難民かけはしプロジェクト -2月28日(日)、難民のために僕らは東京マラソンを駆ける!

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突然ですが、「難民」と聞いてみなさんはどんなことをイメージしますか?世界的大問題、かわいそうな人たち…色々あると思いますが、日本にいて身近な問題と感じている人は少ないのではないでしょうか。

実は、難民問題を多くの人に身近に感じてもらうため、日本人の学生と日本にいる難民のバックグラウンドを持つ学生とが一緒になって東京マラソンを走ろう!という学生プロジェクトがあります。それが、「難民かけはしプロジェクト」です。

私、難民かけはしプロジェクトのメンバーで東京大学法学部3年の川畑と申します。プロジェクトの魅力をお伝えするため、今日は私が共同代表である金井さん(経済学部3年)、周防さん(法学部3年)のお二人にインタビューをしてきました!

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金井さん(左)と周防さん(右)

-まず、「難民かけはしプロジェクト」とは?

 

金井:難民かけはしプロジェクトは、今度の2月28日に行われる東京マラソン2016に、難民問題に関心を持つ学生と難民というバックグラウンドを持った学生がチャリティランナー制度を利用して挑戦するというプロジェクトです。

 

-え、東京マラソンを走るんですか!?

 

金井:はい!ベトナム難民の二世の学生をはじめ難民のバックグラウンドを持つランナーが3名、日本人学生ランナーが4名走ります。僕も走ります。

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金井さんと、ベトナム難民二世のランナーであるアンさん

-難民のバックグラウンドを持つ学生って、どうやって集めたんですか?彼らの思いも気になります。

 

このプロジェクトは国連UNHCR協会の公認企画として実施しており、国連UNHCR協会に協力してもらって声をかけたところ、3人が名乗り出てくれました。例えば、ベトナム難民二世で大学生のアンくんは、地元で自分と同じような境遇の(難民のバックグラウンドを持つ)子どもたちに勉強を教えたりしているのですが、自分がマラソンを頑張って走る姿を見てもらうことで、子どもたちに夢や希望を与えたいという思いで今回走ってくれます。

 

-東京マラソンに出るのって倍率高くて大変って聞いたことあるんですけど…

 

金井:チャリティランナー制度を利用して走ります。いくつかの寄付先団体から一つを選んで寄付すると、チャリティランナーとして東京マラソンに出場できるんです。国連UNHCR協会という国連の難民支援機関UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の日本公式窓口が、寄付先団体の一つになっていて、僕たちはそこに寄付しています。寄付は難民キャンプにテントを届けるために使われるので、僕たちが走ること自体が難民支援になる、というわけです。

 

-お金は自分たちで払ったのですか?

 

金井:いえ、様々なところに広報をして、広く寄付を募りました。東京マラソンチャリティの公式クラウドファンディングサイト Run with Heartを利用しています。この活動を通してチャリティの文化も盛り上がればいいなと。

 

-そもそも、このプロジェクトを始めたきっかけは?

 

周防:もともと、私が国連UNHCR協会でインターンをしていました。高校生の時に映画「ホテル・ルワンダ」を見て以来、難民問題に興味を持っていたので。それで、昨年の東京マラソンの際、私の友達でスポーツ好きであった金井くんに、東京マラソンでボランティアをやらないかと声をかけたんです。

 

金井:僕はもともと難民問題をそこまで深く知っていたわけじゃなかったんですが、トライアスロンをやっていて走ることは大好きだったんです。マラソン好きってことでお手伝いに呼ばれて行ってみたら、難民支援機関がマラソンを通して寄付を集めていることを知って。それで、東京マラソンチャリティを活かして何か面白いことができないかと思ったんです。考えるうちに、「難民問題の広報啓発のためには当事者が走るのがいちばんいいよね」となりました。

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国際協力団体が集まるイベント、グローバルフェスタにて

-難民問題に関心のあった周防さんと、スポーツが好きな金井さんとの出会いから始まったというわけですね。普段の活動やメンバーについて教えてもらえますか?

 

金井:週に1回ミーティングをして、今後の広報などについての話し合いや難民問題についての勉強会をやっています。マラソンに向けてのトレーニングももちろんやっています。あとは、国際協力系のイベントに出たり、自分たちでもランイベントや有志での食事会などを企画したりしました。メンバーは、色んな大学の人が集まっています。美大生がデザインを担当してくれたり、専門的なトレーニングの計画を立てる人がいたり、それぞれ長所を生かして活動しています。

 

-ぶっちゃけ、42kmというのは思いつきで素人がトレーニングして走れるものなんでしょうか?

 

金井:たしかに42kmは長いですが、トレーニング担当のメンバーがしっかりと計画を立ててトレーニングをサポートしてきたおかげで、少しずつ走れる距離が伸びてきて、マラソンは今回が初めてというメンバーもかなり走れるようになりました。

 

-なるほど。このプロジェクトの目的はどういうところなんでしょう?

