みなさんこんにちは。気づけば院試まで2週間。
やることがわからなかったので、とりあえず伏見稲荷大社に祈願して参りました。
いや勉強しろよ。ともんきちです。
突然ですがみなさん、大学生になったら激減するものってなんでしょう?
朝ごはん?
確かに一理ありますね。
健康的な生活リズム?
まぁそれも確かに。
ですが、違います。
大学生になって一番減ること、それは
「マジで怒られる回数」です。
「いやいや、怒られるやん。」違うんすよ。
中学や高校の時を思い出してください。
個人差はあれど、中学・高校の時は、自分の成績・大学の進路・将来やりたいことなどに対して、いろんな人(親・親戚・高校の先生etc…)から、自分のあり方について干渉を受けるのではないでしょうか。
ですが時代は打って変わって大学生。
世の中的にはモラトリアム。キビしい社会に出る前に与えられた最後の休暇。
まぁ表現は様々で、それに対する見方も様々なわけですが、兎にも角にも大学生活は自由です。
しかし、自由であるということは、周りは自分に干渉しないということ。
当たり前のことですが、周りの人は自分の大学生活に対して無責任だし、無関心です。
確かにマジで怒るのって、関係壊すかもしれないし、「何様やねん」って思われるかもしれないし。冷静に意味わかんないっすよね。
大学での希薄な人間関係の前に、「まぁ人それぞれだからね。」の一言はあまりに強力です。
だからこそ、嫌われるリスクを考えてまで叱ってくれる人は、人生の師や生涯の友と言えるのかもしれません。
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大学生活も残すところ約半年。とうに折り返し地点は過ぎ、そろそろ終わりが見えてきた。
毎日なんとなく緩慢に過ごすことが多く、編集長とのLINEもナメ腐っている。
あぁ、久々に真摯に叱られてえ〜〜〜〜〜
・・・・
数日後、不思議なことに、Messengerに「ともんきちの怒られ企画」というグループができていました。インタビューのついでに僕を叱ってくれる人を募集するグループらしいです。
しかもわざわざ僕を叱ってくれる人は博士課程で芸能活動もしてるお姉さんらしい。マジか。そんな酔狂なお姉さんおるんか。
→次ページ 博士課程でシンガーソングライターのお姉さん(美人)の正体をさぐる。
父親の影響もあり、小さい頃から生き物が大好きで、幼稚園の頃の文集でも「いきものはかせになりたい」と書いていたほど筋金入りの生物好きだったReinaさん。
それから約20年の年月が経ち、彼女は本物の「いきものはかせ」を目指し、現在理学系研究科の博士課程で遺伝子の研究を行う傍ら、現在シンガーソングライターとしても活動されています。
ーー今日はわざわざありがとうございます。いきなりなんですけど、僕今修士の院試を前に死にそうになってるんですが、Reinaさんはどうして博士課程に行こうと思われたんですか?
本当に小さい頃から昆虫とかの生き物が好きで、幼稚園の頃から将来は「生物の研究をしたい」と言ってましたね、、(笑)
小学校の時も夏休みの自由研究で「カビぱんの会社ごとのカビの生え方」とか「土壌生物を使用した生ゴミ処理の研究」とかしてて。(笑)
ーー小学生の夏休みの自由研究のレベルじゃねえ笑
そこから生物の研究とか、研究のための実験が大好きになっていって。
でもその時はただの興味だったんですよね。ただ小五のときに近しい人をガンで亡くしちゃったんですよ。もちろんすごい悲しかったんですけど、純粋に「ガン細胞って、なんで自分の細胞なのに殺されなきゃならないんだろう」って思ったんですよね。いわば自滅じゃないですか。そこからただの興味から、「生物研究しなきゃ」、みたいな使命感が生まれて。
せっかく好きなら、この生物研究で人を救いたいなぁと思って。
だから博士課程に進むって決めたのは小五の時ですかね。
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ーー現在の博士課程ではどのような研究をされているんですか?
細胞の寿命を決めている遺伝子について研究しています。現在寿命を決定するものとして、染色体の末端の「テロメア」という構造が有名ですよね。でも、寿命を決定するのはテロメアだけではなく、rDNA(リボソームDNA)という遺伝子も関わっているということが発見されています。そして2011年頃から徐々に「どのようにrDNAが寿命を決定しているのか」について研究が進んでおり、平たく言えば私も「どのようにして寿命が決まるのか」についての研究を行っています。
(かっけえ…てか2011年頃からってめちゃ最近の話やないか…最先端のリケジョや……)
ーーただその理学の道を突き進む傍ら、シンガーソングライターとしても活動されているとのことですが、なぜわざわざ芸能活動もされているんですか??(てか冷静に大変じゃないっすか?)
科学だけでは人は救えないなと思ったんですよね。もちろん理学や医学によって世界は日進月歩してます。もちろんその進歩により救われている部分もあると思います。でもどうしようもない起床の憂鬱とか、嫌なことがあった後の救いようのなさを救ってくれるのは、科学じゃないなと思って。
ーーなんであえて音楽だったんですか?
音楽自体は2歳半の時から20年間ずっとバイオリンをやってたんです。ただ修士のときに周りで研究で生計を立てている人を見て、純粋な興味や好奇心だけを燃料にして研究を続けることの難しさを知ったんです。もちろんそれが出来れば自分も周りも一番ハッピーだけれど。純粋に自分の興味や好奇心のないことをやり続ける研究じゃ世の中救えねえじゃん、ってなって。
その本当にどうしようもなくなった時に音楽に救われたなぁと思ったんですよね。科学の進歩でハードなところはどんどん楽になっていくけれど、人間のソフトなところはなかなか楽にはならない。でも、心揺さぶるアートに出会えた時の感動ならば、もしかしたら救いの手となるのかもしれない。
だから科学と芸術の両輪で生きることこそが一番最高に人を救えることなんじゃないかと思ったんです。
→次ページ ついに緩慢な大学生活を怒られる。