数十の言語を操り、世界を旅する推薦文学部の梶田くんの実態に迫る

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将来の夢は…?

––––梶田くんは推薦入試で合格されましたよね。論文とか書いてたりするんですか? 

 

「マン島語って言語がありまして。マン島はアイルランドとグレートブリテン島に小さな島なんですけど、マン島語はそこで話されているケルト系の言語なんですよね。

その構造に注目すると、以前複雑だった構造が非常に簡潔な構造に変わっていっているので、その変化をもたらしたのは何なのかなというのを考えた時に、マン島って非常に民族との接触が激しい地域だったんですね。 

ノルウェーのあたりからバイキングから来るし、グレートブリテンの方からも来るし、というので。

色々言語接触した結果、複数の民族の間で意思疎通をしなければならないと感じたから、言語が簡略化したんじゃないかという仮説を立てて、論文を書いていました」

確かにノルウェー、いろんな国に囲まれてるなあ……でもそもそもマン島語って聞いたことない…….

 

––––大学に入ってからの研究は言語接触を主にするつもりですか?  

 

そうですね、ネタは尽きないとは思っています。具体的な研究をすぐにやろうとは思ってはいないんですけど、夏休みとかを利用してフィールドワークをやってみたりしようかなと思っています。

今年はスコットランドとウェールズにフィールドワークしに行くんですけど、それが研究に生かせるといいなと思います。スコットランドも面白い言語状態ですね。  

ヘルシンキ

多言語の状態になっているのが面白くてそこでも言語接触というのが起こっているんですよね」

 

––––進学選択はどこを考えていますか?  

 

「推薦入試で入ったので、進振りがないんですよね。 そのまま言語学の道にまい進しようかなと」

 

––––これからは言語学者になりたいという感じですか?  

 

「そうですね、できればそうしたいんですけど日本の中で言語学者の取り巻く地位は低いというか、なれても本当に一握りの人たちだけですし、

言語学を専攻している人は、そのまま言語学を研究するというよりは教師になるとか、学問の道から離れてしまうというところがあるので、あまり将来について期待していないです」

 

––––(素人からみると素質しか感じないんだが…)それ以外の道というのは考えているというのはあるんですか?  

 

「そうですね、何かしらの言語が話せないことではないので、国連の職員とか。まぁ、海外で働けたらいいなというのも。

ノルウェーにそれこそ行ってしまって、外野でノルウェー語を研究するというのも悪くはないですね。

毎日いろんなフィヨルドに出向いて、いろんな言語にでむいて面白いと思うんです」 

最後に、僕含め語学弱者へのメッセージ 

 

何でこういう人はこういう表現をするんだろう? ということはこういう考え方を持っているのではないか?という風に考えることで、考え方の違いに目を向けていくことで非常に言語を学ぶのが楽しくなるんじゃないかなという風に思うんですよね。

違う国の人の考えをどう理解するのかを興味がわいた瞬間に言語を学ばないといけないなあというのが必然的に思えるはずなので。

ぜひ、その考え方が全く違う人に触れて、自発的に言語を学べるようになりたいと思える状況になるように自分の身を置くのがいいと思います。

なるべく僕は海外に出てほしいですよね。実際いろんな国に行ったり、日本の中でも留学生はたくさんいるので、彼らとたくさん話してほしいなという風に思います」

 

梶田くん、言語を学習する上で異なる観点を見せていただきました。言語を学びたい動機は「何を言っているのか知りたい」という所から来るものだと僕は思うのですが、

彼はその文字通りの意味だけではなく、奥にある人々の考え方を知りたいというさらに一歩進んだ好奇心を持っているのでしょう。そんな梶田くんのこれからの活動に注目したいですね! 

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ABOUTこの記事をかいた人

東大文2の1年生。 スペイン語選択らしく(?)意識低く生きる。

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