 

金井:このプロジェクトは、難民のバックグラウンドを持った学生が走るというのが大きな特徴です。まずは彼らについて知ってほしいなと。難民問題って遠い問題に感じるかもしれないけれど、日本にも難民はいるんだよと知ってもらい、彼らを通して日本の多くの人に難民問題へ関心を持ってほしい、これが目的です。

 

周防:それから、難民問題を考えるって言ったらどうしてもかたくなりがちなんですが、今回はマラソンという親しみやすい切り口から、より多くの人に身近に感じてもらいたい、というのもあります。マラソンって、身体一つあればできる、つまり世界中の誰にでもできるスポーツなんです。そういう意味で、色んな人に身近に感じてもらえるんじゃないかなと思っています。

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当事者ランナーも一般の方も一緒に、有志で行ったフリートークイベント

-確かに、日本にも難民がいるという感覚は、あまり無い人が多そうですね。プロジェクトを通してお二人が感じていることとか、ありますか?

 

金井:これまでの活動を通じて、難民問題に対する意識は変わりましたね。難民というバックグラウンドを持つ学生と一緒に話していて、「同じ人間なんだ」ということを強く感じます。正直、難民というと着の身着のまま逃れてきて怖い人と感じている人もいると思いますし、実際僕もそんなイメージがなくはなかったのですが、日本で頑張って勉強したり楽しく日々の生活を送ったりしている彼らを見て、あ、そうじゃないんだ、って。

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ミャンマー難民二世のシャンカイさんと一緒に練習する金井さんたち

周防:私も、難民のバックグラウンドを持つランナーたちと交流するうちに、彼らも自分と同じように感情ややりたいことがあって、同じ時代に生きているんだと実感するようになりました。たまたま難民になってしまっただけで、好きでそういう状態に置かれているわけじゃない。そう思うと、他人事じゃないんですよね。

それから、難民を一口にただの「かわいそうなひとたち」で片づけてしまうのはちがうのではと感じています。ランナーのシャンカイくんはミャンマー難民2世で、食を通じて難民支援をする学生団体を立ち上げ、代表として全国を飛び回っています。難民という立場であっても、このプロジェクトを通して社会貢献をしたり、様々な場で活躍している人もいる、そういうところを伝えたいと強く思いますね。

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ミーティングの様子

-難民のバックグラウンドを持つランナーを通して、お二人とも難民問題を「自分事」と感じるようになられたんですね。東京マラソンの当日は何をするんですか?

 

金井:難民というバックグラウンドを持つランナー3名、日本人学生ランナー4名が、難民かけはしプロジェクトを応援してくれている人たちと一緒に、42.195kmに挑戦します。プロジェクトの他のメンバーも沿道で応援します。また、走っている姿をメディアが取り上げてくれる予定で、難民というバックグラウンドを持つ学生と日本人学生が、フルマラソンを挑戦するという同じ困難を、仲間として同じ立場で挑戦するというところに注目してほしいなと思っています。走り終えた後は、ランナーと一般の方が交流できる機会も設けています。

 

-日本人学生のランナーって、金井さん以外はどんな人ですか?

 

金井:東大生は僕のほかに二人走ります。鹿熊くんは理系で、もともと難民問題に特別な関心があったわけではないのですが、僕と同じくスポーツが好きで走るという切り口からこのプロジェクトに関わりはじめ、今は難民問題について勉強しつつトレーニングを積んでいます。

井ノ口さんは、難民問題に興味があったことからメンバーになったのですが、文化系の部活出身で特にスポーツ経験はないので、今回のフルマラソンの完走は大きな挑戦になりますね。

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鹿熊さん

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井ノ口さん

-最後に、お二人にプロジェクトにかける思いを語ってもらいたいと思います。

 

金井:まずは、7人で一緒にマラソンを走りきれるか不安はありますが、頑張って完走したいですね。「走る」っていう自分の好きな部分とかけ合わせて難民支援ができてうれしく思っているので、絶対に成功させたいです。42.195kmを走りきるのはやはり相当しんどい。だからこそ、誰かと一緒に走るという挑戦は、感動的だし、絆も深まると思っています。それから、走るだけで終わらず、難民問題に関心を持ってもらえるよう発信を続けたいと思っています。

 

周防:難民支援と言いますが、支援者という意識はそれほどありません。学生という点では難民というバックグラウンドを持つ学生と同じ立場で、プロジェクトの成功に向け仲間として頑張りたいです。そして、日本の多くの人に難民問題に関心を持ってほしいですね。難民問題って悲惨な問題とみられがちで、実際そういう面もあるんですが、私たちのプロジェクトでは「難民のバックグラウンドを持つ学生も日本人の学生も仲間として同じ立場で頑張っている」っていうポジティブな面を見てほしいと思っています。このプロジェクトが、多くの人が難民問題を自分事として考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

-みなさん、28日の東京マラソンは、難民かけはしプロジェクトにぜひ注目してみてください!

 

そして、後編では難民というバックグラウンドをもつランナーを中心にマラソン当日の様子をお伝えします!

難民かけはしプロジェクトホームページ

http://nanmin-kakehashi.net/

難民かけはしプロジェクトFacebook

https://facebook.com/nanminkakehashi

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難民という背景を持つ学生と難民問題に関心を持つ学生が、難民問題への思いを「走り」に変えて、ともに2月28日の東京マラソン2016に挑戦します。

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