どうもUmeeTライターのはせべです。
お恥ずかしい話ですが、この前まで「iCloud」を「アイクッド」って読んでました。
I could not read English……orz
さて今回は、iCloudさえ読めなかった、明らかに(英語と)情報系に疎いであろうそんな筆者が、東大の「情報系」女子にプログラミングの疑問をぶつけてきました。
プログラミングに少しでも興味のある東大女子の方必見です!!!
(最後に東大女子限定のお得な情報があるとかないとか)
今回インタビューに応じてくださったのは、TeaTime Tech Lab.のお二人。
TeaTime Tech Lab.という東大女子向けの情報系イベントを運営するお二人。6/16日のイベントでは、現役のエンジニアの方をお招きして講演会・座談会を行うそうです。
まだまだ学び途中でわからないことも多い、とは言いながらも熱く語ってくださいました!
──プログラミングってぶっちゃけ何ですか?
安:専用の言語を使ってコンピュータにお仕事をさせることですね!
──ってことは、言語を学ぶってことですか?
宮:はい。なので、外国語を学ぶのと似たようなイメージを持っていただければ。
安:プログラミング言語にはちゃんとグラマーみたいなのがあって、それが各言語によってちょっと違うだけなんです。
安:あと必要なのは論理的思考力!
──論理的思考力???
安:日本語だと思ったことを何の問題なく表現できますけど、英語で言おうとする場合は知ってる少ない単語や表現の中でやりくりして、言いたいことを英語に落とし込みますよね?
それと同じで、何かやりたいことがあるときは、プログラミング言語のパターンに落とし込むんです。やりたいことを意味のまとまりに区切って、どういう命令やデータ構造を使ってどう処理の流れを組み立てるかを考えるんです。
そう考えると、結局言語だと思います!
──やりたいことがあって、そのためには単語とか文法とか言語を覚えなきゃいけない。その覚えた言語を使って作文をして、コンピュータに命令を出していくわけですね?
安:あ、作文っていい感じの表現ですね!人間と同じことをプログラミングでやりたくても、人間とコンピュータは考える方法・仕組みが違うんです。なので、そこを作文して命令するんですよね。
やって欲しいことを、人間とは違う方向でやらせたい。そのために頑張んなきゃいけないんだよっていう!
まとめ①:プログラミングは言語。その単語や文法を覚えて作文する。
──プログラミングって役に立つのはそうだと思うんですけど、実際やっていて楽しいものなんですか?
安:私はゲーム感覚でやっていて。
──ゲーム感覚?
安:アウトプットがすぐに見れるのがすごく楽しくて。上手くいかないとムカつくんですけど、成功した時の達成感が楽しいのかなって。
自分で作ったホームページが実際に機能していたり、ちょっと難しい課題ができたりするとすごい楽しくて。
──印象に残っている課題って何かありますか?
安:例えば、2人が会話しているシーンで、違うところに2つスピーカーを置くんですね。そうすると、どこにスピーカーを置くかでちょっとだけ入ってくる声の大きさが変わってくるじゃないですか。
安:で、その2つの音声ファイルをコンピュータにポンって入れると、それぞれの声に分けてくれるっていう。
例えば、AさんとBさんの声が混ざったものを入れたら、Aさんの声とBさんの声を切り離してくれるんです。
──え、それめっちゃすごいですね!仕組み謎ですけど
宮:私はそういう達成感がたまらなくて、色々チャレンジしてますね。
例えば、Google Homeのアプリを作ったりしてて。対話ぐらいなら簡単にできるんです。LINEと連携させて、「〜をLINEで送信」って言うと家族にLINEが送られたりとか。
──楽しそうですね!(Google Homeって何だ???)
Google Home は、音声アシスタント機能を備えたパワフルなスピーカーです。音楽の再生、友だちとの通話、調べ物、家の中の管理など。いつでもサポートしてくれる、あなただけの Google です。
“OK Google” と話しかけると、Google で調べ物ができたり、音楽を再生したりするのはもちろん、毎日の予定の管理やスマートホームの操作も簡単にできます。
──(あぁ、某Siri的な感じね!)
宮:あとは、車を作ろうとしてて。Google Homeに指示したらゴミ箱が近くまで来てくれるっていう。
安:それ、ルンバの上にゴミ箱設置すればいいんじゃない?(笑)
宮:あ、ルンバをハックしたいねんな。Youtubeにめっちゃ動画上がってて。
──(ちょっともう何言ってるかわかんない……)
宮:あとは、ロボットアームで料理を作ってみたいってのが最近ホットですね!
まとめ②:プログラミングはゲーム感覚で、やりたいことに挑戦できる
──お二人はどういった感じでプログラミングを始めたんですか?
