学生よ、日中問題に正面から対峙しないか。ー日中学生会議参加者募集ー

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日中学生会議が東大生に選ばれ続けているもう1つの理由

今年で30周年を迎える日中学生会議は、「最高のプログラム」で「最高のメンバー」と過ごすという「最高の時間」を提供できるものだと自負しております。学生時代の貴重な夏休みを、日中学生会議で過ごしてみるのはいかがでしょうか。(応募はこちらへ

前のページでは東大の卒業生である山室さんと、現役東大生の橘高さんから、日中学生会議に参加された理由や、苦労されたこと、印象に残ったとされることを伺いました。そして、日中学生会議の魅力に迫りました。

15年度会議の参加者であり、16年度会議の実行委員である私も日中学生会議の魅力だと考えるのが「本音の議論」です。情報監視の厳しい中国を相手とする日中学生会議だからこそ、メディアを通しては聞けない意見を聞くことができ、伝えられない意見を伝えられるのです。

このページでは山室さんと橘高さんが参加された時に、実際にどこまで深く、日中学生会議でなけれ出来ない「本音の議論」をされたのかに迫っていきます。

「話せばわかる」〜学生だからできること〜

Q:議論の中で印象に残っていることを教えてください。

:安全保障について話し合う分科会に所属していました。日本が中国を始めとする世界に発信していることが、中国人の実際の受け取り方と乖離していたことを、議論を通して実感しました。

例えば平和安全法制の問題は、私達が学生会議をやっていた最中に国会で審議されていて、分科会の議論でも大いに盛り上がりました。中国側には、新たな法制の条文の解説と日本政府の説明している法案の意義、そして日本での賛否両論を中立的に提示することにしました。

中国側に率直に意見を述べてもらったところ、「日本が再び軍事強大化しようとしている」という驚きの反応をされました。そして、その証拠として、50年の警察予備隊設置から始まり、54年の航空宇自衛隊の新設、2007年の防衛庁から防衛省への昇格、そして15年の新安保法制という自衛隊の一連の沿革を挙げたのです。

日本政府は集団的自衛権を、あくまでも自衛権の枠内だと主張しており、多くの日本人もそう思っている一方で、中国では日本が軍事強大化している、という認識が広まっていることに驚きを隠せなかったです。また、中国の軍事費が右肩上がりで、東シナ海で日本側は脅威を感じている、と指摘すると、向こう側の説明としては、国民一人当たりの軍事費で言ったらアメリカやロシアに遠く及ばない、また日本と違って海も陸も抱えているから、陸軍の配備が大変なのだ、と反論され、認識の違いの難しさを感じました。

白熱議論

白熱した議論の1シーン

:そんな議論をしたのですね。面白いですね。日中学生会議では学生ならではの率直な議論をできるのが特徴だと思います。

私は経済について話し合う分科会に所属していました。私は日本人24名と中国人100名に労働の価値観に関するアンケートを実施しましたが、統制が厳しい中国で学生の意見を集められたのは学生会議ならではでした。下の表は日中間で特に差が顕著だったものです。

日本 中国
会社のために尽くす 自己の利益が最優先
終身雇用、年功序列 成果主義、高給求めて転職が多い
面談であまり賃上げを求めない 面談で頻繁に賃上げを求める
中間管理職が重要で皆に昇進の機会がある トップマネージャーが重要で大半の利益を得る
賄賂はないか、秘密裡に行われる 賄賂は会社内外で普通である
規則や慣習にいつも従う 規則や慣習に従わないこともある
顧客は神のように扱う 顧客と労働者は対等

この表から、ともすると「中国人は自己中心的で、チームで働く協調性がない」、「貪欲に賃上げを要求するから図々しい」、「賄賂を使って昇進を狙うとはせこい」などと思うかもしれません。

しかし私は、中国の経済状況から生じるもっともな価値観だと感じています。なぜならば、中国は日本と異なり発展途上で経済は不安定であり、社会保障は十分でないからです。一定水準の生活が保障された日本と異なり、労働者は自分の身を自分で守らなければならないのです

だからこそ賃上げ要求や昇進のための賄賂は、家計を支えるために当然だと、議論を通じて感じました。就労観の違いに対して自国の価値観を押し付けて負の固定観念を持ってしまうのではなく、就労観の違いの背景にある両国の事情の違いを理解することが重要だと考えています。

 

ここまで本音と本音がぶつかり合う議論を、中国の学生当人とできたのは、これまでもこれからも、日中学生会議が1番だと思いました。

最終発表 こばひろ

最終発表の様子

黒板 議論

日本語と中国語が書かれている議論で使った黒板

 

東大生、今年こそ挑戦を!

Q:参加を悩んでいる学生に向けてメッセージをお願いします。

:何でも主張し合える関係を築きやすいのって学生の特権だと思います。社会人になれば、出身大学も所属企業も国籍も自分の「ラベル」として付きまといます。そんな状況では体裁を気にして中々本音で語り合うことが難しくなってくるものです。フラットな関係で交流できる今だからこそ、率直に問いかけられること、間違えられることがたくさんあると思っています。

東大生だからって何でも完璧になろうとする必要はありません。報道で誤解だらけの中国に体当たりしたい方から、留学は難しいけど海外体験してみたい方まで、今こそあと一歩踏み出してみませんか。

 

:本で得られるような机上の知識だけでなく、彼らが実際に何を考えて何を思っているのかを探求できる非常に濃密な時間だと思います。

また、日中学生会議は多くの財団や公的機関からのご支援を頂いており、中国開催の今年も、3週間近く、自分では実現できない費用で、意義な時間を過ごすことができます。これも魅力の1つだと思います。

私も2年生の夏をどのように過ごそうか悩んでいましたが、非常に有意義な時間を過ごせたこと、さらに今でも仲良くできる仲間を得たことで参加して良かったと実感しています。皆さんにも勇気を出して応募してもらいたいです。

 

ワンピース記事の掲載している議論の内容は、2週間以上の議論のごく一部です。2週間以上同じメンバーで毎日語り合うことでどこまで深い話ができるか想像して頂けたでしょうか?過去の議論の内容が詳しく書かれている活動報告書も是非ご覧になってください。

日中学生会議は、社会人になってからは難しい、まさに学生にしかできない議論が生まれる場なのです!大学生という私達に与えられた特権を存分に利用してみませんか?皆様のご応募お待ちしております!

 

第35回日中学生会議参加者募集要項

期間:2016年8月7日〜8月25日

開催地:北京、上海、広州

募集人数:24名

応募資格:大学生、大学院生、短大生、専門学生

使用言語:日本語、中国語、英語

参加費:12万円

応募締め切り:2016年4月19日

詳しい募集要項、応募フォームはこちらから

 

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日中学生会議

「日中友好へ、学生の挑戦」をスローガンに、毎年8月に日中両国の学生が本音の議論、共同生活を通し相手と向き合う。今年度の会議は、北京、上海、広州の三都市で開催する。1986年の設立以降、30年間続いている歴史ある会議に参加し、今年の夏を『「百聞」を論じ「一見」して気付く夏』にしませんか?

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