初めまして、理科1類1年生の坂東と申します。
9月に2週間、僕の所属するサークル、ADYF(アジア開発学生会議)でネパールに行ってきたのですが、縁あって渡航記を書くことになりました!
最後まで読んで頂けたら幸いです!
〜夏休み前〜
僕「9月にネパールに行くことになった!」
友人たち「マジか」
〜1週間後〜
友人A「どこ行くんだっけ?ミャンマー?」
友人B「どこ行くんだっけ?ベトナム?」
僕「ネパールだよ!!!」
ネパールと聞いて、皆さんはまず何を思い浮かべるだろうか?
ヒマラヤ山脈….ヒンドゥー教…..そういえばこの前大きな地震もあったな…..てかネパールってどこ?
ネパールは、北海道の約1.8倍の面積の国土に30以上の民族、人口約2700万人が暮らしている。
気候は雨季と乾季があり、僕たちが行った9月上旬〜中旬はちょうど雨季から乾季への変わり目だった。
公用語はネパール語(नेपाल)、通貨はルピーだ。(ちなみに1ルピー = ほぼ1円)
ネパール人の生活水準は低く、平均月収は3000ルピー。
アジア最貧国である。
実はネパールは国旗が四角形でない唯一の国である。
[広告]
ネパール中部にある首都、カトマンズ。
初めて見るカトマンズの街は、強烈な印象を与えた。
雨季の終わりとはいえ、日本では考えられないような凄まじい土ぼこり。
3分に1回ぐらい、道行く人が唾を吐くのを見かける。(しかもスマートに吐く)
よく言えば自己中心的に、悪く言えば最悪の交通マナーでひっきりなしに往来する車たち。
必要以上の音量で頻繁に鳴るクラクション。(本当にうるさい)
現地の人々ですら、マスクをしている人もちらほらいた。
カトマンズでは、黒いマスクが流行っているらしかった。(意外)
おまけに野良犬が我が物顔でそこらじゅうに寝そべっている。
たまに牛も道路の真ん中につっ立っている。
一言で言えば、カオスである。
「Hey!Taxi?」
「ヤスイヨヤスイヨ!!」
「出租车??中国人吗??」
カトマンズの商人たちは、英語はもちろんのこと、日本語と中国語を駆使して声を掛けてくる。
もちろん彼らは、法外な価格設定で旅行者からお金を巻き上げようとしているのだが、フレンドリーで嫌いになれない。
そんな彼らに、やはり無茶な値引き交渉をふっかけるのも途上国での旅の醍醐味の一つだろう。
北部にそびえ立つヒマラヤ山脈だけがネパールの見所ではない。
カトマンズ盆地には、数々の世界遺産がある。
緻密な彫刻に艶やかな仏像、どこかしこもヒンドゥー教のエキゾチックな雰囲気が漂っている。
訪れた者は悠久のネパールに思いを馳せることだろう。
しかし、気をつけてほしい。場所によっては野生のサルだらけなのだ。
ガイドブック「サルに注意すること、怪我をする人もいる」
僕「まさか、そんなわけないでしょww」
スワヤンブナートにてとても急な階段を下っていた僕は、背後から忍び寄るそいつの存在に気がつかなかった!
ガシッ
サル「」 (ペットボトルの水を強気の眼差しで掴んでいる)
僕 「うわぁ….離せ!離せ!」
サル「」(強気の眼差し)
数分睨み合ったのち、逆上されても困るので僕はサルに水をくれてやることにした。
食べ物・お土産はバッグに入れるべきと身をもって学んだ瞬間だった。
[広告]
旅行で気になるのは、食べ物との相性だろう。
でもご心配なく、カトマンズはトレッキング目当てに欧米からの観光客がたくさん来るので、レストランやカフェはとても充実しているのだ!
日本では考えられないような安さ!!
しかも美味しい!!!
ネパール風の食事でスタンダードなものは、写真のダルバート・タルカリである。
細長いご飯に、数種類のカレー、ダール(豆)のスープそして必ずついてくる生のキュウリ。
恐る恐る口に運ぶ…..
うまい!!!
若干辛めの味付けのものもあるが、どれもご飯との相性は抜群である。
不思議なことにご飯がいくらでも食べられそうな気がしてくる。
おまけに、おかわりが自由の店が多い。というか、おばちゃんがどんどんついでくる。
食べ盛りの大学生・社会人たちにはたまらないサービスである。
他にもネパール風ギョウザのモモ、チベット風焼きそばのチョウメンなど意外にあっさりな味付けでとても美味しい。
ぜひネパールに行った際にはご賞味あれ!
渡航を通じて、幾人ものネパール人の方にお世話になった。
ADYFのリサーチは現地の人々の協力なしでは成り立たない。
この場を借りてお礼を述べたい、ありがとうございました!
僕が属していた班では、カースト制と女性差別に苦しむ女性たちについてリサーチしていた。
カトマンズから車で3時間ほどの、ネパール東部のChautaraという地域へ出向きそこで被差別女性に話を伺った。
彼女らは全くの部外者である私たちを快く受け入れてくれ、質問にも熱心に答えていただけた。
「政府のおかげで差別はなくなりつつあるよ、私たちも頑張らないと」
彼女らは前向きだった。
別れ際に彼女らは、僕たちのためにラプシーという甘い木の実を摘んで持たせてくれた。また、ある少女は僕のペットボトルをひったくり、なんとわざわざ川で水を汲んできてくれた。先日サルに水を奪われていた分、嬉しかった。
ネパールの人々はとても親切で友好的なのだ。
余談だが、大の大人が街中で手を繋いでいるのをよく見かけてびっくりした。
手を繋ぐことは親愛の情を表すとして、男女問わず普通に行われるのだそうだ。
もしあなたにも仲の良いネパール人の友達ができたら、恥ずかしがらずに手を繋いでみてはいかがだろうか。
[広告]
僕は渡航前は実際怖かった。
ネパールと聞いて、人々の心は荒み、犯罪が横行しているような修羅の国を想像していた。
しかしいざネパールに行ってみるとどうか?その想像は裏切られた。
彼らは人懐っこくフレンドリー、そこには確かに心の温かさを感じた。
確かにネパールよりも日本の方が経済的には発展している。
しかし、日本の方がネパールよりも豊か?と聞かれるとは僕はそうは思わない。
途上国に行くたびに「豊かさ」とは何かを考えさせられる。
最後に、僕のサークルの紹介をさせていただきたい。
アジア開発学生会議(ADYF)とは、「学ぶバックパッカー」をモットーにアジアの途上国にフォーカスし、社会問題について調べる純粋なリサーチ団体である。
ネパールに関しては地震、ジェンダー、ストリートベンダー(露天商)の3つの班に分かれてリサーチを進めてきた。
が、詳しいことはここでは述べない。
興味のある方は是非、10/30に行われる最終報告会に足を運んでいただきたい。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。これを読んで少しでもネパールに興味を持っていただけたら嬉しいです。
またADYFでは新メンバーを募集しています!andyfey@gmail.comまで気軽にご連絡ください!