【中国・清華大学】猛烈な不快感の正体は【留学記】

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清華大学キャンパス

初めまして。奥田祐己と申します。
2015年9月より2016年7月までの全学交換留学として、清華大学(Tsinghua University)で経営学を勉強させてもらっています。
突然ですが、留学前半の一学期を終えた12月、僕は猛烈な不快感に襲われていました。この不快感の中身と今の自分をご紹介させていただきます。

 

香山

11月の北京、香山

留学前の自分

この不快感をお伝えするためには、僕がなぜ留学に来たのか、そしてどういう思いで留学を迎えたのかをご紹介する必要があります。

留学を申し込んだのは、大学2年秋、2014年10月のこと。申請書を見返してみると、「政治家になりたい。そのとき、中国と外交を行ううえで有益な経験、人脈を得たい。」と書いてありました。

高校の時から漫然と政治家になりたいと思っていたのと、留学直前まで没頭して取り組んでいた学生団体を通じて、政治・経済・文化等の面から日中関係のあるべき姿、などを考えていたからこのような志望動機になっていたのだと思います。
しかし、その学生団体の活動が終わると、大学2年夏学期に受講していた授業から興味を持ち始めた「地域活性化」に気持ちが移っていきました。地域活性化に関連するテーマの授業に出たり、自分の地元に戻って色んな方にお話を伺ったり、といったことをしていました。

そんな中、2015年6月に提出した奨学金申請書には、「中国人への理解を深め、中国人観光客の集客など中国という視点から地域活性化を考えたい」と書いてありました。あれ、「政治家になる」んじゃなかったの? という話なんですが。
これが突如、2015年9月、留学直前になって「起業したい」と思うようになりました。この時、何人かの起業家の方とお話を伺う機会があって、「かっこいい!」と思ったからです。この時、「あれ、じゃあ中国で何しようか???」と悩んでいたのを覚えています。
僕はこんな状況を引きずって中国留学を迎えることになります。

目標が達成できていないから?

さて、この「起業したい」という思いの下、中国で何をするか。

どうせなら、中国、そして清華大学で勉強できるという機会を活かそうと思いつつ、最初に大きな方向性として2つ掲げました。
A.中国国内で起業の種をできるだけ多く見つけること
B.起業対象が見つかった際、それを対象に起業を実行に移せるような基礎的能力、知識を身につけること
です。

A.「起業の種の発見」を達成するにあたっては、人と会って話をすること、その他中国語の書物、メディアから様々な情報を得ること、そのために中国語力を急速にあげること、
B.「能力獲得」については、起業時に必要となるだろう分野の経営学を授業等から学ぶこと、インターンシップにより実際の仕事を経験すること、
を実際の行動目標にしました。

頤和園

頤和園(乾隆帝の庭園。世界遺産)

実際に留学が始まると、経営学、経営戦略、ビジネスプランニングを題材としたビジネスコミュニケーションの授業、あとは中国語の授業を受講しました。また、起業を実際にしている、あるいはする予定である学生のサロンのような団体にも所属しました。
こうして、目標達成に向かってうまく進んだかどうか。A.「起業の種の発見」に関しては、これがやはり中国語ができないと自分がアプローチできる範囲が狭い…。

もともと1年計画で考えているので、最初の半年は仕方ないか? いや、だとしても語学力を伸ばすために自分に課した目標が達成できていない!

本当なら今頃(2015年12月)中国人の色んな企業、NPO等の方に中国語でお話を聞きにいってやろう! と思ってたんですが、日常会話を何とか成り立たせるのが精一杯という程度。自分の意志の弱さに辟易するわけです。
経営学の授業もそれ自体は面白い、得られたものも多い。でも、なにかこう、自分が起業のために、ということで求めていたものと違うと。

つまり、

目標達成できていない

ということなのです。

ルームメイトの故郷、ハルビンの氷雪大世界

結構つらかったけど…

このままじゃだめだ、こんなんじゃ親にお金もらって一年延ばした意味がないじゃないか、と焦っていたということ(一留は決まっています笑)、そして今までにない経験をして結構しんどい思いをしたことは事実です。

例えば、ビジネスコミュニケーションの授業では、中国人、韓国人、スペイン人、アイルランド人の学生と一緒にビジネスプランニング、プレゼンを行うため、毎週ミーティングなど行います。その時、時間感覚の違いなど文化の違いから誤解や対立が生まれたり、自分の英語力不足から議論がうまくできなくて悔しい思いをしたり、正直結構きつかったです。

ただ、その中で自分にできることできないことを等身大に見ることができるようになったり、英語でのプレゼンに自信がついたり。また何より最後に、実際の投資家等を相手にしたプレゼンで、チームとして10チームの中で1位タイをとることができたりと、かなり充実感を得られたのもまた事実です。

こうやって考えてみると、僕のこの不快感は、「目標達成できてない」ことや、「しんどい思いをした」ことのせいではない気がします。

プレゼン後

授業の最終プレゼン終了後の懇親会 チームのメンバーと先生

束縛、そして今後へ

今思うと、「それっぽい」理由をつけて、それにばっちり従った行動「だけを」とる、ということに縛られていたのだと思います。

この記事を書いてても思いますが、自分ってすごく頭だけで考えて行動してるな、
「~べき」に縛られてるなと。自分の「したい」ことまで頭で決める必要はなかったなと。

「起業したい」と思ったのは確かに素直な思いです。
それは大事にしたい。
一方で中国に来たのはそれが理由ってわけじゃない。
冒頭に書いたような理由も嘘じゃないけど、
一番は「なんか面白そう」っていうこと、ただそれだけだったと気が付きました。
じゃあ、その「面白そう」という思いに素直に従えばいい、こう思い当たりました。
そう思うと、すごく楽になって、そしてすべてを新鮮に、可能性に満ちたものとしてとらえられるようになってきた気がするのです。

実際に自分の思いにしたがって1月から始めたインターンシップに、ワクワクしながら取り組めています。

留学も残り4か月あまり、一体何が起こるのだろう。今はとても楽しみです。

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奥田

無数の喫茶店、モーニングサービス発祥の地の一つとして「有名」な愛知県一宮市出身。喫茶店好きなのだが、北京で「喫茶店」が見つからず喪失感を隠せない。

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