【三度の飯よりコレが好き・社会心理学】「人間である以上、所詮私も研究対象」

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ある日、UmeeTのサイトを見ていて思いました。

 

UmeeT、社会人とか起業した人とかにインタビューしすぎじゃない?

別に働くために東大行ってる訳じゃなくない

このサイト、普通に大学で勉強してる人のこと全然取り上げてなくないか?」と。

 

東大だったらそこらへんにいるであろう、普通に勉強好きな人が、自分の勉強について話したっていいじゃない。

というわけで、この企画では卒業を控えた4年生の方に、自分の書いた卒論や自分の専門への愛について語っていただきます。

 

三度の飯より美味い学問の味を、おすそ分けしてもらいましょう。


今回お話ししていただくのはこの方。

☞学生証

  1. お名前:みやこんぬ
  2. 所属:東京大学文学部行動文化学科社会心理学コース4年
  3. サークル:吹奏楽

 

私が社会心理学を専攻したワケ

一度は諦めた「心理学」への道、そして文転。

私は幼い頃、母親が読んでいた心理学の本を勝手に読み漁っており、気づいた頃には心理学に興味を持っていました。人の心が行動に現れたり、反対に心理試験から心が読み取れたりすることはすごく面白いと思ったのです。

また、幼いながらに精神的な病気を抱えてしまう方々の助けになりたいと思っており、小学校6年生の時の夢は精神科医になることでした。

 

しかし、心理学は就職につながりづらいから専攻はしない方がいい、興味があるなら本を読めばいいと周囲に止められ、専攻しようという気持ちは一旦なくしてしまいました。

病気をしやすかったり肌が弱かったりする母親を見て、何か助けになれないだろうかと考えた結果、薬学を志し理科Ⅱ類に入学しました。

一度は薬学へ

とはいえ、駒場で選択科目として心理学関連の授業を受けてみた結果、やはり心理学を学びたいという思いが強くなっていきました。

特に、大久保街亜先生の「人間行動基礎論」の導入で紹介されていた、囚人と看守の実験のお話を聞いて、その時の被験者たちの心の中でどういうことが起こっていたんだろう?と興味をそそられました。

囚人と看守の実験:普段は温厚な人たちを囚人役と看守役に分けて偽の刑務所で過ごさせると、看守役がエスカレートして囚人役に暴力的なふるまいをするようになるという実験。

普通の人であっても、「権力者」という役割を与えられると、次第に理性を失い暴走してしまうということを示した。

心理学にも色々ある

あまり知られていないのですが、この大学には心理学関連の学科は4種類ほどあります。

 

私の選んだ社会心理以外だと、脳機能に近いこと(最たる例として錯覚など)を学ぶ「文学部心理(文心)」や、子どもの発達や教育のことを学び臨床心理士の資格が取れる「教育学部教育心理(教心)、実験的アプローチを主に用いて心理学を幅広く扱う「後期教養学部認知行動(認知)などです。

なかでも私が興味を持っている「人と人との関わりのなかでの心の動き(例えば同調圧力やステレオタイプのメカニズムなど)」を学ぶのに最も適しているのがここ「文学部社会心理(社心)」だったため、文転してこの学科に進学することを決めました。

同調圧力がどうやって起こっているか、気になりませんか?

社会心理学に進んでみて

専門に進んだ今だから言えることですが、やはり市販の書籍を読んでいるだけでは、興味を持っていたとしても最先端の知見に触れる機会はほとんどなかったと思います。

市販の本では、ごく有名な古典的な知見や、多くの人々に面白いと思われそうなことばかりをかいつまんで書かれていることが多いので、どうしても深い知識を得ることは難しくなります。

 

一方、学科でたくさん読む(ときに読まされる)論文には、その事柄または現象を突き詰めている専門家の意見や、その事柄に関連するこれまでの研究の流れなどが事細かに記されているので、読めば読むほど知識が深まり、同じ事柄にも様々な立場の意見があることも知ることができます。

また、他の人の研究成果を論文を通して知るだけでなく、興味のある事柄について自らデータを収集し、自分の考えを論文という形で学問の歴史の上に少しでも残していけるのだと思うと、うまくやれるのかという不安はあれ、嬉しい気持ちが大きいです。

 

社会心理学のココが好き!

例えば、社会心理学の古典的な概念に「確証バイアス」(自分の信念や考えに沿う情報のみを選択的に取得すること)といったものがあります。

具体的には、苦手な人の行動を見たときに「苦手」という前提のせいで、嫌な部分ばかりに注目してしまうことなどが挙げられます。

嫌なところばかり目についちゃうこと、ありますよね

自分の好きな社会心理学を学んでいる者としては、確証バイアスによって思い込みのスパイラルに陥る、といったことはしたくないと思っている訳ですが、なんということでしょう、いつの間にかその罠にはまっていて、「ああああ確証バイアスゥ!」と自覚する瞬間があります。

もちろん悔しいのですが、人間である以上、自分も所詮社会心理学の研究対象の一部なのだと、社会心理学の面白さや奥深さを感じるときでもあります…。

 

次ページ:私の卒論内容をチラ見せ

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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、文学部行動文化学科社会心理学コース所属のみやこんぬです。大学1〜3年の間は吹奏楽サークルに所属していました。本記事では、社会心理学に興味を持ったきっかけや研究テーマをお話しします!

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