足で勝てないあいつをぶっ潰してやりたいキミへ~頭脳のスポーツ、オリエンテーリング~

msk
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陸上トラックを走って勝てない相手に勝つためにはどうしたらいいだろうか。怪我させる、毒を盛る… 姑息な手段しか思いつかん。

そこで勝つための武器となるのが頭脳だと聞いたら東大生の皆さんはわくわくしないだろうか。そんなスポーツが存在する。オリエンテーリングというスポーツだ。

オリエンテーリングって?

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オリエンテーリング、小学校のレクリエーションなどでやったことがある人もいるかもしれない。

簡単に言えば、森や里山、草原、砂漠(!)などの大自然を駆け巡るスポーツだ。

ルールは簡単で、スタートからゴールまで地図上で指定されたチェックポイントを順に回ってゴールまでのタイムを競うというだけ。チェックポイントを順に周りさえすればまっすぐ進もうが迂回しようが自由。道を使う必要はないし、そもそも道なんて存在しないこともざらにある。

この競技の最大の魅力はチェックポイント間のルートは自分で地図を読み、瞬時に最速と思えるものを組み立てる必要があるという点である。

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オリエンテーリング用地図。右上の△がスタートで、1,2,..,17,18と回ってきて◎がゴールとなる。

使う道具は地図コンパス(方位磁針)、それから通過証明のための電子カードのみ。

チェックポイントにはオレンジと白の目印(フラッグ)と通過記録を付けるための電子機器が置かれている。

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左が通過記録用カード、右が競技用コンパス(方位磁針)

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目印となるフラッグと通過記録を付ける選手

醍醐味①~ルートはまっすぐとは限らない、最速のものを選ぶべし!~

上で述べたようにオリエンテーリングで勝つためにはルート選択が一つのカギを握る。

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例として右の地図を見てほしい。2番から3番へ向かうとき、まっすぐ進む(登って下りることになる)か下の黒の破線で描かれた道を使う(登らずに巻くことができる)か二択で分かれる。

このコースを実際に走ってもらったルートを見てみよう。

 

上の動画ではピンクがまっすぐ、が迂回、オレンジがその中間のルートを選択している。3番に最初に辿りついたのはオレンジであり(円の中心にフラッグが設置されている)、今回の最速ルートはオレンジが選択したものだったと分かる。

醍醐味②~決めたルートは確実かつシンプルに実行すべし!~

①で語ったルート選択能力も重要だが、オリエンテーリングの本質は正確かつシンプル、迷いのないルート実行である。どんなに素晴らしいルートを思いついても、結局それを正しく実行できなかったら(≒迷子になってしまったら)台無しだ。

ちょっと長いが、上の動画を見てほしい。①で例に挙げた2番から3番を実際に走った時の動画だ。(揺れるので画面酔いする人は注意、あとハアハアうるさい)

2番のフラッグに着いてから走者は最初真っすぐを選択しようとしたが、数歩進んで登りのきつさを感じ、迂回ルートを選択した。終盤藪に絡まって減速したが、概ね思った通りに3番のフラッグにたどり着いた、というところで動画は終わっている。

好タイムを出すためのルート実行とは、決めたルートを辿ることと完全に一致するわけではない。たとえ同じルートを辿っていても、速い人と遅い人ではタイムに大きな差が現れる。この差を生み出すのは藪や倒木の処理能力現在地把握能力(少しでも現在地に不安を感じたらそれが減速に直結してしまう)、そしてルートプランのシンプルさである。

 

例えば、右のA地点からB地点に行きたいという時みなさんはどうするだろうか。おそらく病院の前の分岐を左に、次のT字路を右に、最後交差点を直進するだろう。その実行にコンビニだとか郵便局だとか八百屋だとか、そういった余計な情報は必要ない。

 

これがルートプランのシンプルさというもので、次のチェックポイントへのルートの中で現在地把握に必要な情報のみを選択し、立ち止まる回数やスピードが落ちる回数を減らすことがタイム差となってあらわれる。

オリエンテーリング用地図というのは恐ろしく精巧に作られており、地形や道はもちろん植生、岩、崖を始めとするありとあらゆる情報が詰め込まれている。その中から必要な情報だけを拾い上げるというのは難しく、上級者であっても情報を捨てすぎて現在地を見失ってしまうことがある。だからこそチャレンジングな競技なのだ。

 

次ページ:思い通りの場所にフラッグが見えたとき興奮は最高潮に達する!

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Ymascis

orienteering、森を駆けるスポーツ

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