物理や数学と聞いて、「難しそう」「何言ってるかわかんない」なんて思って逃げてしまっている人、よくいますよね?
時には
「なんか怖い」
なんて意見まで聞こえてきてしまいます。そんな人たちも、気づかないうちに物理や数学にはお世話になっているんです。
そんな物理や数学に親しんでもらおうという五月祭企画が、工学部応用物理系(物理工学科、計数工学科)による「工學博覧会」です!
この企画では、物理工学科と計数工学科がそれぞれ3つずつのテーマについて、物理や数学を体験できる展示を行います。
物理や数学が苦手な人には身近に感じてもらい、興味がある人にはより深く知ってもらう。そんな準備がしてあるのでどんな人でも楽しめることうけあいですよ!
この記事では、各展示の魅力をほんの少しだけ紹介したいと思います!
まずは物理工学科の重要な研究テーマである「物性」についての展示から見ていきましょう。
とにもかくにも、1 番の目玉の超伝導を見てみましょう。
「なんか、浮いてる・・・?」
これは超伝導体と呼ばれる物質が磁石のレールの上に浮かんでいる様子です。「なんだ磁石か」と思ったあなた、是非見に来てください。この物質、逆さにしても落ちずに浮き続けるんです。
物性とは、文字通り「物」の「性質」を意味しています。どれだけ良く電気を通すか 、磁石を近づけるとどうなるか 、などが分かりやすい例だと思います。上にあげた「超伝導」も物性の一つの例ですね。この物性についての理解を深めることで、私たちの生活はますます便利になってきました。
今回の 5 月祭展示では、こうした物性について、皆さんに見たり触れたりしながら知ってもらえるような実験を多数用意しました。
また、超伝導だけでなく、
などを用意しています。特にゲームはこちらのサイトで紹介しています。難しそうだと思った方も、やってみると楽しいので是非実際に来てやってみましょう!
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次に見るのはどこか名前だけは聞いたことがある気がする「プラズマ」に関する様々な実験です。
「プラズマ?ああ知ってる知ってる。く、くらすたぁ・・・でしょ?」
なんて言ってるあなた。本当になんなのか知っていますか?
プラズマとは何なのでしょう。物質には「固体」「液体」「気体」の3種類の状態があることはよく知られていますが、プラズマは「第4の状態」と呼ばれるもので、エネルギーが高く原子核と電子が分離して自由に飛び回っている状態のことです。
プラズマは実はとても身近な存在です。自然界ではオーロラ、雷、そして炎も実はプラズマなのです。そして空気清浄機や様々な加工技術などにも、幅広くプラズマが応用されています。
ロウソクの炎という一種のプラズマに高電圧をかけたとき何が起こるかを「見る」
超高電圧を発生させる装置でプラズマ化させた空気が奏でるパワフルな音楽を「聞く」
電球に高電圧をかけて内部にプラズマを発生させるプラズマボールに「さわる」
といった、じっさいにプラズマを体験できる実験を準備しています。
面白い性質を秘めた「プラズマ」。実験を通じて名前だけでなく中身もちょっと知ってみてはいかがでしょうか?
物理工学科による展示はもうひとつ、「電磁波」についての展示が準備されています。
「電磁波」というとポケモンくらいしか思いつかない人も多いかもしれませんが、「電波」や「光」などというと少しは身近に感じられるのではないでしょうか?実はこれらは「電磁波」の一種なんです!
身近に感じられるとは言っても、多くの方は知らないことがたくさんあります。
例えば、皆さんは次のような疑問に答えられますか?
・普段何気なく耳にするラジオ。一体、どのようにして信号が送られてきているのでしょうか?
・電波時計の「電波」、その電波はどこから出て、どのように時計まで伝わるのでしょうか?
こんな疑問に対する回答も展示の一つとして行いきます!
また、今回の展示の一つでは、実際に日本中(もしくは世界中)から飛んでくる信号を聞くことで、電磁波の世界のスケールの大きさを実感できるように準備しています。
ここまで、物理に着目した物理工学科による展示を紹介してきましたが、工學博覧会の見所は冒頭でも述べた通り、「物理や数学」です。
次のページからは「数学」の利用に着目した計数工学科の展示を見てみましょう。(次ページ)