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【乃木坂46も参戦!?】 東大×博報堂主催コンテストBranco!決勝の一部始終を大公開!

2016.04.09

Branco!とは

どうも男子校の化身です。
今回僕は東京大学と博報堂が主催するブランドデザインコンテスト、通称Branco!に参加してまいりました。
Branco!は今年で4回目を迎え、参加者も147チーム647名と過去最多。めきめきと規模を拡大し、知名度を上げてきているコンテストです。
今年のテーマは「学び」でした!
2月13日に予選大会が開かれ、全チームが5分間のプレゼンを行い、「インプット」「コンセプト」「アウトプット」「一貫性」「プレゼン」の5つの観点から評価して、ポイントを競いました。
準決勝に進めるのはたったの24チームというまさに激戦。
さらに今回紹介する決勝には4チームしか進むことが出来ません!

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ブランドデザインとはなんぞや?

「そもそもブランドデザインってなんだよ!」という人のために、例として僕たちのチームの作品を紹介したいと思います。
本来であれば、Input-Concept-Outputの順に話すべきなのですが、簡潔にいきます。
「伝え合いは学びの母である」というコンセプトのもと、「まなビッチ」というアウトプットです!

「伝え合い」をしたら子供が生まれます。もちろん伝え合いとはアレを暗示しています!(ドンッ)
ビッチのように貪欲に「伝え合い」をしてほしいという願いが込められているわけです。

これが「まなビッチ」の全貌です

スプライトのCMのようなキャンペーンを想像してもらうと分かりやすいです。
若者の街「渋谷」や社会人の街「六本木」、老人の街「巣鴨」などにスクリーンを設置し、伝えることで学びが生まれることを再確認してもらう場を提供します。
ポイントは2つ
①街の特色によって、伝える内容も異なってくると思うので、生まれる「まなぶくん」が様々
②生まれたまなぶくんをスマホで持って帰り、育てること出来る(ちょっとたまごっちも意識してます)
こんな感じです。
ブランディングってなんだよという話でしたが、ここからなんとなく察してください。
要は「学び」を弄りまわして、一番面白いこと考えたやつ優勝~!ってことです。
ちなみに僕たちのチームは自信満々だったにも関わらず、予選で無念の敗退となってしまいました…

いざ決勝の舞台へ

決勝の舞台は東大駒場キャンパスにある900番講堂。
外見だけはオシャレな教会のようですが、肩透かしもいいところ。中は空調管理もままならず、イスはかちんこちん。普段はここで法学部生が辛いを思いをしながら、教授の話に耳を傾けています。

一見オシャレな900番講堂

決勝イベントは13:00からでしたが、実は準決勝が午前中に行われており、ここで予選を通過した24チームの中からさらに4チームへと絞られます。決勝に駒を進めるチームが発表されるのはなんとイベントの最中であり、その後すぐにプレゼンを始めなければいけません。心なしか、会場に入っていくチームの人達の顔は緊張でこわばっているように見えます…
講堂は予選を通過したチームだけでなく、予選で敗退してしまった人や告知記事を読んで来てくれたであろう人などでかなり埋め尽くされていました。

司会のスタッフさんがめっちゃ美人でビビります


「さぁいよいよ、決勝イベント開幕です!!!」

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超豪華ゲストによるトーク

告知記事でもさんざん煽られていましたが、決勝戦の見どころはコンテストのプレゼンだけではありません。
普段テレビや新聞で目にするような方のトークを生で聞くことが出来ます。これが無料公開というのですから、さすが博報堂と言わざるを得ません。
気になるその内容ですが、今回はコンテストに比重を置きたいと思うので、かる~く要点にだけ触れる形でいきます。
全部聞いてみたいと思った方は、来年の決勝に足を運んでください!

津田大介さん『「学び」を行動するためのエンジンにする』

早稲田大学を卒業後、IT関連のライターとしてWeb雑誌などで活躍されており、最近では『みんなのニュース』(フジ系)にネットナビゲーターとして出演していることでも有名な津田大介さん

大学時代はひたすら怠惰な生活を送っていたそうです。
「家でずっとネットをしていました。」
今ならただの引きこもりですが、当時はまだネットもあまり普及していなかった時代。今で言えば、家でずっと人工知能と戯れていたみたいなイメージです。(この喩え正しいのかな?)

