サムライ東大生の譲れない哲学とは

2015.11.11
杉山大樹

東大生でありながら、「ファッション武士」を仕事にしている漢がいるらしい!

職業が武士? どういうこと?? もう気になって仕方がないので記念すべきインタビュー第一弾はこの人に決めました!

これぞ平成の志士! と思わされる彼の生き様と哲学を、いっしょに解き明かして行きましょう~

学生証
  1. お名前:RYO!さん
  2. 所属:東京大学文学部
  3. 進路:「ファッション武士」として活躍中

どうして武士に!!??

取材にもしっかり武士スタイルできてくださったRYO!さん。まずはこの質問をせざるを得ませんでした。

このご時勢に、というか一流企業目指せるはずの東大生が、武士?……武士!?

これは……勉強しすぎてどうかしちゃったパターンですか??

「武士になってるつもりはないですよ。あくまでファッション武士なんで。」

この際その違いはどっちでもいいんですけど……  

とりあえず「ファッション武士」とは?

RYO!さんの志は、「武士やサムライを切り口に、日本の文化や歴史に’楽しく’ふれるきっかけを作る」こと。その方法として、身近な歴史を面白く伝えるのが「ファッション武士」たる彼の仕事だそう。

具体的には、歴史ネタを面白おかしく話す「ザ・歴史漫談」、持ち前の歌唱力を生かした「侍パフォーマンス」、さらにはアイドルとのコラボなど、まさに東奔西走の活躍ぶりです。 吉田松陰が開いた松下村塾にちなんで「RYO!下村塾(りょうかそんじゅく)」を開催したり、「オリジナル武士曲」を作って歌ったりとイベントも紹介しきれないほどです。

そしていちいちネーミングが凝ってますね。  

鍵を握る濃厚な半生

  サムライになった東大生—-この深い謎を解き明かすため、重要な鍵となる彼の濃厚な半生を語ってもらいました。

ー音楽のために東大へ!?

「高校時代からバンド活動に明け暮れて、音楽で生きていくつもりでした。そのために東京に来たかった。でも親が許してくれない。そもそも東大に来たのは、親を納得させるためでした。

のっけから驚きの理由ですね。バンドのために東大に来るなんて聞いたことありません。さすがに他にも理由があるのでは…

そのころから歴史は大好きだったので、前田利家ゆかりの赤門のあるこの大学には縁を感じましたね

そんな理由も聞いたことありません。しかしRYO!さん、本当にそんな理由で猛勉強してしまったそうです。恐ろしい。

というかここまでほぼ武士関係ないですが、どうなるんだ……?  

ー4年になってフリーター体験

東大に入ってからは、普通に大学に行きながら渋谷でバンド活動をしていたとのこと。しかし3年生になるタイミングで、このままやっていたら普通に卒業してただのフリーターになってしまうと危惧して一旦休学。バンド漬けになりながら家庭教師や塾講師を掛け持つフリーター生活を経験してみることにしたといいます。

こともなげに話すRYO!さん。でもそれってかなり大きな決断じゃないですか?せっかく東大にきたわけですから、普通に卒業したって周りと同じようにそのまま就職する道もあったわけで……

就職はまったく考えませんでしたね。最初から音楽でやっていくために東大来たので。周りはまったく気になりませんでした。」

すでに武士ですね。彼に二言はないようです。就活で散々悩んだ筆者からするとやはり驚くべき強さに思えます。  

ーバンドを一旦やめてみた

休学して2ヶ月、バンドに気力を注ぎ続けて煮詰まったRYO!さんは、一度バンドをお休みすることに。

「バンドをしていても自分が楽しいだけで、人の役に立たないんじゃないかと考え始めました。」

自分だけの夢を追うのはなんだか物足りない。夢よりもむしろ、人のためになるような「志」を追うべきじゃないか。バンドをやるよりも、もっと自分の力が発揮されるような何かがあるのではないか?そんな葛藤があったそうです。

(ちなみにもともとアイドル好きだったRYO!さんがモーニング娘。の道重さんにドップリはまったのもこの時期だったそうですが、話が止まらなさそうだったのでまことに勝手ながら割愛させていただきました。)  

