編集部より vol.8 星野源と小沢健二とUmeeT

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どうも、UneeTでライターをやっている村田と申します。雑感を書くコーナーらしいので本当に雑感を書いてしまうのですが、一か月ほど前から星野源の「YELLOW DANCER」というアルバムを馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返し繰り返し聴いています。

僕は基本的にあまり最近の音楽をしっかりチェックできるタイプの人間ではないので、普段はこういうアルバムは見逃してしまうことが多いです。でも去年の大晦日、家で一人で寿司を食べながら(母と妹はHey! Say! JUMPのライヴを観に大阪に行ってしまいました)、紅白で彼が例の「SUN」という曲を歌っているのを観て、イントロのギターのカッティングにサウナにも似た妙な心地よさを感じたことがきっかけとなり、2016年になってからすぐ渋谷のスクランブル交差点のTSUTAYAでレンタルしました。新作コーナーのアルバムを借りるのなんて本当に久しぶりだったのでちょっとそわそわしました。

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レンタルした後もしばらくは、3曲目の「SUN」から4曲目の「ミスユー」の最初のギターのワンフレーズまでしか聴かないような不届き者だったのですが、たまたま全曲シャッフルで7曲目の「地獄でなぜ悪い」を聴いて以来少しずつ他の曲も聴くようになり、今ではすべての曲をほぼ毎日聴いています。最近の音楽もちゃんとチェックしないとダメだなって思いました。反省です。

ところでもちろん僕は彼の音楽が好きなのですが、音楽以外の部分にもとても魅力を感じていて、それが彼の立ち振る舞いというか、一時代作らんやというような構え方です(というかもしかするとそこが彼の新しいアルバムの音楽そのものだと言ってしまってもいいのかもしれませんが)。彼自身が明確にそういう構え方をアピールしているわけではないのですが、それでもちらちらとそういった姿勢が見え隠れしているところが大好きです。時代が彼を求めていて、彼もそれを理解しそれに応えようとしているというような感じです。そしてこの何だか胸がざわつくような感じは、よく言われていることですが小沢健二と90年代の日本の状況にとてもよく似ています。

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というか皆さんは小沢健二をご存知でしょうか。東大に入って驚いたことの一つが小沢健二を知らない東大生が意外と多いことです。小沢健二は東大出身のミュージシャンです。フリッパーズギターのギタリストとして1989年にデビューし、1993年にソロデビューしてからはその独特の立ち振る舞いから「渋谷系の王子様」と呼ばれ一世を風靡しました。

「LIFE」という大傑作アルバムなどの作品を残した彼は、90年代の後半からはぷっつりと日本のポップミュージック界から姿を消し、その後は環境問題に活躍の場を移し世界中でフィールドワークとかをやっていたらしいです。やっぱり東大出身なだけあって一筋縄ではいかない人みたいです。最近は再び日本での音楽活動を始めているらしく、2014年の3月に笑っていいともの最後の一週間のテレホンショッキングに出演し、話題を集めたことは記憶に新しいでしょう。ちょうどその頃受験が終わってぽかんとした感じの三月を送っていた僕はその生放送を家で観てえらく感動したのを覚えています。a0002_001684_m

とにかく小沢健二はある種90年代という独特な時代の空気を凝縮した存在だったのです。僕は、星野源にもそんな存在になってほしいと勝手に思っています。というか実際2000年代の半ばくらいからもうずっと、時代は何かそういったシーンのようなものを求めているのではないでしょうか。これは僕が高校2年くらいの頃から薄々感じていることでもあります。時代はシーンを必要としているのに、それを背負うコンテンツが出てこない。これは多分コンテンツを作る役割を担う人たちだけではなく、メディアとか大衆のあり方みたいなものに依存する部分も大きいのでしょう。

実は僕がUmeeTに期待していることもごく小規模ですがこれの縮小版で、学内メディアが出来ることによって東大に何かシーンが起きればいいなあ、起きるのに一役買いたいなあという風に思っています。自分が在学していた時代が「あの頃の東大って独特の雰囲気があったよね」と回想されるようなものになるのってワクワクします。かつて駒場寮があった時代がイメージとしては近いです。いやはや、そのためにもっと精進しないといけないですね。

 

長くなったのでこの辺にしておきます。あと、星野源のライブDVDをお持ちの方がいれば是非貸して欲しいです。よろしくお願いします。

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ABOUTこの記事をかいた人

murata

文学部美学芸術学3年。ポップカルチャー全般。

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