「【東大文学部→エンジニア!】CMや大学構内でよく見かける「Sky株式会社」って何者なの?」のサムネイル画像

【東大文学部→エンジニア!】CMや大学構内でよく見かける「Sky株式会社」って何者なの?

2024.03.15

突然ですがみなさん、“Sky株式会社”って知ってますか?

…たぶん、ほとんどの方が知っているのではないでしょうか。


公式ホームページ(https://www.sky-recruit.jp/より引用)

インパクトのあるCMが印象的ですし、なにより東大生の場合、学食や図書館ラウンジでも頻繁にお目にかかりますよね。むしろ知らずにいるほうが難しいくらいです。

まさに有名企業!

…たしかにそうなのですが、「Sky株式会社って何をやってるの?」という人、結構多いのではないでしょうか?(かくいう僕もその一人)

そんな僕ですが、このたびSky株式会社のインタビュー記事を担当することになりました。有名企業の内実に迫る、まさに絶好のチャンスです。

今回は、企業インタビューの枠を抜け出して、就活やキャリアについてもお伺いしてきました!

就活やキャリアといえば、多くの学生にとって悩みのタネ…現在2年生の僕にとっても例外ではなく、実に頭が痛い問題です。

悩ましい…

そんな学生に向けて、実際にSky株式会社で働いていらっしゃる社員の方(しかも東大出身!)から、たくさんアドバイスをいただきました。

悩める学生、必見ですよ!

学生証
  1. お名前:原聡(はらさとし)
  2. 役職:技術チーフ
  3. 備考:県立浦和高校→東京大学文科三類→文学部歴史文化学科美術史学専修→Sky株式会社


“Sky株式会社”って?

筆者
筆者

今日はどうぞよろしくお願いいたします!

まず最初に、単刀直入にお聞きします。”Sky株式会社”とは、ずばり何をしている企業なのでしょうか?

原さん
原さん

ざっくり言うと、弊社はIT業界のなかでもソフトウェアを扱う会社です。

原さん
原さん

テレワーク支援のSKYSEA Client View、SKYDIV Desktop Client、PCやタブレットを用いた授業で児童生徒の学習をサポートするSKYMENUシリーズ等の自社パッケージ商品開発から、モバイル、カーエレクトロニクス、医療系など様々な分野のソフトウェア開発を幅広く行っています。

筆者
筆者

僕自身、CMだけでなく東大構内でもSky株式会社の広告をお見かけすることがとても多かったんですけど、いわゆる一般人の目線だと、どういうことをされているのか理解しづらいところが正直あったんですよね。

いま質問にお答えいただき、Sky株式会社の取り組みがよくわかりました。

筆者
筆者

ところでかなり広告に力を入れていらっしゃる印象があるのですが、これについて詳しく教えていただいていいですか?

原さん
原さん

そうですね。広告に力を入れているというのは、たしかに会社としても意識しているところかなと思います。

先ほどもソフトウェアを作っているという話をさせてもらいましたが、いいものを作っているだけではどうしても売れず、企業のビジネスとしては成り立たないことがあります。

そこで、たとえばSKYSEA Client Viewというソフトの場合、会社のセキュリティ管理に使われるソフトですので、企業のセキュリティ管理を担う立場の方に見てもらえるようなところに広告を出していって、とにかくSky株式会社の製品を知ってもらうようにしています。そうしたアピールの一環で、いろんなところに広告を出させていただいています。

筆者
筆者

最近でいうと、東大駒場図書館の1Fラウンジが「Sky Lounge」という名前に変わったのが記憶に新しいのですが、他の大学でも同じようなことをされていたりするのでしょうか?

大学構内に特化して広告を打ち出す背景には、なにか”戦略”みたいなものがあるんですかね…?

東大構内の”Sky”(駒場図書館1Fラウンジの愛称が「Sky Lounge」に決定 | 東京大学より引用)
原さん
原さん

新卒採用においても、やはり優秀な学生さんにたくさん入社していただきたいですよね。

しかし、そもそも会社名が知られていないと、なかなかエントリーにまでつながらないので、まずは”Sky株式会社”という会社名を知っていただきたいなと思い、大学構内などに広告を出させていただいています。

そして学生のみなさんが実際に入社しない場合であっても、みなさんが社会人になったり、それこそ”大物”になったりしたときに、Sky株式会社という会社があったな、というふうに思い出していただくきっかけづくりとして、広告にはだいぶ力を入れさせていただいています!