ファッション武士のはじまり

撮影に備えてファンデーションを塗るRYO!さん。さすがファッション武士。

バンドを休んで、家庭教師や塾講師のバイトをしながらのんびりしていたRYO!さんは、歴史が嫌いな教え子たちがたくさんいることに気づきました。もともと大の歴史好きだった彼は、その面白さを伝えるために教え方に工夫をし始めます。生徒たちが食いつくような歌にしてみたり、ちょっとした豆知識を話したり。

(彼の歴史にまつわる下ネタのストックは計り知れません。残念ですがこれもここでは割愛いたします。)

そこから、この「歴史を面白く伝える」ことこそ、自分の好きなことを生かし・能力を発揮できる「志」なのではないかと思い至ったそうです。この気づきから持ち前の行動力で突き進んできて……なっちゃいました。ファッション武士に。

自分を貫く哲学

いやいやいや、歴史を面白く教えたいからって自分が武士になっちゃうか!?

そこなんです。そこを突き破れるのがRYO!さんの凄さ。そこには彼の「自分を貫き通す哲学」がありました。

「もともとバンドをしていたときに、自分には伝えたいメッセージがありました。それは、世の中なんでもアリなんだということです。尖っていた人たちが段々面白くなくなっていくのは残念。その人それぞれの多様性を、恐れずに出していけばいいんだと強く思います。」

そのメッセージを音楽一筋で表現することはあきらめても、より自分にあった形で、自分らしく突き進んでいるRYO!さん。

「今はそれを自分自身のあり方そのもので表現しているつもりです」

武士ファッションに身を包み、人目を恐れず大学を闊歩する彼は、まさにその哲学を貫いているように思えます。まさに初志貫徹。やはり彼の武士らしさは実は内面からにじみ出るものなのでしょう。

RYO!さんにいただいた写真。JOYSOUNDのイベントで甲冑を着て歌う姿です。最高の笑顔ですね。

自分の中の偉人に尋ねる

しかし、譲れない哲学を守り通すとともに、常に自分を見つめなおし、変えるべき部分については変えていくというのもRYO!さんの凄さでしょう。あんなに思い入れの深かった音楽の道から敢えて外れたお話からも、その姿勢が見て取れます。

「迷ったときは、自分の中の偉人に聞いてみるんです。吉田松陰ならどうするか?とか、モーニング娘。の生みの親であるつんく♂さんならどうするか?とか。」

ー吉田松陰の次につんく♂さんが出てくるとは思いませんでしたが。

「自分だけで悩んでいると、視野が狭くなってしまいます。心の中の偉人に聞くことで、もっと視野を広げられるんです。」

自分を貫く武士でありながら、広い視野の持ち主でもある。彼こそは激動の時代に活躍した幕末の志士ならぬ、平成の志士なのではないかと感じさせられます。  

ーこれからの挑戦について

広げた視野の先には、何が見えているのでしょうか。

「一人でできることは限られているので、エンジニアの仲間と一緒にアプリサービスの立ち上げをやっています。それとやっぱり海外に日本を発信するという意味で、アイドルをはじめとしたサブカルと歴史コンテンツをいっしょに売り込んでいくことを考えています。」

RYO!さんの挑戦はまだまだ加速していきます。

 ー迷っているあなたへ

最後に、東大生へのメッセージをお願いしたんですが、せっかくだから進路で迷走しまくりの筆者にむけてメッセージをくださるということで、ありがたく拝聴。

道を外れるには覚悟がいる。リスクをとらないと何もできない。自分ならではの何かを思い切りやってみたら?

これは僕だけのものにしておくにはもったいない気がします。同じように迷っているみなさん、これから迷うであろうみなさん、煮詰まったときは心の中のRYO!さんに聞いてみてはどうですか?

↓文章にしきれなかったRYO!さんの魅力をさらに知ってもらいたい!こちらも是非チェックしてみてください!↓

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この記事を書いた人
杉山大樹
初代編集長です。今でも執筆記事数が1位という老害ぶりですが、PV人気記事は大体他の人が書いてます。昔のも今のも、見てみてくださいな。。。!
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