宮:私は高校の時まで自分の強みとかがなくて。塾とかめっちゃ行ってたんで、別にスポーツとかもやってなくて。多分受かったら受験勉強ができただけの普通な人になっちゃうねんなって思って。
それで強みとしてプログラミングできるようになりたいなと、大学入ってから始めました。
──大学入ってからは?
宮:まずは本買ったんですけど、始め方が全くわからなくて1〜2ページで挫折しました(笑)
それで1年生のAセメスターに授業を受けていたけど、あんまり出来る気がしないなとか思ってた時に、TeaTime Hackathon(TeaTime Tech Lab.の前身)に出会って……
──綺麗な流れで宣伝に(笑)
宮:そういうわけじゃないんですけど(笑)、そこでメンターの方に誘われてインターンするようになって、そのインターン先でめっちゃ教えてもらいました。
──実際できるようになってみてどうでした?
宮:ずっとやってみたかったことで、一人ではできなかったことなので、自分でできるようになった時はすごい嬉しかったです。
安:私は、パソコンで簡単なゲームしたり、DVDとか見るのが好きで。
──パソコン使うのが好きだったんですね!
安:はい。それで高校かなんかのイベントで、簡単なゲームを作ろうってのがあって、それに参加して情報系面白いなってなりました!
──お二人は趣味でプログラミングとかやったりするんですか?
宮:私はプログラミング始める前は、ちょっとメカ系をやってて。家でiPadスタンド作ったり。
あ、ちなみに。このスマホケースは自分でCADで図面描いて、NC加工機で切削して既製品をアレンジしたんですよ!
──え、パスモとか入るんですね!すごい!
宮:自分で言っておいてなんですが、プログラミング全然関係なかったですね(笑)
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──偏見かもしれないんですけど、プログラミングってやっぱり理系のものなんですか?
安:プログラミングって言うと狭くなっちゃうんですけど、「情報系」ってなるとすごく範囲が広くて。
私のいる工学部電子情報工学科の他にも、機械情報工学科、計数工学科、システム創成学科とか、理学部だと情報科学科と生物情報科学科とか。
──え、めっちゃ学科あるんですね!
安:あとは、後期教養の総合情報学コースみたいな、理系と文系の両方いるような学科もあったりして。多分プログラミングとかやるのは理系っぽいかなって思うんですけど、文系っぽいのもあって。
例えば、社会と情報みたいな。パソコンとかインターネット上でやるものだけじゃなくて、社会と情報の付き合い方も「情報系」に入るんですよね。情報とプライバシーの問題とか、IoTの活用策とか。
実際私たちもプログラミングの他に、社会との関わり方も授業で学んでいます。
安:例えば、SEっているじゃないですか?
──知ってます、システムエンジニアですよね(ドヤ顔)
安:そのSEにも、プログラミングを使ってシステムを作る人と、それを営業する人がいるんですね。なので、SEも半分はもともとプログラミングに詳しくなかった人だったりして。
──そうなんですね!プログラミングを生かした働き方って、バリバリのエンジニア一択しかないのかなって、勝手なイメージ抱いてました!!!
安:そういう風に「情報系」への携わり方って色々あって。実際、プログラミングができる人にプログラミングは任せればいいんですよ。
何が言いたいかっていうと、プログラミングだけじゃなくて、それをどうやって使ってくかまで含めて「情報系」なんですよね。
──使い方を知ってれば、別に極めなくてもいいってことですね!
宮:そうですね。ちょっと知ってたらだいぶ強くなれる。
安:技術者だけじゃなくて、そこをつなげるような人がだいぶ大事なんじゃないですかね?
安:なかなか話がまとまらないですね(笑)
まとめ③:別に極めなくても、「情報系」はちょっと知っているだけで有利
──実際、皆さんどんな進路を歩まれているんでしょうか?
宮:そういうのをTeaTime Tech Lab.のイベントで……
──(宮武さん、ナチュラルな宣伝が上手い)
宮:なので是非イベント来てください〜!!!
宮:実際の話、私たちもわからない部分が多いので、当日エンジニアの方にいろいろ聞こうと思ってるんです。
──プログラミングって、大学から始めても間に合うんですか?
安:女子は大学から始めた人が多いですね。と言っても、そもそも女子は少ないけど(笑)
宮:おっと(笑)
安:まぁ目立つ人は前からやってる人が多いんですけど、大学から始める人も多いです。授業では、大学から始める人にレベルを合わせて行われますし。
──文系脳でも全然できますか?
安:膨大なデータを高速に処理したいとかいうような、性能を追求するプログラムを書くときは数学の知識なしでは正直キツイと思います。
でも、ちょっとしたスマホアプリなんかを作る分には数学が得意じゃなきゃいけないわけではありません。文理関係ないですよ。
数式解いてるわけじゃないんだよってことを伝えたいです。
まとめ④:数式はそんな使ってないよ
勉強はどうやって始めればいいの?
