ナゾに包まれた「国際系団体」たち【結局なにしてるの?】

LINEで送る
Pocket

TFTUTーーー今そこにある問題を解決する、国際×食の団体

菅野(TFT-UT):学内の食堂その他とメニューを考案する、寄付金を募る、メニューを決める。

うちの目標は短期的で分かりやすいので、達成できるものが見えやすいという点は、良いのかなと思いますね。

型が定まっている分、過去についえてしまった企画が数年ぶりで復活して、今回駒場の2食で出食ができるようになったりもしました。

 

また国際系団体に興味があって入部した人も、いるにはいるんですが、食に興味がある人も結構多いんです。

例えばいろんな国の料理に興味を持つ人って、グローバルと食、両方の軸に適合しているんですよ。

 

だからかしれませんけれど、国際的な団体でありながらグルメから入る人も一定数いますね。

 

それでも団体として、身近なところから世界とつながっていこうとする、世界に目を向けたような意識は持っていますね。

日本と世界ってどこかしら繋がっています。

それを意識していくのが重要ですから。

 

型を決めた上で、世界とつながろうとすることは、やりたいことを進めていく稼働力になるという意味で、とても強みだと思います。

 

ただしその分実務的なタスクが伴うのも事実です。

 

石橋(BizJapan):何をやるにしてもタスクって発生しますよね。

でもその核になにがあるのかってところが大事だと思います。

楽しいとか、やりたいという気持ちがあれば、その後に発生してくる諸々の大変なことも大体乗り越えられる、と。

 

自分たちも足湯つかりながらプログラミングしたり、雪山でパソコン開いたり、半分ネタですけど、「国境を超えたタスク集団」なんて自称したりもしますね。

でもそこには、はっきりしてたりはっきりしてなかったりするけれど、最終的に「これをやりたい」という強い気持ちがあるんです。

 

それがあれば、目標までの過程に出てくるタスクも、頑張れるんですよね。

 

日英学生会議ーーー個人主体で創造する、あたらしい議論の場

広瀬(日英):私たちは毎年、日英の学生合同で行われる会議の運営を行っています。

実動している日本側の運営は3,4人しかおらず、あとはイギリス側にいるので、いつも会議もスカイプで、しかも時差まであります。

会議はいつもどちらかが早朝、どっちかが夜中に開かれ、長引くと大変です。

普段しょっちゅう会って、理念だとか、お互いの考え方を深掘りする機会はなかなかありません。

 

それが限界でもありますが、その分それぞれがいい意味で独立してそれぞれの環境に合わせて物事を進めていけるというメリットがあります。

メンバーも日本・イギリスの学生両方が主体で、対等なんです。ここの団体レベルで、2か国の運営側が同じ土俵に立てるって、意外と難しいんですよ。

 

イギリス側と日本側で、それぞれの活動を同時進行で共有している感覚があるので、しっかりした根を張った場所がないんですよ。

 

そうした学生同士の流動的な面をつないでいる点こそ、団体ならではのオリジナリティなのかな、と思います。

 

私たちの活動の目的は、結局一番のところ、おじさんたちのやるような政治的な知見の絡まない、日本とイギリスという、似た島国同士の関係の中で、よりよい議論の場を作ることなんです。

ディスカッションは、いつしても新たな発見があります。

他人と話すことによって、自分の中での考えは整理されるし、同時に穴もいろいろ見つかっていくんです。

ディスカッション以外でも、フィールドワークといって、現地の人に話を聞きに行き、議論が机上の空論にならないよう配慮したり、プレゼンテーションとか、アイディアコンテストとか、ディベートとか、いろんな活動の在り方を、総合的に活用しているんです。

 

議論の場があること自体が存在価値のあることだと思いますし、その後のプレゼンからのほかへの影響を、他の人に広げようと努力していたりだとか、卒業してOBOGになってからの個人にもたらす影響は、あるんじゃないかなと。

 

まだまだ団体自体の歴史は浅いけれど、話し合う場を作っていくことに、活動の意義を感じています。

 

 

 

 

ADYF:海外渡航のリサーチで、現地の生の声に寄り添う

坂東(ADYF):うちはアジアの途上国に実際に渡航して、現状をリサーチする団体です。

リサーチした内容がすぐに役立つかと言われると、全く違っています。

誰かが特定のアジアの国に興味を持った時に、偏見ばかりが目立つために、上手くその国に行くまでのイメージが湧かない場合があるのが、勿体ないと思っていたんです。

 

特定の途上国がそもそも支援を受ける対象に入らない、候補にあがらない実情があるからこそ、日本とその国々を結び付けたいと思うんです。

活動の対象にしているのが、日本語どころか英語の文献もそこまでない地域なので、現地の通訳さんを雇ってリサーチを進めたりと、大変ながらも頑張っています。

学生の身分だからこその限界面も、もちろんあります。

渡航にいける期間も1週間程度で、現地のすべてを知るには到底無理があるんです。

 

では意味がないか、というとそういうわけでもなくて、その国の社会問題を色々と調べた上で、サークルとして渡航して現地の人々と接すると、その地域にある苦労や悩みの構造が感じられます。

特定の地域について、全てが分かるわけではなくとも、大局観を得ることができるんです。

 

 

また活動の間接性も団体の限界面のひとつで、実際にリサーチ内容が何か実践的なものに繋がるまでにタイムラグがあるから、自分のリサーチする内容が直接的に何に繋がるのだろう、というのは自分でも時々疑問に思います。

 

ただ、僕がネパールに一昨年行った経験をもとに、UmeeTさんで記事を書かせてもらったんですけど、いまだにネパールって調べると、上位の方にその記事が出てくるんです。

「この記事で、ネパールという国についてよく分かった」と外部の方に言われて、日本とアジアの国を結び付ける手伝いができたのかな、と自分のモチベーションになりました。

 

リサーチの結果を実践的に活用していくことは、確かに難しいですが、そういう点でやりがいを感じることもあるんだな、と感じました。

 

 

ーーー逆に意地悪な質問なんですけど、直接的に途上国の助けになるようなことをしたい、と思う事ってありますか?リサーチばっかりして、大学生の時間は4年間と限られているのにどうなの、と。

坂東(ADYF):僕も中高までボランティアに関わっていたんですよ。

達成感もあるし、確かにボランティア自体素晴らしいことだとは思うんです。

ただ影響力で見たときに、より多くの人に情報を伝えるという点では、リサーチの工程も大切なのかな、と思っています。

 

例えば支援先への学校建設プロジェクトを企画しても、一回企画を実行した後、本当にそれが持続可能かと考えたときに、長期的に影響力を持つためには、やはり情報の力が必要なんです。

 

もちろん僕はそういう直接的な行動を起こすことも大事だと思います。

でも棲み分けというか、実際に手を動かす人も存在するなかで、僕たちがこうしてリサーチに関わっていることで、相乗効果を生んでいきたい、そんな気持ちで自分を納得させています。

 

 

LINEで送る
Pocket

ABOUTこの記事をかいた人

人生の八割がノリと勘

この記事に感想を送る▼

メールアドレス (必須)

メッセージ