初めまして、pst です。
まずは軽く自己紹介したいと思います。
私は現在、情報理工学系研究科の修士課程1年の学生です。学部は工学部の電子情報工学科でした。
趣味は天文です。最近になってプログラム書いたりするのも好きになってきました。
さて、今回何の話をしようかというと、メディアの力の話です。
情報理工学を専門とするためか、 SNS などのメディアの力に少し興味があるので、自分の思ったことを共有したいなと思います。
実はこのネタは、かつて深夜に Twitter でぼそっと呟いたのですが、3 fav とかで流れてしまったものでリトライですw
今年の 5 月に起こった事故を覚えているでしょうか。
赤ちゃんをおんぶした状態で自転車に乗った母親が、道路を横断中に乗用車と接触し、転倒した際に赤ちゃんが頭を打ち、死亡したという事故です。
何かしらの検索エンジンで『赤ちゃん 自転車 事故』で調べれば記事やまとめがヒットします。
この事故についてですが、私が調べたところ、母親の責任が重いという意見が多く見られました。
というのも、母親は、横断歩道でない場所を車の間をすり抜けて渡ろうとしており、反対車線に抜けたところで、走行車両と接触したという状況に対して、あまりにも危険な運転であると思う方が多かったからです。
私も確かにこの意見には同意できました。
しかし、ふと考えたのです。この事件で一番深い悲しみを負ったのは、この母親であっただろうと。
私は Twitter で、母親の責任を主張する Tweet が広く拡散され、多数のいいねがつけられているのを見ました。
母親は深い悲しみを負い、それに加えて、周りからは強く責任を求められる。
それが良いことか、悪いことなのか。
SNS が普及した現代では、ワンクリックで同意、拡散が出来ます。
そのため、たくさんの同意を得た意見が急速に広がり、さらに同意を得るということが起きやすくなっています。
広く同意を受けた意見は力があります。
その力はどのように使われるか。
SNS は簡単に同意、拡散ができます。一人の同意、拡散はほとんど力が無いかもしれません。
ただ、集まった時に力を持つ。
世の中、大勢の人が簡単に出来ることをした結果、力を持つというのはたくさんあると思います。
その中でも、特に SNS はそういうことが起きやすいのかなって思っています。
また、それが何者かによってコントロールされて生まれてしまったら怖いなと思うこともあります。
逆に、そのような力をいい方向に使えば世界が良くなることもあるのかなと思うこともあります。
そのことを一度考えて欲しいと思い、このような文章を書かせていただきました。