【大企業辞めるってそこまでリスクなの?】農業を変えるために転職した東大卒業生が、仕事選びを語る

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あなたが選ぶのは「安定」ですか?

それとも「挑戦」ですか?

 

お久しぶりです。さいしんです。

大学三年生になり、就職なんてものを考えるようになりました。(てか半年前までは点数低くて学科選択に悩んでいたというのに…)

やっぱ東大生なら大企業、なんなら外資・商社・コンサルでしょ!!とか安直な考えでいろいろ考えている時に、とある東大卒業生を知りました。

「え、あのマッキンゼー辞めてベンチャーに入り、農業を変えようとしている女性がいる!!??」

農学部在籍の僕にとって、農業は近い存在であるとともに、あまり変革が起きにくい印象のある分野。どのような心持ちで飛び込んだのか、そもそもその決断力に迫りたいと思い、今回お話を伺いました。

☞学生証

  1. お名前:菊池里紗(きくちりさ)さん
  2. 経歴:東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻卒業。大学院卒業後、McKinsey & Company 入社。主に製造業の成長戦略や組織戦略のコンサルティングに従事。 2016年SenSprout入社。2017年4月より代表取締役就任。

 

新しいことに挑戦するハードルが下がった

――実際一流企業からベンチャーに飛び込むにのには大きな決断力が必要だと思いますが、もともと大胆な方だったのですか?

 

幼いころは人見知りで、勉強や習い事も大胆というよりコツコツタイプでした。

転機としては、小学校5年生の時に父親の転勤でアメリカに引っ越したことがあります。同じ学年に日本人のいない現地の学校に入れられ、全く英語がわからなく授業のノートすらまともに取れない状態でした。

しかし、1年がたち勉強にもついけるようになり、また現地の高校ではハイレベル英語のクラスに入れるまでに英語が上達しました。一度自分の能力を捨てても成長して成果を得られたことは自己肯定感にもつながりましたし、新しいことに挑戦するハードルも下がりましたね。

 

農業への魅力を感じる

――その中で、東大で農学部を選ばれたんですね。

アメリカにいたころ理系科目が好きだったのですが、帰国してからは公式の暗記が苦手で…。東大も文科三類で入学しました。その頃は教育学部や教養学部を目指していました。

しかし、実際大学に入学して、理論より実践に近い分野がいいなと思いました。その中で農学部の国際開発農学専修を知りました。

 

――確かに農学部でも農業の観点から世界を開発し、よくしていこうという国際開発農学専修は実習が多いイメージです。

はい。もともと原体験として祖父母の家が茨城県にあり、帰省するたびに取れたての野菜を食べたりしていたので、都会より自然に囲まれていることが幸せだったのもあります。

あと、ちょうど進学振分けあたりでレイチェル・カーソンの『沈黙の春』を読みました。その中で漠然と「短期的な視点での農業は環境に負荷をかけてしまう。もっと持続可能な自然資源活用を学びたい」と思い始めました。

 

足りないのは「問題解決能力」だった

――勉強以外に大学生の頃はどのようなことをされていたのですか?

大学生の頃はいろいろな活動をしました。

まず学部4年の直前に起こった東日本大震災。そもそも東北は自分の専門である農林水産業が盛んでしたし、今東北で何が起きているのか、どのような状況なのかを実際に目で見て、少しでも貢献しないと一生後悔すると思いました。

部活を引退したのちに2011年10月に初めて東北を訪れてから、研究の調査や大学院のサマーセミナー、ボランティアや自分たちで企画したツアーなど、様々な形で東北を回りました。修士論文でも宮城にできた水産特区による資源の管理の在り方や漁協の役割の変化を社会科学的に研究しました。現場で様々な方にインタビューを行い、結果をテキストマイニングで解析していました。もともと教室外での学びが好きなのですが、やはりフィールドワークにはやりがいを感じていました。

モロッコでの一枚

あとは大学院1年の時に一か月間モロッコにJICAのインターンで行きました。この時、水産と農業のプロジェクトのお手伝いをしたのですが、現場で活動する日本人の専門家の方たちの、現地の方のために尽くし結果にこだわるプロフェッショナリズムに感動し、自分もそうしたキャリアを積みたいと強く思いました。ただ、一方で水資源の少ないモロッコで高付加価値な作物を作るというプロジェクトは成果は出ていましたが、他の地域にそのまま展開することにはハードルを感じ、これからは農林水産業のプロジェクトも技術の力を掛け合わせないとスケールさせることが出来ないだろう、と感じました。

 

――その中で、就活にもなると思うのですが…

他にも実はまだまだ色々な活動をしていたのですが、「自然×IT×教育×海外」という軸で働いていきたいと思うようになりました。また中学生の頃に受けたキャリア設計の授業から「Make a difference(世の中に何か良いことをもたらすことは当たり前)」という考えが心底にあったかもしれません。

しかし、大学生の頃の活動は、現場に行って楽しいものの、スキルが不足していることもあって、そこからの具体的なアクションにつながりませんでした。ではどうしたら必要なスキルが得られるか考えたとき、まず考えたのは博士号を取得して学問からアプローチすることです。

 

また、直接東北の現場などに飛び込むことも考えました。学生時代から先輩のベンチャーの立ち上げの手伝いなどもしていたので起業もいつかは一つの手段としてあり得るかとは思っていましたが、当時は具体的なビジネス案もありませんでした。

そんな中で、自分がやりたいことをやるためにはまずビジネス的視点、つまり問題解決力を身に着けたいと思い、それが実践できるコンサルティング会社を志望しました。

 

次頁:菊池、マッキンゼーやめるってよ

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ABOUTこの記事をかいた人

三重から来た、ゆとり世代の生き残り。 写真やってます。

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