箱根駅伝に出場する東大生・近藤秀一選手にインタビュー【淡青が箱根路に映える】

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東大への道のり

近藤選手は、高校時代から実力がある選手だったんですか?

 

ーー 高校は静岡県立の進学校に通っていました。実は駅伝の名門校からスカウトが来ていたのですが、東大に進みたかったのでそのまま部活を続けました。

 

なぜスカウトで大学に進学しなかったんでしょうか?陸上選手の方にとって非常に良いお話だと思うのですが……

 

ーー 東大で箱根駅伝に出るのが目標だったので。

箱根駅伝はずっと目指していたのですが、陸上一本では勝負していけないなと思っていたんですよね。全国出れるかもぐらいの選手だった半面、上の世界も見えちゃって、上には上がいるんだって。そして、今までやってきた勉強でも挑戦していくのがいいのかなと思い、東大生としての箱根を目指しました。

受験勉強の方は順調に行ったのでしょうか?

 

ーー 現役の時は高校3年の11月まで部活をしていて、東大を受験したんですが1点足らずで落ちてしまいました。その後も志望を変えず、自宅で浪人を始めました

 

た、宅浪をされてたんですね。

 

ーー 陸上の練習がしたくてしたくて、予備校に通う時間ももったいなかったので(笑)

無事東大の理科Ⅱ類に合格することもできましたし、朝晩練習して浪人の9月に自己ベストを更新することもできました。

 

浪人時代に自己ベストですか……。東大に合格された瞬間はやはり嬉しかったのでしょうか?

 

ーー 東大に合格しても達成感のような嬉しさは無かったですね、正直。

あくまでも、僕の夢である「東大で箱根駅伝に出る」という目標のスタートラインに立った過ぎないと思ってて。合格した次の日には陸上部に連絡を取っていました(笑)

 

東大に入学してもまだまだ道半ばなんですね。
近藤選手が主将を務められている東大の陸上部では、どのような練習をされているのでしょうか?

 

ーー 東大の陸上部は、選手一人一人が監督です!東大の陸上部にはコーチがいないので、自分たちで練習を考えていきます。オンラインの練習日誌で練習状況を管理し、各自が自立して練習しています。

陸上は本当に、心と体だけで勝負するスポーツなので、自己分析が重要だと思っています。自分に何が足りていないかを把握するための練習だと。練習が全て、ではなくあくまでも手段にすぎないので、その先にある目標を見据えてもらいたいという思いで主将を務めていますね。

 

一度は箱根を諦めて……

 

ーー 実は僕、一度箱根を諦めているんですよね。

 

ええっ、どういうことですか!?

 

ーー 1年の時も2年の時も関東学生連合のメンバーとして登録されていたものの、番手が低く2年連続出場機会が無かったんです。関東学生連合はメンバー16人いますが、実際に箱根を走ることができるのは10人だけなので。

 

2年連続メンバーに選ばれたことで、出場資格を失ったということでしょうか???

 

はい。昨年まで「2回以上登録された選手は関東学生連合のメンバーに選抜されない」というルールがあり、去年の箱根が最後の箱根になるはずだったんですよ。僕は出場こそしていないですが、2年連続関東学生連合のメンバーとして登録されていたので。

 

えええええっ!?

 

ーー 今回の大会からはルールが変更され、「本戦の出場経験がない選手」が対象となったので僕も無事出場できることになりました。

 

近藤選手が箱根駅伝の歴史を変えたわけですね。でも、一度は完全に箱根を諦めたわけですよね?

 

はい。その時は、高校時代から積み重ねていたものが失われ、精神的にはダメージが来ましたね。ただ、駅伝の次のステージとして、マラソン42.195kmに目を向けようと思い、今年の2月には東京マラソンに挑戦しました。

 

東京マラソンの準エリートの部(?)で優勝されたという噂を聞いたのですが……

 

ーー はい。3万人ぐらいいる出場者の中で、全体では27位、日本人では15位。学生では2位でした。

その時の写真。

え、初出場で学生2位ですか?この人チョーやべぇ。
ちなみにですが、タイムの方は?

 

ーー 2時間14分13秒です。2時間10分切りをできたら、日本選手の中ではトップと言われるレベルなので、そこを目指していきたいと思っています。

 

なんという成長速度……。

 

ーー 箱根を一度諦めたことで次が見えてきたというか。視野が広がりましたね。もともとは箱根駅伝を頑張って、マラソンに行こうかと思っていたのですが、先取りしてしまいましたね。(笑)

 

将来のビジョンはありますか?