↑大学時代の津田さんの様子

大学を出た後はその経験を活かして、IT関連のwebライターをすることとなり、そこで得た経験から情報社会における「学び」についての持論を展開してくださいました。
「輿論」VS「世論」
「よろん」か「せろん」かという読み方の違いがよく議論になりますが、元々は「輿論(よろん)」、「世論(せろん)」という別の言葉だったというのはご存知でしょうか。
「輿論」は理性的で確実な情報に対して、「世論」は情緒的で不明確な情報のことを意味。
発信される情報、また発信する情報が一体どちらなのかを区別する姿勢を持つようにしなければいけないという内容でした。
メディアに関する話題だったので、記事を発信している立場として非常に身の引き締まる思いでした。
<まとめ>
情報を得る際はネット、紙(新聞、雑誌)、人の3つを活用し、情報を主体的に解読する姿勢を持つ。その上で、学んだ情報は使って初めて価値が出るので、自分自身でも得た情報のギャップを意識しつつ発信していきましょう!

鈴木杏樹さん×原田曜平さん

ZIP!の金曜パーソナリティとして毎週出演されている鈴木杏樹さんと同番組で「アレナニ?」のコーナーを務める原田曜平さんとの対談形式が取られました

対談とは言いつつ、原田さんがインタビュアーとなって、杏樹さんから話を聞くという形式。杏樹さんは女優になる前はイギリスに留学されていて、そこで歌手としてデビューしていたそうです。
海外での経験から女優になるまでという芸能人ならではの特殊な経験から「学び」に関連したお話しをしてくださいました。

めっちゃ人入ってます

①イギリスへの留学中に身に付けた超楽観主義
ないものを悲しむのではなく、代わりの出会いを楽しむ。アンパンがなくても、ジャムパンがあることを喜べばいい」
こんなふうに出来たらいいなと思いますが、自分ではなかなか実践できない気がします。
超ポジティブで明るい人柄こそ杏樹さん最大の魅力なのだと気付かされました。
②女優業を始めて身に付けた哲学「まぁいっか、で終わらせない。」
番組の準備も入念に行うという杏樹さんは「分からないままにするのはもったいない。知れることが楽しい!」と東大生顔向けの知識欲を披露しました。
その根っこにあるのは強すぎる好奇心
最後の質問コーナーで「美の秘訣は?」という質問が出たのですが、そこでも「いくつになっても年齢を気にせず、好奇心を絶やさないこと」だと答えていました。
<最後に一言>
自分の中で最も大切だった時間はイギリスでの5年間。皆さんも若いうちに3か月以上、出来れば半年留学を経験してみてください。今を逃したら、もう50代になるまで、叶いませんよ。

竹内薫さん『未来小学校 ブランド構築から入るビジネスモデル』

サイエンスライターとして活躍されており、現在は「サイエンスZERO」に出演されていることでも有名な竹内薫さん

自身が帰国子女だということもあり、娘にも現在英語保育園に通わせているそうですが、卒園後に行かせる小学校がないというのが今の悩みだとか。そこで現在進めている「未来小学校」のプロジェクトの概要に沿って、「学び」をブランディングした一形態を語ってくださいました。
小学校教育が改善されるべき理由
それはこれからの小学生の65%は現在存在しない職業に就くことになるからだと言います。
科学技術の革新で、職業の半分は人工知能が代替するようになるのです。
とはいっても全ての仕事を奪われるわけではありません。なくなる仕事があれば、新たに生まれる仕事もあります。
このような状況下で、15年後の未来を生き抜くには①母国語②英語③プログラミング言語の3つの言語が必要不可欠になります。これらを実現するため、現場の構築や出資をもらうためのブランド化を行っているそうです。

決勝プレゼン

お待たせしました!ようやく決勝戦のお時間です!
まずは緊張の決勝進出チームの発表です。
発表の方法は…5つの審査基準ごとにポイントが加算されて積み上げられるR-1のような方式。これは盛り上がります!(当事者からしたらたまったもんじゃないでしょう)

Aグループ優勝は僅差を制した「日吉バスターズ」


これにて決勝進出4チームが出揃いました。最初は147チームいたことを考えると、決勝に残っているだけでも半端なく凄いことです。僕たちもこのステージに上がりたかったです(予選敗退顔)どれだけ凄いプレゼンをしてくれるのか否が応でも期待が高まります。
予告通り、すぐにプレゼンはスタートします。
まずは1チーム目、「日吉バスターズ」です!

日吉バスターズ

トップバッターに少し表情は強張っています

「学び」において入力するだけでなく、出力することにも価値があるという気付きを得た『日吉バスターズ』。
円滑なコミュニケーションを生み出す空間を手軽に作る方法を考えました。
そこで着目したのが、ミーティングの場にある”お菓子”
「ミーティングで使う起承転結型で発想するお菓子」というコンセプトを打ち立てました。
アウトプットとして提案したのは「Switch」というお菓子ブランド。
こだわりはお菓子とその箱です。起承転結ごとに箱の開け方と中身が異なります。
起:話を起こすことから「上に」開きます。中身はチョコレート&コーヒー集中力・思考力のピークが30~1時間後にくるようにします。
承:話を展開させることから「スライドして」開きます。中身はナッツミーティングのばてを防いでくれます。
転:話をひっくり返すことから「箱をひっくり返して」開きます。中身は珍味(すっぱい・しょっぱい)で、味や食感から気分を転換するのに役立ちます。
結:話をおさめることから「引き出しを閉めます」。中身は和三盆&抹茶で、落ち着きをもたらします。
説明と並行して、お菓子を実際に審査員の方に配っていたのが印象的でした。特に「転」の部分では、お菓子を投げるというまさに「転」なパフォーマンスを見せてくれました。

