【せっかく東大入ったのに面白くないな、と思っている人へ】本郷の秘密基地「Lab-Cafe」に行こう。

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東大の正面を走る本郷通りに、数多ある学生向けフリースペース。みなさんも一度は使ったことがあるのではないでしょうか。

最近になって次々オープンしているイメージがありますが、実は10年前から存在しているスペースがあるって知っていましたか?

その名も「Lab-Cafe」。

フリースペースというと、「一人で黙々と勉強する場所」「友達と話しながら作業する場所」「サークルのミーティングで使う」といったイメージがあるかもしれません。

Lab-Cafeも一人で黙々と勉強したり友達とくつろぐことができる一方で同時に、訪れた学生たちをゆるく繋げることで、様々な画期的なプロジェクトが生まれる土壌となってきました。

あの「TEDxUTokyo」も、実はLab-Cafeで生まれているんです!

 

学生たちがつながり、新しく面白いものを生み出すきっかけとなるよう、様々な仕掛けが施されているLab-Cafe。

今回は、Lab-Cafeの生みの親・杉本さんや、歴代の利用者たちに集まっていただき、「Lab-Cafeがどのように、団体・企画の誕生と発展に関わってきたか」「これからLab-Cafeはどうなっていくべきか」、そして「コミュニティの理想のあり方」について話し合ってもらいました。

  1. お名前:林さん
  2. Lab-Cafeとの関わり:「Bizjapan」創設者
  1. お名前:石橋さん
  2. Lab-Cafeとの関わり:「Bizjapan」現代表
  1. お名前:馬田さん
  2. Lab-Cafeとの関わり:技術的なプロジェクトを作る場「本郷テックガレージ」現役代表
  1. お名前:湯川さん
  2. Lab-Cafeとの関わり:Lab-Cafe現役運営
  1. お名前:杉本さん
  2. Lab-Cafeとの関わり:Lab-Cafe生みの親

Lab-Cafeって、何がそんなに特別なの?

編集部:まず、ズバリ「みなさんにとってどうしてそんなにLab-Cafeは特別なのか」をお聞きしたいと思います。Lab-Cafeについてというシンプルなテーマでお集まりいただいているので、かなり思い入れをお持ちかと思うのですが。

林さん:やっぱり、色々なことをやっている人と、ゆるく話せるところですね。大学内って、意外とそういう場所ないじゃないですか。

Lab-Cafeを通じて知り合った人たちが、それぞれの知識や知り合いをつなぎあうことができる、コミュニティとしての検索機能がすごく良いですね。

Lab-cafe周りが名刺がわりみたいになってて。共通の知り合いとかを辿って、いろんな人に会うことができます。

 

石橋さん:Lab-Cafeの人たちって、興味範囲とか意識の高さ度合いがバラバラなんですよね。ここでは分野も年齢も関係なく、カジュアルに話せる気がします。自分にとってのLab-Cafeの一番の魅力は、憧れの先輩と気兼ねなく話せることです

編集部:そもそも、どういった人たちがLab-Cafeには来るんですか?

 

湯川さん:新しい知見を得たいと思った研究者とか、支援してくれる機関を見つけにくいプロジェクトを支援できる人とかですかね。

本当に色々な人が来ます。Lab-Cafe側も、色々な分野にまたがった縦横両方のイベントを開催して、彼らが繋がりやすい場を作っています。

 

馬田さん:見所があるのに行き場のないプロジェクトを、お互い見返りなく支援するコミュニティができているんですよね。学生も、研究者も、起業家たちも出入りする凄い場です。

 

湯川さん:最初に来るイベントとしておすすめなのは、定期的に開催しているライトニングトークですね。それぞれが興味のある分野をショートプレゼンし合う回です。Lab-Cafeの多様性が見えると思います。

過去に行った、クラフトビールを飲んで語る会

石橋さん:あとはLab-Cafeにはいつも、バーのマスターみたいな感じで学生さんがいるんですよ。

やっぱり初めて来た時って、新しいことへの期待感とともに不安もあると思うんですが、その学生さんと話すことで安心できるというか。その場の一員になれる感じがしますね。

 

編集部:フリースペースにマスターがいるって面白いですね!

