブラ」
となります。ニンニクを入れるかどうかの答えに全くなっていませんが、これでいいんです。ちゃんと伝わってます。冒頭の「マシマシアバラ」は絶対に伝わらないので使わないでください。
二郎の注文スタイル、いかがでしたでしょうか? 独自の文法と洗練されたコミュニケーションですよね。東京大学の外国語に「二郎」が追加される日も遠くないと信じています。
さて、こういった独特の注文スタイルに加え、「天地ガエシ」や「ロット」などの専門用語(ここでは説明を省きます)、そして食べ残すことがタブーとされる風習の中で二郎は次第に一部の熱狂的な信者を生み出します。「ジロリアン」と呼ばれる人々です。ジロリアンの中には「二郎は宗教」とまで言う人もいたりしますね。ジロリアンに二郎を語らせるとマジで止まりません。幸せそうな顔をして「なんでかわかんないんだけど二郎を食わずにいられなくなるんだよね笑」とか喋ってる奴がいたらジロリアンです、気をつけて下さい。
更にネットの普及に伴い2ちゃんねるでは盛んに二郎に関する掲示板が立ち上がり、最近ではツイッターでも「二郎からのセイクで優勝せえへん?」などの造語が生まれました。これを京都大学が改変して学園祭のスローガンにしたりもしてますね。正直意味がわからないです。
因みにセイクというのはsake、酒のことで「二郎食って酒飲んで最高な気分になろうぜ」という意味になるかと思われます。僕は二郎からのセイクで優勝した結果1時間後の技能教習をキャンセルする羽目になりました。キャンセル料2800円でした。二郎4杯分です。飲酒運転は絶対ダメですよ。
何にせよ、ネット社会の中で二郎は強力なコンテンツとして君臨しているわけなんですね。
それからよく二郎について質問されることが多いので、皆さんの不安を解消するためにも答えられる限り答えておこうと思います。
Q. お店の人が怖いって聞くけど…
A. そんなことはありません。質問したらちゃんと答えてくれますし、トッピングも丁寧に接客してくれることが多いです。ただ、普通の飲食店のノリで行くと後悔するよとは伝えておきます。私語はあまり好ましくありませんし、お店の人の指示にはきちんと従うことを勧めます。
Q. 残しちゃいそうで不安なんだけど。
A. 安心してください、ちゃんと調整できます。券売機で買ったプレートや食券を渡す際に「麺少なめで」「麺半分で」と言えばそうしてくれます。並んでいるときには店員さんが聞きに来ることもあるので落ち着いて答えれば大丈夫です。プレッシャーは半端ないですが、就職面接の練習だと思いましょう。むしろ残すことの方が失礼なので、食べきれる分だけ注文するようにしましょう。「二郎と履修は増やしすぎるな」、これ鉄則です。
Q.たくさん店があるみたいだけど同じ味なの?
A.「ラーメン二郎◯◯店」という店名のため、チェーン店だと思う人もいるかと思いますが、店舗ごとに味や麺が違います。なので同じ二郎でもそれぞれ個性があるんですね。「二郎なんてどこも同じでしょ?」なんてくれぐれもジロリアンに言わないように。ぜひ自分に合う二郎を探してみてください! 僕自身も全店食べていないので、もっと精進しなければいけません。
というわけで謎の多いラーメン二郎についてここまで書いてきました。なんとなくその魅力、伝わったでしょうか?
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さあそれではいよいよ千里眼について語りましょう!!
…と言いたいところなんですが、残された字数が限界みたいです。。これ以上書くと記事としては長くなりすぎてしまうんですね。麺も記事も、のびたら良さが失われちゃうんです。
というわけで本編である千里眼の紹介は次回に持ち越しになります。申し訳ありません。「タイトル詐欺だろ」とか言わないでください…反省してますから…これライター首とかにならないd
てかぶっちゃけここまで読んでくれたら次も読んでくれますよね。次回はたっぷりと、千里眼の魅力をお伝えします!!! みなさん、UmeeTのお知らせをチェックするようにしといてください!
次回も、千里眼の記事で優勝せえへん?