運動会NEWS:「下克上」の硬式野球部と「10連覇」の躰道部【運動会報コラボ第3弾】

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ここでちょっと思い出してみてください。1年生の春、期待膨らむ諸手続きの日に突然放り出されるテント列。猛烈な新歓と人の波に飲まれるなか、とある部活にこんな質問をされた方も多いはずです。

 

躰道って、なんて読むか知ってる??」

 

シャドウ? ホンドウ? なにそれ武道? あ、たいどうっていうんだ! えっ、動画も見せてくれるの?……うわ、めっちゃアクロバティック!!!

 

そう、躰道(たいどう)とは、れっきとした武道のひとつ。規定の形を演じる法形、一対一の組手形式で対戦する実戦、一人の主役が五人の脇役をなぎ倒していくストーリー仕立ての展開という3競技から構成されます。

 

器械体操を思わせる三次元的な動きが多く取り入れられており、そのアクロバティックさは、

 

ひとたび、動きが始まったら、最後まで目が離せない。

いつどこからどんな技が飛び出してくるか誰にも予想できない未知の武道。

(NPO法人日本躰道協会より)

 

 

…と言われるほど。

ここ東京大学でも、東京大学運動会躰道部が日々鍛錬に励んでいます。新歓期や駒場祭の演武会でその姿を見たことのある方も多いでしょう。そんな東大躰道部が全国大会や世界大会で活躍しまくっている実力派であることをご存じでしょうか?

ということで、このページでは躰道部の活躍に迫ります!!

case2.東大躰道部

まずは、2017年度の躰道部の戦歴から。

なんといっても凄いのは、東大躰道部が世界大会に出場していることでしょう。

「武道の世界大会って、ゆーて日本人ばっかなんじゃないの~?」などと侮るなかれ、20177月に開催された第7回世界躰道選手権大会は、日本チームに加え、オーストラリアフィンランドスウェーデンの国旗もはためく国際色豊かな大会!

この世界大会で東大躰道部は、女子団体法形で見事優勝を飾り、男子個人法形、男子展開でも準優勝をおさめるという大活躍をしました!

ビッグニュースはこれだけにとどまりません。同年113日に開催された第51回全国学生躰道優勝大会では84点を獲得、2位の千葉大学と50点以上も差をつけるぶっちぎりの総合優勝をおさめました。なんとこれ、全国学生大会で10連覇を成し遂げる快挙だったんです!総合優勝も凄いのに、それを10回連続って…もう次元が違う。

そしてなんと!!! この躰道部も2017年度総長賞を受賞したんです!!! おさらいしますと、2万人をゆうに超える東大生のうち、他の学生の模範となり、東大の名誉を高めたと認められたわずか15件ほど個人・団体に授与される、とーっても名誉な賞。東大総長から活躍を讃えられちゃうなんて、東大躰道部、やっぱり半端ない

 

今回は、2017年度に主将を務めた望月瞬さんに、躰道部の活躍についてたっぷりお話を伺いました!

👉学生証

  1. お名前:望月瞬
  2. 経歴:東京大学運動会躰道部 前主将

─本日は取材よろしくお願いします。

 

こちらこそ、よろしくお願いします。

─まず、全国学生大会10連覇おめでとうございます。当時のお気持ちを聞かせてください。

嬉しかったですね。この大会では、7つある団体競技全てで優勝を目指していたのですが、実は僕の出た男子団体実戦競技で負けてしまったんですよ。そんな時に、1年生が新人競技で、実力以上のパフォーマンスを出したんです。女子は当日の昼休みまで、普段の稽古張りに力を入れて練習していたくらいで。新人競技で優勝が決まったら、競技に出ていない1年生も自分のことのように泣いて喜ぶし、先輩も出た人以上に喜ぶんですよ()

例年も新人の優勝はこのように皆が歓喜するのですが、それでもやはり凄く印象に残りました。これで部全体に頑張ろうという流れができました。10連覇とったときには、部の皆にとってもらったな、と思いました。

 

─そうなんですね。望月さんは男子団体法形競技にも出られており、こちらは見事優勝をおさめていました。どんなお気持ちでしたか?

実戦で落とした分、絶対とってやろうという気持ちがありました。団体法形は、後輩も含めて実技に安定感がありましたし、実力を出し切れば勝てるという自信がありました。満足のいく結果でしたね。

─自信があったんですね。東大躰道部の総合優勝についても自信はありましたか?

ありました。2017年度は、やるだけのことをやってきたので。例年以上に練習に力を入れて、かつ皆が躰道を楽しむという、他にこんな学校はないだろうという環境でやってこれたので、10連覇しないわけがないというくらいの気持ちでした。実は、総合優勝発表の時は結構落ち着いていたんです。皆で充実感に浸って、やりきったなあという感じでした。

─本当におめでとうございました。では、世界大会に関しても伺います。望月さん自身は出場していないとのことですが、部員の活躍を見てどうでしたか?

やはり嬉しかったですね。

女子団体法形に関しては、他チームの実力も相当高かったのでどきどきしました。それで、競技が終わった瞬間にはすごくほっとして、良かったな、と。優勝できて、本当によく頑張ったなあと感激しました。

男子展開競技では、山梨県チームがここ10年間ほど勝ち続けているので、打倒山梨チームを目標にしていました。展開競技では、合理的でかつ、難度が高く創造性の高い技をどれだけ出せるかが鍵になります。難しい筋であればあるほど評価が高くなるため、筋はかなり攻めました。結果は山梨県に次ぐ準優勝だったので、悔しさも相当あったのですが、筋を追求しきれたことに満足感がありました。

男子個人法形で準優勝した部員は、今年の日本躰道界の男子MVPなんですよ。MVPは、各大会の成績で点数が付けられ決まるのですが、社会人もいる中で一番高得点だったんです。学生でMVPになる人はほとんどいません。部では練習を管理する役職に就きながら、自分自身の練習にも力を入れて、勝ち取った結果でした。本当に凄かったですね。

─世界大会ということで、海外の選手も多く参加していましたね。

はい、だから世界大会では応援がすごいんです。日本の武道の応援は羽目は外さない意識で行いますが、欧米だとスポーツ観戦のように鳴り物を使ったり、優勝したら全員で胴上げしたり。世界大会ならではの雰囲気があるので、とても面白いです。

─おめでとうございました。

─では最後に、躰道部のPRをお願いします。

はじめから躰道部という選択肢を持っている人はほとんどいないと思います。でも、躰道部では想像を超える経験が得られます。身体を自在に使って、繊細に制御しながら動かせる感覚、それを運動経験のないところから作り上げられる環境、仲間と一つの目標を目指す一体感、達成感など、ここで得られるものはかけがえのないものばかりです。皆さんに興味を持ってもらえれば幸いです。

 

─ありがとうございました!

 

この記事は後編に続きます…

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ABOUTこの記事をかいた人

東京大学運動会に関わる、幅広い活動を展開しています。 東大生がもっと運動、健康、スポーツに親しんでほしい、そして、各方面で活躍する運動部を、身近なものとして応援してほしい。そんな願いを胸に、日々活動しています。

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