筆者
筆者

なんとも戦略的ですね…!たしかに会社名を知ってもらうというのは、とても大切なことですよね。

僕自身、Sky株式会社という企業名自体はよく知っていたので、実際にかなり効果が出ているのかなという気がします。

まさに”戦略”
筆者
筆者

Sky株式会社がどのような企業なのか、徐々にわかってきました。

…ところで、原さんはなぜSky株式会社に入社されたのですか?

原さん
原さん

入社理由は、正直複合的なところがあるんですけど、自分にとって一番大きかった、やりたかったことというのが、ものをつくることだったんです。

ソフトウェアのプログラミングをやっていきたいなと思い、そういう業種を探していて、そのときSkyとたまたま巡り合ったんです。

それで選考とかを進めていく過程で、人柄とか会社の雰囲気がかなり良いなというふうに感じて決めた、というところになってきますかね。

筆者
筆者

僕自身、いわゆる理系ではないんですけど、ものをつくることに昔からかなり興味があるので、とても参考になります。

原さん
原さん

実は私も理系出身ではなくて、文系出身でプログラミングの職に就いたんですよ。当時プログラミングは未経験で、それでもやりたいなと思って探していた、というところになります

。いわゆる文系出身でもやっていける、というとちょっとおかしな感じかもしれませんが、文系出身だからといってできないということは全然ないかなと思います!

筆者
筆者

そうだったんですね!なんだか僕も興味が出てきました!

ちなみに、新入社員の文理の割合はどんな感じですか?

原さん
原さん

もちろん年度にもよりますが、だいたい文系は3~4割はいらっしゃいますね。

筆者
筆者

意外と文系も多いんですね!

原さん
原さん

そうですね。「文系だから、理系だから」ということはないかなと思います。私自身もそうですが、未経験でもエンジニアがやりたいという思いがある方は全然ウェルカムですし、あんまり文理にこだわりはありませんね。

筆者
筆者

…なんだかとてもいいですね。

原さん
原さん

ありがとうございます。(笑)

[広告]

大学生・就活生時代は?

筆者
筆者

Sky株式会社についてだいぶわかってきたところで、つぎに入社前のことをお聞きしたいと思います。まず最初に、大学生時代はどのように過ごされていましたか?

原さん
原さん

私は、やりたいことを後から見つけていけるのが魅力的かなと思って東大に入学したところもあって、1,2年生の教養学部のあいだにいろんなところを見て、自分がどういうことをやりたいのか固めていきました。

それで3年生からは、文学部の美術史学専修というところに進みまして、美術系のことを学んでました。

筆者
筆者

大学生時代の経験のなかで、いま特に役立っていることはありますか?

原さん
原さん

プログラミングに直接役立っていることっていうと、ちょっと畑が違いすぎてないですかね…でも、文学部生としていろんな資料を読んだりして、それを最終的には論文という形にアウトプットして…みたいなことは役立っていますね。

過去の資料を参照して、これまでどういったことが考えられてきたのか、それを踏まえると何が重要で、今後どういう形がより良いものとして考えられるのかといったことを考えるのは、社会人となった現在でも行っていることなのかなと思いますね。

いろんな資料を分析
筆者
筆者

とても参考になります。

プログラミングとは若干異なりますが、僕自身も統計とかデータサイエンスに近いことを将来できたらいいなと思っているので、いいモデルケースになりそうだなと勝手に思いながらお話を聞いていました。(笑)

筆者
筆者

続いて、就活生時代のエピソードについて教えてください。なにか成功談とか失敗談とかあったりしますか…?