 

湯川さん:「Cafeマスター」と呼ぶんですが、要はコミュニティマネージャーです。お互い知らないけど、繋がったら面白そうな人たちを繋げていきます。一人で初めて来ても安心してください!

曜日によってマスターを変えていて、それぞれ国際交流系が得意なマスターとか、機械学習を学んでいるマスターとか、色とりどりなんです。ピンと来るものにまずは来て見てもらいたいなと思います。

誕生秘話:その分野の一流ばかり集めても、ダメ

編集部:そもそも、Lab-Cafeはどうして生まれたんでしょうか?

Lab-Cafe生みの親:杉本さん

杉本さん:米国でチャレンジした航空宇宙系のプロジェクトの失敗がきっかけ。その分野のエースな人たちを集めたんだけど、全然状況を変えられなかったんだよね。

一つの分野だけで集まっても、足りない。違う能力や未来やポジティブな志向がある人が、ゆるく繋がるようなところが必要。
海外で見てきたいろんなスペースを参考に、それに負けない基地を東大にも作ろうと思った。

最初にあったコンセプトはこの3つだけで。

①夜遅くまでゆっくりいられる
②分野問わず仲良くできる
③新しいプロジェクトを立ち上げられる

杉本さん:東大前で新興してきたフリースペースは全て、大学が提供できない”足りなさ”を埋めている。それぞれに役割があると思う。

その中でLab-Cafeが大事にしていることは、袖が触れ合える多様性。

立場の違う人たちが、20年くらい先の未来を見て、繋がりと知恵を得る場所でありたい。
今すぐではなくて、ずっと先の、自分たち自身の時代を作っていくための、準備ができる基地でありたいなと思う。

20年先の未来の話ができる場所は、他のフリースペースにはないんじゃないかな。

Lab-Cafeのモデルとなったオックスフォードのお店への通り道。(引用: 「Lab-Cafe Story 003 – 学生たちの隠れ家 -」より)

編集部:僕らが一番活躍するときのための、異分野の繋がり……ロマンですね……。

 

杉本さん:東大生って生真面目な人多いから、『東大でも何かで一番にならなきゃ!』とか思って苦しんだり、でも当然みんな賢いから『もう無理だ諦めよう』ってなったり。

でも東大で一番になる必要なんてないんだよね。
自分のやりたいこととか、応援したいチームを見つけて、チーム内で自分が比較的得意なことがあればいい。
だって一番すごい人がいたとしても、その人は分身できるわけじゃないんだから、一番じゃなくても、出会うことができるだけで重宝される。

自分のやりたいこととか、できそうなことが思いつかなくても、とりあえず人に会ってみたり、面白そうなプロジェクトを手伝ったりすればいい。だんだん見えてくるから。

湯川さん:せっかく頑張って東大入ったのに、そんなに面白くないなあ。って思っている人こそ、Lab-Cafeに来て欲しいですね。びっくりすると思います。

「適度な使いづらさ」??

編集部:ところで、Lab-Cafeって他のフリースペースに比べて、入口がめちゃくちゃわかりにくいですよね?大きい看板も出ていないし、そもそもビルの7階ですし。

ラーメン屋の隣のビルの入り口がLab-Cafeへの入り口。ここにあるってわかってなければ絶対気づかない

杉本さん:入口が分かりづらいのは、知り合いに呼ばれたり、イベントだったり、或いは噂を聞きつけた結果Lab-Cafeに辿り着けるように、つまり色々な形でLab-Cafeに『招かれる』と導かれるように設計したからです。

トトロの寝てるところに通じる、茂みの穴とか、トンネルみたいな…。

 

湯川さん:ただ一方で、Lab-Cafe内部は関係ない人がすぐ入ってこれて、アドバイスしたり議論したりできるように設計しています。机の大きさも配置も、大人数が占拠しづらく、違う団体同士の交流がしやすくするようにしています。

林さん:Lab-Cafeは適度な使いづらさがあるからこそ、消費されないで済んでいるんだと思います。

大きなイベントはサイズ的にできないし、団体で集まってミーティングとかしていても、外の人が話しかけやすいし、盗み聞きもしやすい。

でも、実際使い勝手が良すぎると、どこにでもあるミーティングスペースとして消費されちゃうじゃないですか。

 

湯川さん:閉鎖的ではなく、交流しやすくなるように。机の幅さえも、1cm単位で設計されているんですよ。

みんながコーヒーを飲んだりご飯が食べられるように、キッチンや大きな製氷機も

明文化されていないおかげで、気兼ねなく受け取ることができる

編集部:ここまで来て素朴な疑問が浮かんで来たんですが、これって、どなたが出資されているんですか…?

