【学生だけで車を作る】みなさん、東京大学フォーミュラファクトリーが、とんでもないことをしています。

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サークル解散の危機から復活までの軌跡

前田:実は僕、高校の頃からUTFFに入ろうと思って東大に入って、サーオリでUTFFのブースを探したんですけど、見つからなかったんですね。で、メールを送ったら「ちょっと話したいことがあるから来てくれ」と。

行って先輩に話を聞いてみると、「もう潰れかけなんだ」と言われました。

UTFFは2009年には学生フォーミュラ大会で優勝するほどの強豪校だったんですが、リーマンショックで自動車業界の先行きが危ぶまれたことや士気の停滞が原因となって、ほとんど壊滅状態になってしまったようです。

2009年大会では総合優勝を含め13もの賞を獲得した

それでも諦めきれず、UTFFが主題科目として開講している車を作るゼミに参加したんですが、先輩もいない上にSセメの時点で1年生が4人しかいませんでした。

UTFFの顧問を務めるゼミの教授からは「最近はサークルの運営も壊滅的でほぼ潰れかけだ。君達1年生が入っても4人じゃ少なすぎるし、もうサークルを解散しようかと思っている。」と言われました。

そこで「Aセメで10人集まったら復活させましょう」と教授を説得して、なんとか繋ぎ止めたんです。

車に対する愛と熱意が尋常ではない。

そしたら、勧誘なども功を奏してAセメにちょうど10人集まったんです。

顧問の教授からしてみると、もう終わるという時に何を今更。という感じだったでしょうね。笑

 

—ドラマ化しましょう。

 

前田:とはいえ、ネジの回し方も知らない初心者だけでいきなりマシンを作るのは難しいだろうということで、まずは小さなカートを作ることにしました。

作ると言っても、古い完成品を一度バラして、修復した上でもう一度組み直すというというもので、手探り状態からカートを分解をしていくうちに、初歩的な車の構造を理解することができました。

また本やサイト、教授の助言を参考にしながら、自分達なりに金属材料を加工して新しい部品を作る中で、初歩的な加工技術もだんだん習得していけたように思います。

実際に作ったカート

岡﨑:そしていよいよ2年生になるという時に本物のマシンを作ろうということになりました。実はちょうど部室に先代が残した設計図と作りかけの骨組みがあったので、それを最後まで完成させることを目標にしました。

赤で囲んだものが作りかけの骨組み。マシンのフロントの一部しかない状態からのスタートだった。

といってもレギュレーションが変更されているので、それを満たすように設計にもマイナーチェンジを加えながら試行錯誤を繰り返して作り上げていきました。

 

ー時期的にSセメスターとちょうど被っていたと思うんですが、どうやってそんなに時間を作ったんですか?

 

岡﨑:車の製造は本郷キャンパスでしかできないということもあり、全休や週末の時間を割いて時間を作りました。

その結果、2年生なのに駒場キャンパスより本郷キャンパスに行く回数が多くなる程にまで作業場に通い詰めていましたね笑

 

トラブルの連続で予定からは大幅に遅れをとり、マシンが走れる状態になったのは大会の一ヶ月前でした。そこから試運転や走り込みを行い、大会への準備を整えていきました。

去年作ったマシンに刻まれている、Revive(復活)の文字。

そして、迎えた大会当日

 

次ページ:車に捧げた一年。その結果は。

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苔

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