原さん
原さん

では失敗談のほうから…実は私、そもそも就活を始めるのがかなり遅かったんですよね。

当時みんな3年生くらいから就活を始めたりすると思うんですけど、私の場合は、アカデミアにそのまま残って大学院生として研究をやっていくのかそれとも就職して社会に出るか決めかねていて、かなりギリギリまで悩んでいたんですね。

筆者
筆者

そうだったんですね…

原さん
原さん

それで4年生の4月とかにようやく踏ん切りをつけて就活を始めた、みたいな感じなんですよね。

就活を始めてからも、いろいろうまくいかないことがあったんですけど、やはり就活の準備がかなりバタバタしてしまったのが、かなり大きな失敗だったのかなと思います。

原さん
原さん

でも成功したポイントもありましたね。

就活を進めていくなかで、未経験だけどプログラミングをやりたいという方向性で進めていったので、さすがになにか”武器”があったほうがいいだろうということで、C言語というプログラミング言語の勉強を一から始めたんです。

それで面接のときに「これぐらいのことだったら理解できてます!」と話せるようにしたことで、そこそこ受けがよかったのかなと感じています。

“武器”があると強い!
筆者
筆者

なるほど。僕もこの春から3年生になるので、インターンとかをかなり意識するようになっているんですけど、たしかに就活の時期って年々早くなってますよね…

原さん
原さん

本当にそうですね…

筆者
筆者

でも、ご自身でC言語について勉強されたことが就活で役立ったと聞いて、がんばる気力が出てきました!

働く”楽しさ”とは?

筆者
筆者

ちなみに、いまお仕事をされているなかで、どのようなところが楽しいと感じますか?

原さん
原さん

そうですね、やはりものづくりがしたいと思って入社しているので、実際に製品の開発に携われているっていうのが、一番楽しいことかなと思います。

お客様の製品のソフトを作り上げていく上で、お客様から「こういう機能を追加してほしい!」と求められたものを、ちゃんと求められたとおりに動かすことができたりといった、なんというか”原始的”なところに個人的には楽しさを感じますね。

原さん
原さん

そして、そうした楽しさがどんどん大きくなっていって、現在は4人くらいのチームを見るような立場にいるんですけど、全員のやっていることを把握しながらお客様が求めるようなソフトを作っていく、求められたレベルを求められた時間で達成することが、楽しいことになっているように思います。

筆者
筆者

仕事ではないですが、僕もものづくり系のサークルに入っているので、すごく共感します。ところで、いまの質問とも少し重複しますが、社会人になって楽しかったことはどのようなことですか?

原さん
原さん

そうですね…いまお話ししたこと以外だと、現在お仕事させていただいているお客様のところで作っているのが、放送業界向けの機器だったりするんですけど、そういうものってこれまでの人生のなかで見たことも触ったこともなかったもので、自分が全然知らない領域だったんですね。

ものによっては数百万円とか数千万円とかするような機材だったりするんですけど、そうしたものを実際に目にしたり手にしたりしながら製品を作っていける、普段なら絶対に触れないようなものに触れながら自分の世界を広げることができるというのは、素直におもしろいなと思いましたね。

なんというか、自分の意図してなかったところで世界が広がっていくような感じですかね。

筆者
筆者

逆に社会人になって大変だったことはありますか?

原さん
原さん

ちょっとありきたりな話にはなるんですが、お仕事ってどうしても一人ではできなくて、他のメンバーと一緒にやったりとか、お客さんと一緒にやったりとかってところがあると思うんです。

けれども、どうしても人と人との関係なので、伝えたいことがうまく伝わらないことがあるのが大変ですね。

たとえばチームのメンバー間の場合「こういう機能を作ってほしいと言われているので、あなたはこの部分をお願いします」みたいなことをお願いしたりするんですけど、それがうまく伝わっていなかったり、あるいはうまく伝わったと思っても、実際には相手が一部理解できておらず、いざ作ってもらったら全然だめだったということもあったりします。

なので、どうやったらうまく完璧に伝えられるか考えるのが、やはり難しいところですかね…

コミュニケーションはやはり難しい…
筆者
筆者

たしかにそれは難しそうですよね…僕の場合、授業のグループワークでさえ難しいなあと思ってしまうので、まして社会人になってやっていけるのかな…なんて考えてしまいます。

でも、そういうところをクリアするのが社会人の楽しさなのかもしれませんね。

原さん
原さん

そうですね。たしかに集団ならではの達成感みたいな、一人ではできないことができるというのは、おもしろいところかもしれませんね。

筆者
筆者

なんだか励みになります…!