渡された柿ピーを早速食べる宮澤さん(ブラデザ局長)
僕も柿ピーとほたてチーズをもらいました

まきびし

決勝に進んだにも関わらず、免許合宿で来られないメンバーがいて2人になってしまったとのこと

人間国宝への取材から「真の学びは身体の一部となるもの」であることに気付いた『まきびし』は、一方で色々なことに手を出し、学ぶ自分に陶酔する「ファッション学び」が現在広まっていることにも目を向けます。
その結果生まれたコンセプトが「寺とはじつに静かなものだ」
アウトプットの「てるこや」は、電話の「てる」と寺子屋を組み合わせたネーミングで、静かに集中して学びと向き合える環境を作り出すブランドです。
具体的には次のスライドをご覧ください。

小さな寺の模型にお地蔵さんが付いており、学びを始める際には時間を決めてお地蔵さんを抜いて、そこにスマホを差し込みます。これだけならなんのことはないですが、このアイデアにはイイネポイントが5つあります。
①LINEアイコンが地蔵マークになる
②facebookで「〇〇さんは寺子屋入りしました」、「修行中です」、「俗世に戻りました」という投稿がされる
③イイネがつくのでモチベーションが上がる
④友達と刺激し合うことで学びが広がる
⑤寺入り回数をカウントすることで、努力の積み重なりが可視化される
⑥使い終わったお地蔵さんを次の人へ渡すことで、学びのバトンパスが生まれる
アイコンが地蔵になるというアイデアが面白く、実際に使ってみたいと思わせるプレゼン内容でした

つくしーず

なんとなくさかなくんに似ている彼がプレゼンターです


「学びを測る尺度として適切な単位はなにか」という奇抜な導入から、学校での学びは成果重視なのに対して、学校外での学びは学ぶこと自体を重視することに気付いた『つくしーず』。
手段的学びを自己目的的学びに変換することで、学びがより立体的で広がりやすいものになるのではと考えます。
そこで生まれたのが「カバンに”夢中”をしのばせる」というコンセプト。
アウトプットはのめり込むという意味を込めた「nml」という名の飴。25分で舐め終わる大きさのこの飴を学ぶ前に口に入れ、舐め終わるまで学びにのめり込むというものです。

飴が三層構造になっているところが面白いです


時間を測るのにスマホを使うとついついスマホに目がいって、集中できないという問題もこれで解決です。さらに25分という時間の間に、どれだけタスクを進められるかというタイムアタック的なゲーム性も生まれます。
これによって使用者はフロー状態(深い楽しさを伴うほぼ催眠にも近い我を忘れた没頭状態)になることが出来ます。
また25分という数字はポモドーロ・テクニック(25分集中しては5分休憩することを繰り返すことで長く集中力を保つ勉強法)に基づいています。
実際に25分ほどで溶ける飴を使って実験したところ、普段以上に勉強にのめり込むことが出来たそうです。

かめだ

一体誰がかめだくんなのでしょうか?


最後のプレゼンターは『かめだ』です。ジャンプの人気漫画「NARUTO」から学びを読み解くというユニークな調査から、「師弟関係」の重要性を見つけます。そこで身近な師弟関係と言える「母子関係」に着目し、母親は褒めているつもりでも子供はそれを認識していない、また母親は子供に挑戦してほしいが失敗してしまうのが心配という2つの課題を解決するブランドを考案しました。

ナルトとサスケの成長記録を比較してみました


アウトプットとなる商品は「MAMAMARK VENDER」
飲料だけでなく、救急用品や子供の着替え、子供をあやすお菓子、挑戦して失敗した証としての絆創膏などを販売する自販機を公園に設置します。これによって、子供の挑戦を褒める形を作るだけでなく、母が子供を安心して失敗させられる環境が生まれます。
子供だけでなく、親にまで気を配った優しさが魅力的でした。
 
以上4チームのブランディングでした。
どのチームもさすがの仕上がりです。一体どのチームが優勝するのでしょうか?!
結果発表の前に、サプライズゲストの登場です!(みなさんお待ちかね!次ページでやっと見られます!)

この記事を書いた人
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男子校の化身
山の上の男子校で修行してました。
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