どんな人が東大推薦に受かるのか

東大の推薦。どんな変わり者が受かるのか?
ところで「好きとか感動とか、工学部ってやたらとエモい質問を聞いてくるな」と思った方!
鋭い!(たぶん)
私が面接中で感じた一つのキーワードは「愛」です。(エモいですね)

「東大が愛を語るだと?お門違いにもほどがあるんじゃないのか?」と怒る皆さん
書類審査の時に工学部志望者は志望分野を聞かれましたが、
「その分野についてどれほど知識があって、また、どれほど愛しているか」
ということを面接官の先生方はどうやら見たかったらしい。
入学後、同じく推薦合格した人としゃべってみてよくわかりました。
実際、一般に想像される”すごい推薦合格者”の人の中には、高校の科学部にいるうちから、地元の大学と共同で研究をしていたという人も。

教えてもらった研究内容は高度すぎて私には理解できませんでした・・・。
やっぱりそういう人たちは自分の研究分野に愛があって、アツい!
「なるほど、あのエモい面接で、東大はこういう人材を発掘したかったのだなあ」と、後日納得しました。
私の推薦合格体験談
さて、これまでの話を読んで、ほとんどの人はお気づきでしょうが、
私には工学の専門的知識が全くありません。

「とっくに気づいてたわ!」という皆さんの顔(※イメージ)
○○オリンピックにも出たことがない。
高校の頃入っていた部活も合唱部。
その合唱部も全国大会に行ったことはない。
大きなアピールポイントは10ヶ月の米国留学と日本の次世代リーダー養成塾の参加経験。
…だけどそれって、どっちもめっちゃ文系。工学部要素まさにゼロ。
それどころか、皆さんには
「あれ?東大推薦って、こんな奴が入れるような運ゲーなの?!」って思われるかもしれません。
でも、それは、最初に前置きをしたじゃないですか、「ちょっと変わった推薦生もいるよ」って!
(ですので、「もっとまじめな推薦生の話を聞きたかった」という類の苦情は受け付けません!笑)

皆さんから私への、「ふざけてんのか」と言いたい、怒りがこもった険しい目つき(※イメージ)
「…お前、ほんとによく受かったな」って思われるでしょう。
ええ、私もそう思います。異論ありません。というか、反論できません。
元々、高校3年の夏にアメリカから帰ってきてから受験勉強を始めたものの、
進学について悩んでいたこともあり、
1月に入ってもまだセンター用の世界史で悪戦苦闘していました。
2月、二次の演習量が絶対的に足りない中、
私の第一志望はかなり背伸びをして大阪大学工学部。
最終判定はD。
阪大に受かりたい!と頑張ってはいましたが、
どうせ落ちる、と、心の中では「一浪して東京大学を受けよう」と思っていました。
で、そんな感じで半ばあきらめムードの中、2月10日に東京大学合格を知った、というワケなんです。
(未来の推薦生のみなさんへ。参考にならなくてごめんなさい)

合格報告をした時の私の父親の反応「え、なんて?うそ??」
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