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一体どこが違うの?ー似た運動部紹介(新入生必見!)

2019.04.16

みなさん、東大の運動部は実は50以上あるって知っていましたか?
50もあれば似ている部活が出てくるというもの。

「アイスホッケーと普通のホッケー、具体的に何が違うの?」
「合気道とか、武道の部活が何個かあるイメージだけど他に何があったっけ?」
など、素人目には実態がわからない部分もあると思います。

今回は、この「似ている部活」をテーマに部員の方にお話を伺い、その違いを探っていきます!

今回お話を伺うのはこの部活の方々。みなさん、違いを説明できますか?

  1. フィールドホッケー・アイスホッケー
  2. 躰道・合気道・少林寺拳法

フィールドホッケー・アイスホッケー

「ホッケーをアイスの上でやったのがアイスホッケーでしょ?」
なんて思っているあなた。実は他にも面白い違いがたくさんあります。

このお二人にお話を伺って行きましょう。

学生証
  1. お名前:早瀬 大輝さん
  2. 所属部:東京大学フィールドホッケー部

学生証
  1. お名前:遠藤 聡志さん
  2. 所属部:東京大学スケート部アイスホッケー部門

編集部:まず、フィールドホッケーとアイスホッケーはどこが違うんでしょうか?
競技する場所が芝生か氷か、ということくらいしか分からないんですが・・・。

早瀬さん:実は、フィールドホッケーは試合の形式が、アイスホッケーよりもサッカーに近いです。人数も1チーム11人ですし、サッカーでいうペナルティキックのようなものもあります。
ただボールが小さい分、ゲームのテンポは速いですね。動きも激しいです。

フィールドが広く、サッカーに近い。

だから疲れも出やすいので、選手交代が自由なのも特徴ですね。ゲームを止めることなく交代できます。5分ごとくらいに代わることが多いですね。

遠藤さん:テンポが速く、選手交代が自由なのはアイスホッケーも同じですね。
ただ、交代の頻度に関しては約45秒と、フィールドホッケーよりさらに短くなっています。

アイスホッケーもスピード感のあるスポーツ。

編集部:45秒!?短いんですね!

遠藤さん:氷上だと、移動がものすごく速いんです。
アイスホッケーは、ボールではなくパックを用いて氷上を滑らせるようにして運ぶんですが、そのパックの動きも速いですし、選手自身もスケートで滑るので動きは素早いです。
選手同士の接触も多く、やはり疲れやすいので、45秒と短い交代時間になっています。

編集部:どちらの競技も素早い展開が魅力なんですね。

編集部:では逆に、これは自分たちの競技特有の魅力だ、というものはありますか?

早瀬さん:フィールドホッケー特有の魅力は、球さばきですね。
球が軽くて小さいので、スティックで素早く操って相手を抜くんですが、それが綺麗に決まると気持ちいいです。
立体的な操作も可能で、その動きの多様さが魅力ですね。華麗な球さばきは見ていてもかっこいいです。これは他の競技では楽しめない点だと思います。

球さばきが大切。

遠藤さん:アイスホッケーの魅力は激しさです。
フィールドホッケーも球が軽いので展開が速いと言われてましたが、アイスホッケーの場合は展開に加えてスケート靴をはいた選手自身の動きも素早いので、必然的にプレーも激しくなります。
選手が接触する際は、まるでラグビーのように激しい音がなります。
選手たちが素早く激しくぶつかり合って、氷上でエネルギッシュなプレーを繰り広げるのが、アイスホッケーの魅力ですね。
アイスホッケーのコートは壁に囲まれているので、それを生かしたプレーができるのも面白いところです。

編集部:お話を伺うまで詳しく知りませんでしたが、フィールドホッケーとアイスホッケー、2つは全然違う競技だったんですね!
それぞれの魅力もよく分かりました。

最後に、せっかくお二人に来ていただいたので、シュート対決をしていただけないでしょうか・・・?

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屋上へ

ということで、お二人に屋上に来ていただき、シュート対決をすることに。
しかし、2つの競技はゴールの大きさも異なり、キーパーとなる人もいないため、公平を期すため今回はペットボトルを的にします。

交互に球・パックを投げてもらい、先に当てた方を勝利とします。

1回目
両者ともに外れ。悔しそうなお二人。

2回目
フィールドホッケーの早瀬さんが失敗。
アイスホッケーの遠藤さんが、見事的に命中させることができました。

今回はアイスホッケーの勝利です。
とはいえ、練習中に見せていただいたフィールドホッケーの早瀬さんの球さばきも素晴らしく、見惚れるほどでした。

躰道・合気道・少林寺拳法

お次は武道の部活、躰道・合気道・少林寺拳法。

僕はこの三競技について、お話を伺うまで道着を着て武術を行うのだろうということしか分かりませんでした。怒られそう…。

実際は一体何を行なっているのでしょうか?実際の部員の方に聞いてみましょう。

学生証
  1. お名前:相吉 健吾さん
  2. 所属部:東京大学躰道部
学生証
  1. お名前:佐々木 裕二郎さん
  2. 所属部:東京大学合気道部
学生証
  1. お名前:小島 直子さん
  2. 所属部:東京大学少林寺拳法部