[広告]

悩める後輩たちにアドバイス!

筆者
筆者

いよいよインタビューも終盤ということで、ちょっと”人生相談”みたいになってしまうのですが、僕自身まもなく3年生になるということで、そろそろインターンなどを始めてみようかなと思っているのですが、まだ将来の見通しが全然立っておらず、どうしたらいいのかな…と思っている最中なんです。

そして、僕と似たような悩みを抱えている大学生って、おそらくとても多いと思うんです。

そこでぜひ、社会人の先輩として、就活やキャリアについてアドバイスをいただけたらありがたいなと思います…!

原さん
原さん

そうですね…先ほどもお話ししたとおり、自分はあまりうまく就活をやってきたタイプではないので、どれだけいいアドバイスができるかわからないのですが。(笑)

でもそうですね、社会に出るということがすでに決まっているのであれば、まずは視野を広くしておくというのはアリなのかなと思います。

自分が本当にやりたいことの見通しがまだ立っていないのであれば、まずは自分が働くイメージができる業界であったり企業であったりを見つけていくっていうのがいいんじゃないかなと思いますね

筆者
筆者

視野を広くしておく、ですか…

視野を広く
原さん
原さん

一番最初のイメージみたいなものができると、じゃあ実際にその会社で働くとしたらどんな感じなんだろうとか、あるいは自分がパッと思いついた業種以外の働きかたはどうなんだろうみたいな、より具体的な働くイメージを作っていけると思います。

なので、まずはいろいろ見てみて「ここなら働いていけそうかな」という目星をつけていくのがいいのかなと個人的には思いますね。

筆者
筆者

いまお話をうかがっていると、将来の見通しが立っていないのに業種とか企業を絞り込むのって、たしかにすごく危険なことだなと感じましたね。

自分の場合「早く就活を始めなきゃ!」という焦りもあって、かなり絞り込んでしまっていたところがあるんですけど、これはちょっと直したほうがいいかもなと思いました。

…なんだか個人的な人生相談に乗っていただく形になってしまい、本当に恐縮です。(笑)

原さん
原さん

いえいえ、ありがとうございます。(笑)

筆者
筆者

それでは最後に、どんなことでも構いませんので、現役大学生に向けてなにかメッセージをいただけたらと思います!

原さん
原さん

やや大きなことになってしまいますけど「大学で学んだことって将来的に何の役に立つんだろう」みたいなことって結構みんな考えるのかなと思いますし、現に自分も結構考えました。

たしかに、それがそのまま仕事になるというケースは少ないかもしれませんが、たとえば大学の授業で学んだことであったりとか、サークルでやっていたことであったりとか、こういうちょっとしたことが実は後々仕事で活きてくることって結構あったりするんですよね。

いまやっている一つ一つのことって、いつどこで役に立つかわからなかったりするので、一つ一つのことが無駄じゃないと思って大学生活を送ってもらえるといいんじゃないかなと思います!

インタビューを終えて

“企業インタビュー”という本来の目的を忘れ、ついつい自分が聞きたい質問ばかりを繰り出してしまいました…

でも、勉強になることをたくさん知ることができたのではないでしょうか。

まずなんといっても、Sky株式会社の解像度がかなり高まりました。
「なんとなく知っている企業」から「おもしろくて奥が深い企業」へと、印象が大きく変わった読者の方もきっと多いのでは?

そしてもう一つ、就活やキャリアについてアドバイスをたくさんいただきました。

就活やキャリアには明確な”正解”がありません。それが一因となって、僕自身含め、多くの学生が苦労しているのかなと思います。

だからこそ、実際の社会人の方にアドバイスしてもらう、つまり”道しるべ”になってもらうことが、とても大事なことだと気づかされました。

視野を広くして、いろんなことをやってみる。

なんだか勇気づけられるインタビューでした。

お忙しいなか数々の質問に答えてくださったSky株式会社の原さん、本当にありがとうございました!

そして読者のみなさん、最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事を書いた人
筆者のアバター画像
リュウチソウマ
はじめまして! リュウチソウマです。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
記事一覧へ

こんな記事も読まれてます