【1万人のデータサイエンティストを輩出する】人工知能開発学生団体代表が語る野望

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HAITのどん底と、そこからの復活

 

 当時の活動としては、週一で集まって勉強会をやるのと、月一で企業などから外部講師に来てもらってセミナーを開いてもらうという形をとっていました。勉強会はみんなが参考書とかを持ち寄って、お互いに分からないところを聞きあったりコードを動かしたりしていました。
 ただ勉強会といっても結構自主性に任せていた部分が大きいので、そこまで独学の時と比べて効率がいいわけじゃないんですよね。メンバーも学校との両立が大変だったりと色々な理由があって、どんどん来る人が減っていきました。。。

 

ーー月1回の外部セミナーもあまり効果的ではなかったんですか?

 そうですね。一番の理由は、企業が提供する内容と、学生が勉強したいことが乖離していたことですね。企業側は自社の技術をアピールしたいという思いもあって、最新の研究成果や応用事例などを紹介してくださるんですが、そういうのって人工知能を学び始めた人にとっては高度すぎて。

 

ーーなるほど・・・

 早くも始動から2ヶ月ぐらいで、限界かなと思い始めました。活動の規模は縮小していく一方だし、何より当初の目標である「AIを勉強できるチャンスをみんなに届ける」っていうのが全く達成されていない状態だったんですよ。

 このままじゃダメだと思って、ひたすら思い悩みました、、、そこで仕組みづくりから見直そうと思いまして。今まで企業はボランティア的な立ち位置だったんですが、企業と対等な立場でお互いに利益を出し続けられる仕組みを作りたい、ってなりました。
 そこで目指したのが、企業と学生の架け橋となるプラットホームになることです。企業側としてはAIの知識を持つ学生をインターンとして採用したいと思っていて、学生側は実際の業務の中で学んだ知識を活かすことができる。お互いにwin-winの関係です。

 

ーーでもそれって、企業と学生をマッチングするだけの就活イベントと同じになってしまうような、、、

 ですよね(笑)。だからもちろん、今までの教育団体としての要素もうまく組み合わせたいと思いました。そこで僕がお世話になった、あの教材の登場です。あれは企業向けのものとして友人たちが作っていたのですが、なんとか学生がそれを使えるようにできないか、と考えました。

 

ーー企業向けってことは、結構な値段しますよね?

 そうですね、正直学生が払うにはちょっと厳しい金額です笑。そこで企業に協賛金としてその分の額を負担していただいて、企業と学生の交流会という形で還元する、という形をとることにしました。

 

ーー新しいビジネスモデルですね。

 非営利団体なのでビジネス、というのとはちょっと違うんですが、これならうまく回るんじゃないか、という期待はありましたね。本当に協賛してくださる企業がいるのか、少し不安はありましたが。

 

ーー実際どうですか?

 おかげさまで、数社からオファーをいただくことが出来ました。それで満を持して10月から開講するのが、HAIT Sコースになります。

一人では辿りつけない境地でも、みんなとなら辿り着けるはず

 

ーーHAIT Sコースの魅力を教えてください。

 第一には、やっぱり教材の力ですね。あれを無料で使えるというのは、絶対に大きいはずです。

また、今までのHAITと違ってSコースでは参加者のコミットを前提にしています。ある程度の拘束力があるからこそ、1ヶ月半で効率的に勉強できるんじゃないかと思ってます。
 もうひとつ大きいのは、インターンに直結できるところですね。

 

ーーAIの勉強を初めてすぐの状態でも、インターンってできるものなんですか。

 意外とできます笑。実際自分も会社で働かせてもらったり、あとは東京女子大学の浅川博士のもとで自然言語処理関係の研究をやらせてもらったりしていました。そのときの経験から、Sコースの修了生であれば十分データ分析などの現場で戦えるって思ってます。

 

ーーHAITのこれからの展望はどう考えていますか。

 自分の野望としては、最終的にHAITからデータサイエンティストを1万人輩出したいな、というのがあります。そのためには今年限りとかじゃなくて、長期的に継続していけるシステムにHAITがなっていければいいですね。うまくいけば、10年ぐらいでその野望が達成されるはずです。あとは、HAITは学生同士の交流を大事にしたいな、って風に思ってます。
 ベースにあるのが、「一人では辿りつけない境地でも、みんなとなら辿り着けるはず」という思想なので・・・ 

 

ーーやっぱり学生同士の交流って学生団体の魅力の一つですもんね。ちなみにデータサイエンティストって、バズワードのようになっていて意味も広範で曖昧なものになっている気がするんですが、森さんが考えるデータサイエンティストってなんでしょう?

森 一言でいうと、課題の本質を捉え、 その本質を元に考えられうる最善の手段を取り続け解決に近づけられる人間だと思います。
 問題解決をする際に、何がそもそも問題なのか(問題の根源はなにか)をデータを元に発見できることがまず一番です。 その上で、その問題を解決されている状態をイメージし、そのイメージに到達するために、施策を打ちます。 そして、解決したかどうかもデータを元に検証します。 これら全てをイメージでき、実行し続けられる人間が、真のデータサイエンティストだと思います。 (自分は到底できているとは思えないので、どうしたらいいか悩むこともありますが笑)

 

ーーすごいですね、そんな人材が1万人生まれたら、それだけで競争力が大幅に上がりそうです。最後に、代表としての目標はありますか。

 自分は正直、AIに関する知識は全然一人前じゃありません。でも素養がない状態で始めたにも関わらず、しっかり勉強できているという姿勢を見せられることが代表であり続ける理由だと思っています。その姿勢は忘れずにいたいですね。

 HAITの活動を少し見せてもらいました!

インタビューのあと、10月から実際にHAIT Sコースの活動が始まったということでその活動を見学させていただきました。

この日の場所は新宿のとあるビルの34階。インスタントな人間なので高いところに行くだけでテンションがあがってしまいます。

教えてもらった場所に到着すると、部屋はたくさんの受講生たちでいっぱい。そして外部講師の方による講演が行われていました。

外部講師として来ていたのはマッキンゼー出身で現在東京大学大学院 学際情報学府 博士課程に在籍中の大杉慎平さん。人工知能の活用による社会の変革、そしてそれがもたらす未来について話をされていて、聞いている側も興奮してきました。

運営側も受講生側も熱意がすごくて、森さんの掲げる目標もきっと達成できるんじゃないか、そう思わされた活動でした。

【告知】HAIT Sコース2期生募集のお知らせ

今年の10月から始まったHAIT Sコースですが、早くも2期生の募集が始まりました!(URL:http://www.ut-aihait.com/)

少しでも人工知能に興味ある方、ぜひこの機会に学んでみてはどうでしょうか!

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