──プログラミングの勉強ってどうやって始めるんですか?
安:環境構築ってのがあって。マニアックな言葉なんで説明が難しいんですけど。
宮:プログラミング言語は人間が読める形になってるけど、コンピュータはそれを理解出来ないんです。
だから、人間が書いたコードを機械語に翻訳するコンパイラとかインタープリタとか呼ばれるソフトをまずパソコンにインストールしないといけないんです。
──(よくわからん)
安:つまり、買ってきたばかりのパソコンでコードをパカパカ打っても何も実行できないので、勉強できるように机に道具を置くみたいな。セットアップなんです。一回やったらその後意識しないようなものなので。
宮:なんかわかりにくいのでカットで(笑)
──いやいや(笑)こういうところが初心者にはわかりにくいポイントな気がします。
宮:あ〜確かに。コードとかは結構ネットに載ってるけど、環境構築はそんなネットに書いてなかったり。
安:やっぱ授業行こって(笑)授業を受ければ、環境構築とか授業内でやってくれるのですごい楽なんです。
宮:TAさんに質問も出来るしね。授業じゃなくても、知ってる友達に教えてもらうとかアリかも。
──最初は人から習うのがわかりやすいんですね!
まとめ⑤:最初は人から教えてもらうのがいい
宮:そうですね。宣伝にはなっちゃうんですけど、私たちのTeaTime Tech Lab.とコラボしているゼミでは、なんと環境構築が入らないという……
──(さっきから宣伝が絶妙過ぎないか?)
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TeaTime Tech Lab.
──今回のイベントについて教えて下さい。
安:今年からTeaTime HackathonからTeaTime Tech Lab.になったんです。
今までは実際に手を動かしてものを作っていたんですが、今年は情報系ってなんだろうって思ってる人や、プログラミングをしている人はどういうことやってるんだろうっていう人向けに開きます。
なので今年は講演会と座談会という形になりました。
──どういう思いで運営されているんですか?
宮:情報系を目指す女子の仲間が少ないんです。周りに女子が少ないからやらないって言うのはすごくもったいないと思ってて。今回集まった人の中で仲良くなってくれればいいなというのがあります。
安:興味がなかったらなかったで別にいいんです。でも、興味があるのにハードルを感じたり、そもそも眼中に入らなかったりって、すごくもったいないと思うんです。
最初の一歩はやりやすくしてあげるのがいいかなってことでやってます。
宮:私は女子会が好きだからやりたいってのもある(笑)あ、ここもカットで(笑)
──他にも今回のイベントのおすすめポイントがありますか?
安:将来どう役に立つんだろうってことも学べますよ!
プログラミングとか情報系とか気になるけど何かわからない人たちが、最初の一歩を踏み出すためのイベントです。それを学ぶと将来どう役に立つんだろうっていうことを学べる場でもあります。
宮:googleのオフィスに行ったり、社員さんと喋れる機会ってなかなかないと思うので是非来て欲しいです!
あとはタダで美味しいものを食べられるので(笑)
全学体験ゼミナール(主題科目)
──今回はゼミもやるんですね!
安:ゼミの方は4日間の集中講義で、先生+TAにプログラミングを教えてもらえます。
宮:内容はイギリスの小、中学生がやってることです(笑)
安:micro:bitという最近開発されたボードを使うのですが、センサとかLEDとかが1個のボードに全て乗っかっていて、しかもWebブラウザだけでプログラミングができてしまうので、
初心者でもつまづきにくい内容になっています。でも、ちゃんと高度な内容への導入にもなっていて、教える内容は結構本格的です。
4日目には発表があって、4日間で1人で何かを作り上げられるところまで学べます。目覚まし時計とか。ゼミの方は男子でも大歓迎です。
──では、最後にメッセージをお願いします!
安:情報系を目指す東大女子って少ないと思うんですけど、興味があることに対してためらわないでいて欲しいなって。
周りの人たちが自分よりレベル高いし、女子も少ないし…っていう理由でプログラミングを諦めないでほしい。
そのために、踏み台でもいいのでこのイベントやゼミが使われてくれたらいいなと思います。
宮:電情はいいぞぉ👍
宮:今日全然電情の説明してこなかったけど(笑)
──じゃあ、記事にリンク貼っておきますね(笑)
TeaTime Tech Lab.の情報は↓↓↓
ちなみに運営メンバーも募集しているとのこと!
全学体験ゼミナールの情報は↓↓↓
HP:こちら
ちなみに、電子情報工学科(電情)に関する情報はこちらから(笑)