 

湯川さん:ある学習塾のスポンサーさんが、学生に資するものであればと、リターンを求めずに好きにやらせてくれているんです。

 

編集部:?!太っ腹!!

 

林さん:誰が何のためにLab-Cafeを作ったのか、あえて明文化されていないおかげで、僕たちは気兼ねなく受け取ることができている気がする

馬田さん:うるさく言葉にされてたら、萎えてしまう。定義されていない方が効果が高かったりすることもありますよね。

 

編集部:確かにそうかも。っていうかかっこいいですね、そうやってお金出せる人……

 

湯川さん:League of Legends(LoL)という世界的に人気なオンラインe-sportsゲームのサークルが、毎週金曜日に本気で遊んでたりもします。

 

編集部:え、ゲームしてもいいんですか!? 流石に自由すぎない?

 

湯川さん:学生が本気でやってるなら支援するのがLab-Cafeですから。東大LoLサークルはこの前全国優勝しましたよ。アツいです。

【祝優勝・世界大会出場】League of Legends、新時代のスポーツがガチで熱い。【東大LoLサークル】

編集部:UmeeTでも取り上げていました。e-sportsって遊びじゃんと思われがちですが、そこもLab-Cafeは背中を押すんですね。

やりたいことがない人はどうすればいいの?

編集部:ここまで聞いていてちょっと思ったのが、みなさん「やりたいことがあるなら」っておっしゃるじゃないですか。

となると、やりたいことがない人はLab-Cafeには来づらいだろうなって思いました。

 

湯川さん:やりたいことがない人も歓迎ですよ!

そもそも、何がやりたいかって、やってみないとわかんないから。とりあえず来て、ほかの何かやりたくてやってる人を手伝うとかでいいんです。

 

林さん:基本的にみんな、巻き込まれ事故で。事故のおかげでやりたいことも、やりたくないことも分かるんです。

何か新しいことを始めようとしている側からすれば、一人じゃエネルギーが足りないことが多くて。それ、やりたいです!って言ってくれる人が必要。

それ興味あるかもとか、これなら手伝えるかもって言ってくれる人がいないと、やりたいことがある人のやりたいことは実現しないしね。

 

湯川さん:「怖い」って思われてるのかもしれないけど、それは違うんだよね。寛容な人ばっかり集まってる気がする。

なんとなく来るんでいいし、不安でもマスターは少なくともサポートできるから。

 

杉本さん:何も対価を出す必要はなくて。ただ居たらいい。それで何か気になっちゃったら、聞けばいい。それだけで大丈夫。

それこそが他の場所にないものだと思う。

 

石橋さん:具体的には、どんな機会でこればいいんですかね。

 

湯川さん:それこそライトニングトークとかかな。これからやっていく公開イベントにもぜひ来てほしい。

編集部:杉本さんには、「その人の興味に合わせて、誰かを紹介したり、イベントや団体と繋いだりする」特殊技能があると聞きました。

Lab-Cafeにくるとこんなことが起きるよーという例として、私たちも相談に乗ってもらっていいですか…?

編集部1年生の菊地さん:
小説家になりたいけど、どうしたらいいか全然分からないし、恥ずかしさもあって人にも相談できなくて……

杉本さん:『ハゲタカ』っていうベストセラーの作者である小説家の真山仁さんが、真山ゼミというのを2ヶ月に1度のペースで、7年近くも続けていて、Lab-Cafeでもやることあるんだよね。

次は1月19日の夜にやるみたいだけど来てみる?

 

編集部の前田くん:
歌舞伎が大好きで、歌舞伎を見ている人の掛け声を題材に、掛け声の役割とか歴史について論文を書いてるんですが、現役の人にお話ししたくても連絡が繋がらなくて……

杉本さん:能の一流の人になら知り合いがいるから、分野近いし横から繋いでいったらすぐ会ってくれそう。紹介しようか?

編集部:ベストアンサーが次々と出てくる…!