編集部:早速、それぞれの部活の違いを伺っていきます。まず、躰道の特徴を教えてください。

相吉さん:はい。躰道の特徴はずばり、「アクロバティックな動き」です。試合中にバク宙をしたりもします。

動きが激しすぎてカメラも追えないレベル。

編集部:新歓期に動画を見せていただいたのを思い出しました!武道というと空手や柔道といったイメージが強い中、まるで体操のような激しい動きをされていたのが印象に残っています。

相吉さん:はい。僕も新歓で一目見てかっこいいと思って入ったんです(笑)。
型と実戦があるのは空手と同じなんですが、加えて独自に「展開競技」というものもあります。これは6人1チームとなって、あらかじめチーム毎に作った構成に従って1人が5人を倒していき、その技術や綺麗さに点数がつけられるという、大人数の型のようなものです。バク宙で相手を飛び越えたりすることもあるなど、動きが激しくて面白いですよ。

佐々木さん:合気道は武具を使うことが特徴です。

編集部:武具?

佐々木さん:はい。木剣、薙刀、杖、短刀、袋竹刀を使います。武器なしで行う体術もあるんですが、それも武器を使った際の身体の動きを踏まえています。
そもそも合気道は護身術から始まっていて、身体の動きに対して真摯に向き合っている競技なんです。

武器を使いながら身体の動き方を学んでいく。

佐々木さん:どう動けば少ない力で相手をいなすことができるのか、それを実現するために武器術を生かしています。

僕はもともと野球部だったんですが、合気道を通じて学べる身体の動きについての理解は、他のどんなスポーツにも応用できると考えて、大学では合気道部に入りました。

小島さん:少林寺拳法の特徴は、なんでもあり、というところですかね。

編集部:なんでもあり!?どういうことでしょうか?

小島さん:なんでもあり、というと語弊があるかもしれないんですが・・・(笑)。
少林寺拳法は掴まれたりしたときの関節技もあれば、相手の急所を狙う突き蹴り(パンチ、キック)まであるんです。動きの制約が他の競技に比べて少ないと思います。

イメージする武道とはまるで似つかわしくない防具を纏い、キックを繰り出す。
と思ったら、柔道のような投げ技も。

小島さん:そもそも少林寺拳法は戦後の日本で始まった武道で、心身ともに鍛えることを目的としています。2人1組で練習しながら、様々な攻撃に対して護身できるようにしていきます。
技の種類が豊富なので、飽きにくいし、自由度が高いです。

相吉さん:躰道も選択肢は違いますが、自由度は高いですよ。アクロバティックな動きの中から自分の得意なものを見つけて練習することが多いです。展開競技では自分が得意な技を各々割り当てて点数を取りに行くので、各技のスペシャリストとして活躍することもあります。

編集部:武道という共通軸を持ちながらも、各部活それぞれ独自の魅力があることが伝わってきました。
とはいえ、武道は試合になると対人ですし、初心者にはなかなか難しそうです。

佐々木さん:いや、全くそんなことはありません。
特に合気道は、いかに力を使わずに相手を倒すか、ということに注目した守りの武道なので、高校時代に運動部に所属しておらず筋肉もついていない人にこそむしろオススメしたいです。身体の小さな人が大きな人を倒すことができるのが合気道なんです。うちの部活にも元文化部だった人が3分の1ほどいますよ。

運動経験がなくても始められる。

小島さん:文化部でも参加できるというのは、少林寺拳法にも言えます。実際私は高校まで文化部でした。上級生が一から丁寧に指導するので、経験がなくても大丈夫です。

また、選択肢が多いのは技だけでなく競技のあり方そのものもなんです。防具をつけた実戦形式の試合である運用法と、型の綺麗さを競う演武とがあって、演武を重点的に行うこともできます。

元文化部でも活躍できる!

相吉さん:躰道は一見初心者には厳しそうですが、実は部員の全員が大学始めなんです。
躰道部は全国大会で優勝するなど、実績もあります。大学から始めても上手くなることができるんです。

躰道も大学からでOK!らしい。

編集部:どの部活も大学から始めることができるんですね。これからどの部活に入ろうか検討している人も、武道を考えてみるのも良さそうですね!

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まとめ

みなさんいかがだったでしょうか。
それぞれの部活について興味を持っていただけたら幸いです。

取材に応じてくださった、運動部の皆さんありがとうございました。そしてここまで記事を読んでくださったみなさんにも感謝申し上げます。

この記事を書いた人
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チロル
空想で生きてます。
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