 

ーー もともとは大学院に進学する予定だったのですが、今は実業団からもお声がかかっていて。

結局死ぬ時になって自分が生きてきた人生に誇りを持てるかどうかと考えると、陸上で挑戦してもいいかなと。研究は今やらなくてもいいって言うと怒られそうですが、陸上は若いうちしかできないかなと思っています。そして、他の人の人生の足しになるような意味でも、陸上を突き詰めていきたいと思います。

 

「死ぬ時になって」って。この人、いったい人生何周目なんだ……?

 

箱根駅伝に向けて

 

箱根駅伝の予選会の成績は、全体で20位だったんですよね?

 

ーー はい。箱根本番でも、強豪校の選手についていけるレベルかなと。

 

関東学生連合の主将も務められるんですよね???

 

ーー はい。今週末に合宿があるので、競技力で引張ていくことも含め、いいチーム作りをしていきたいと思っています。

 

関東学生連合の選手の方々の活躍を楽しみにしています。チーム作りの目標は何かありますか?

 

ーー 学生連合は、異なる16大学の人が集まってきているので、その気持ちを1つにしていきたいですね。走っている途中に気持ちを切らさないためにも。

 

今回、近藤選手は何区を走られるんですか?

 

ーー 1区を走ります!

なぜ、1区を選ばれたんですか?

 

ーー やはり箱根駅伝は流れが大事だからです。集団から離れて一人で走ると集中力が切れてしまうんですよね。だから1区を走ってチームの順位を前に持っていき、集団から外れないようにしてチームのみんなの気持ちが離れないようにしたいです。

あと、1区はエースランナーが走ることが多いので、プレッシャーを感じるというよりかは、他大学のそういった選手の方と勝負できるのは楽しみです。

 

武者震いってやつでしょうか。
近藤選手にとって、箱根を走る意味とは何なのでしょう?

 

ーー 僕にとって、箱根駅伝は感謝を表現する舞台です。

一度、箱根駅伝を諦めた時、自分の中で区別しようと思って。マラソンを競技者としての勝負の舞台、箱根駅伝を感謝を表現する舞台として設定しました。一人のアスリートとして、応援してくれる人や見てくれた人に勇気を与えていければと思っています。

 

尊敬する選手はいらっしゃいますか?

 

ーー 青山学院大学のエース下田裕太選手ですね。同郷の同期で、高校時代から競い高め合っているの仲なので、とても意識しています。

 

箱根駅伝を走る意気込みを聞かせてください!!!

 

ーー 100%のタイムを目指すのではなく、100%の力を出し切ります。その時の1番を発揮します。

ペロリとパスタを完食した近藤選手。

本日はお忙しい中取材を受けてくださりありがとうございました!

 

ーー こちらこそありがとうございました。

 

そして、闇に消えていく

 

陸上選手としても、1人の人間としても近藤選手を尊敬しちゃいますね。自分をとことん見つめ直す長距離という種目に、真摯に向き合ってきた近藤選手だからこその想い・考えなのでしょう。取材を通して、筆者も陸上をやってみたかったと何度も思わされました。(笑)

 

しなるけど折れることはない日本刀のような意志

 

これは名言でしょう。筆者も今度(勝手に)使わせていただきます。

改めて取材のお礼を告げると、自転車で帰ると言う近藤選手。距離を尋ねると……

 

「ここから15kmぐらいですかね?」

 

そう言い残して近藤選手は駒場キャンパスの暗闇に消えていきました。To Be Continued……。

そう近藤選手の挑戦はまだ始まったばかり。まずは、箱根駅伝に思いをぶつけていただきたいですね。

 

え、「箱根駅伝は何時からやるの?」って?

大事なことなので1回しか言いませんよ?よく聞いておいてください。

 

箱根駅伝は、翌年1月2日の朝8時からです!

 

1月2日の朝8時から近藤選手が箱根の1区を走ります!!!

 

襷こそ学生連合ですが、ユニフォームは東大のものだそう。

 

淡青のユニフォームが箱根路を駆ける様を是非見届けてほしいですね!

 

実際に応援に行くのもよし、液晶越しに応援するのもよし。みんなで近藤選手を応援しましょう!!!

以上、箱根駅伝を走る東大生、近藤秀一選手へのインタビューでした〜。

箱根駅伝頑張ってください!!!!!

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長谷部に似てる、それだけ。

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