 

菊地さん:閉まってたと思ってたのに、この瞬間突然開いた……! って感じです!!

 

編集部:すごい、Lab-Cafeのつなぐ力、マジだ……!

繋ぐためにLab-Cafeが放つ、10周年イベント

さて、そんなLab-Cafeは今年10周年を迎えます。

この節目を記念して仕掛けるのが、大規模な公開イベントたち。すでに2つのプロジェクトが進行中です。

Lab-Cafeへの入り口として、まずは覗いてみては?

 

①森ビルの新拠点で、Lab-Cafeがパフォーマーをまとめてサーカス開幕!

東大の隅々を繋ぐラボカフェが、パフォーマーをまとめてサーカスを開幕させます!
場所はなんと東大を超え、森ビルの新拠点「新虎通りCORE」で。

■開催詳細
2019年1月20日(日) マジック・コント
2019年1月27日(日) インプロ・ジャグリング

詳しくは⬆︎をクリック!

〜〜〜〜〜〜

②「テクノロジージャイアントGR留学という次世代のキャリア戦略」

Government Relations という職業を知っていますか?

世界をまたにかけてその事業を展開し、テクノロジーを通じてより良い世界を作らんとしているテクノロジージャイアント。

そのテクノロジーが社会にとって必要不可欠でかつ善き存在であることの世論を形成し、公的セクターと合意形成をして政策を作り出していく・調整していくための活動をするのが、Government Relationsという職業です。

少数精鋭で本社と直接やりとりをしながら潤沢な予算を用いて、様々なセクターの人々を巻き込み、社会課題を分析し、あるべき姿を提示していくそのミッションと働きっぷりは、刺激的であると同時にこれが天職であるという人が若手にも存在しているはず、、、!

狭いGR業界に複数人を輩出している Lab-Cafe Community の面々が、この職種の存在と魅力をもっと世に広く知ってもらうと同時に、GRが日々取り組んでいる課題を来場者と一緒に考える、そんなイベントを開きたいと考えています!

何か世の為になる大きなことがしたいが、何をしていいのかよくわからないからとりあえずコンサル/投資銀行/官僚、とりあえずMBA留学/ロースクール留学ということを考えているそこのあなた、もしかするとこの職種を歩んでみるのもありかも、、!?

Government Relations に興味がある方、グローバルに活躍したい方、テクノロジージャイアントに興味がある方、広報業務に興味がある方、大規模なイベント・プログラムの企画運営に興味がある方、政策分析・策定に興味がある方、政府との折衝・交渉に興味がある方、是非ご参加ください!

*2019年3月上中旬の土日で現在調整中

Lab-Cafe Community / Lab-Cafe Facebook ページ / Lab-Cafe Twitter で詳細が決定し次第告知予定ですので、気になる方は是非フォローしておいて下さい!

〜〜〜〜〜^

Lab-Cafeの基本情報はこちらから。

●HP / SNS●
・HP: http://lab-cafe.net/page/
・Facebook: @labcafehongo
・Twitter:@labcafe

●活動内容●
・平日夜カフェ営業 18:30 ~ 23:30 (東京大学学期期間中のみ)
・学生に資するオープンイベント向け無料貸し出し
・上記に当てはまらないイベントへの有料貸し出し
・活動拠点を探しているプロジェクトへの支援

●年明けオープンイベント●
1/08 (火) Lab-Cafe Night Lightning Talk
https://goo.gl/myqY7J

1/12 (土) Lab-Cafe 新年会 * 杉山食堂
https://goo.gl/FGEu18

1/16 (水) 未来の企み夜会 – 互いにマジカルパスを繋ぐ夜
https://goo.gl/8KbWDb

etc..

●募集情報●
現在 Lab-Cafe は2019年4月期からの運営・カフェマスターを募集しております!

上記のFacebook, Twitter で募集要項の情報発信をしておりますので、そちらを参照の上公式アカウントへメッセージ・DM、またはHP上のコンタクトフォームよりお問い合わせ頂くか、夜カフェ営業時に現カフェマスターまで直接お声掛けください!

また恒常的に学生に資するオープンイベント利用や未来志向のプロジェクトの活動拠点として利用したい方々も随時募集しています。こちらもお手軽にお問い合わせください!

 

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りほ

美しいものとお酒が好きです。

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