学生よ、日中問題に正面から対峙しないか。ー日中学生会議参加者募集ー

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東大生が日中学生会議にハマってしまう訳とは

「日本は軍国主義化している!」

「日本の自動車輸出は中国の自動車技術発展の妨げだ!」

「中国では賄賂は普通である!」

面と向かって中国人に言われたら、あなたはどのように返答するでしょうか?大半が答えに窮するかもしれません。これらの問いは、日中学生会議で日本の学生と中国の学生が顔を合わせて、実際に議論されたものです。

今年で30周年、35回目の開催を迎える日中学生会議。今年の8月に約3週間、中国で開催される会議の参加者を4月19日まで募集しています。(応募はこちらへ

毎年全国から選抜された日本の学生が、中国の学生と議論、共同生活、観光など通じて交流を図る会議だが、創設には東大生が深く関わり、また過去に何十人もの東大生がこの会議に参加しています。なぜ日中学生会議は東大生に選ばれ続けているのか。16年度会議の実行委員を務めている私、光本恵理(上智大学2年)は、その魅力を探るべく、過去の東大生参加者の方にお話を伺いました。

2人

対談して頂いたお2人。右:山室さん、左:橘高さん

 

今回対談して頂いたのは山室良晃さんと橘高秀さんのお二人。

山室さんは2015年3月に経済学部を卒業され、現在はセキュリティアナリストとして活躍なさっています。経済学部では中国のマクロ経済を専攻し、4年生の夏に中国で開催された会議に参加されました。

そしてもう一人は、橘高さん。4月から教養学部教養学科に進学される現役東大生です。昨年の日本開催の会議に参加されました。

 

 選ばれたのは、日中学生会議。 〜閉鎖的で均一的な東大コミュニティーから抜け出して〜

Q日中学生会議に参加された理由を教えてください。

:経済学部のゼミで中国のシャドーバンキングやホットマネーについて学んでいたので、元々興味がありました。応募時には外資系企業への就職が決まっており、中国人が社員の1割を占めると聞いていました。

IT業界で海外案件を担当するなら、日本人がプロジェクトマネージャーになってアジア人を指揮する立場になることが多いイメージで、地位や固定観念に基づいた関係性を築くと齟齬や誤解が生じやすいと危惧していました。だからこそ、中国人を正しく理解したいと思い日中学生会議に参加しました。

 

:将来は外交分野に関わりたいとは思っており、その時に中国は外せないと考えていました。なので、学生という肩書きのない時に本当の中国人を知りたかったです。

実際に参加してみたところ、他大の中国を専門に学んでいる人、中国に滞在経験がある人など東大にはなかなか居なさそうな多様な人が集まっていて新鮮でした。

 

:東大生は教科書や論文など、知識のソースが似ているため意見が画一的になることや、共通認識でなんとなく分かり合ってしまうことが多いですよね。そのため橘高さんの言うように、中国での原体験をもつメンバーとの議論は現実味が増して興味深かったですね。

 

「水あたりに、窮屈な寝台列車、東大は観光スポット?」

Q:日中学生会議で苦労したことや印象に残っていることがあれば教えてください。

観光写真

観光時間に東大を案内

:印象に残っているのは、東京観光で予定を立てていた時のことです。中国の多くの学生に東京大学に行きたいと言われたことに驚きました。また中国側の学生の中には、漱石の三四郎を読んでいるようなマニアの子もおり、赤門を見てとても喜んでいました。

自分が普段何気なく通っている場所が、中国の学生にとって観光名所のように扱われていると考えると不思議でした。

 

寝台列車 窮屈

寝台列車の狭い車内

 

:私の参加時は中国開催だったので、慣れない環境での生活に苦労しました。水やスパイシーフードに当たってお腹を壊している人が沢山いました。また北京から広州まで20時間くらいかけて寝台列車で移動しましたが、車内の通路は人2人がぎりぎりすれ違える程の狭さで、3段ベッドの為かなり窮屈でした。

このように大変な経験もありましたが、異国ならではの経験で今となっては良い思い出です。また、慣れない環境に疲弊した日本人メンバーに対して、中国人メンバーはとても優しく接してくれました。電車やバスで進んで席をゆずってくれるだけでなく、お腹をこわさないよう食事も気を遣ってくれて温かい国柄を感じました。日本の報道から抱いていた中国人像とは大違いでした。

 

:私達の時は日本開催だったのでそういう苦労は少なかったですが、今年は中国開催なので同じような苦労があるでしょうね。しかしそのような苦労があっても、行かなければ分からない中国人の優しさを感じられるのも今年の会議の魅力かもしれませんね。

 

今回の対談を通してなぜ日中学生会議は東大生に選ばれ続けているのかその魅力に迫ってきました。

お二人もおっしゃったように、日中学生会議の魅力は多様なバックグラウンドを持つ東大では出会えない人と出会えること。さらに、共同生活の中で報道や文字では分からない中国を自分で感じることが出来ること、日本人では気がつかない日本の姿に気がつけることも魅力であり参加する意義なのだと実感しました。

次のページでは、「日本は軍国化している」「賄賂は普通だ」という主張がどのような議論の中で展開されたのか紹介します!

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日中学生会議

「日中友好へ、学生の挑戦」をスローガンに、毎年8月に日中両国の学生が本音の議論、共同生活を通し相手と向き合う。今年度の会議は、北京、上海、広州の三都市で開催する。1986年の設立以降、30年間続いている歴史ある会議に参加し、今年の夏を『「百聞」を論じ「一見」して気付く夏』にしませんか?

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