【映画プロデューサー川村元気さんに問う】「新しいもの」の作り方

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「未来授業」について

─さて、川村さんはこの度東大で開催される「未来授業」に講師として出演なさるということですが、どういったことをお話しされる予定ですか?

 

僕は普段から「みんなが気にしているけど、何故か口に出さないこと」を見つけて、それを元に作品を作っているんです。

今回の授業では、それをどうやって発見しているか、そしてそれを映画や小説にするためにどのようなクリエイティブを発明していくのか、ということを話そうと思っています。

 

─みんなが気にしているけど、何故か口に出さないこと…。

 

それを「集合的無意識」というんですが、僕は皆さんの心のこの部分にアクセスすることを意識しながら作品を作っています。

 

─ …。(集合的無意識について調べる)

編集部注:

調べたところ「集合的無意識」というのは心理学者のユングが提唱した概念であり、人間の無意識の深層に存在するもので、集団の心に普遍的に存在する領域のことを意味します。

そう考えると確かに、『君の名は。』という映画も「どこかに自分の運命の相手がいて、それを探しているんだ」という多くの人が持ってはいるけど口には出さない心理にヒットしていると見ることができますね。知らなかった…。

みんなが共有している思いにアクセスすることが大切

 

ここで川村さんが集合的無意識に注目し始めるきっかけとなった、詩人の谷川俊太郎さんとの対談を紹介したいと思います。

川村 誰かとやると、自分の可能性がすごく広がりますよね。

谷川 そうです。やっぱり人間ってみんなで一つの脳を持っていますからね。心理学用語で“コレクティブ・アンコンシャスネス(集合的無意識)”という言葉がありますが、僕も言語の違いを超えても、人類全体の無意識にアクセスできればいいんじゃないかなとずっと思っていますね。

(『仕事。』204ページより)

 

(インタビューに戻ります)

─それでは、実際に「未来授業」ではどういうことを学生と話してみたいですか?

 

まずは、学生の思う集合的無意識を聞いてみたいですね。まあ、これに気づいて表現することができればクリエイターになれるんですけど(笑)

 

─(30秒ほど考えるも何も思いつかない)難しい…。でも、大学生の考えがもしかしたら川村さんの次の作品に活かされることもあり得るわけですね!

 

そうですね、期待しています!

また加えて、集合的無意識は映画作りに限ったことではない、ということを伝えたいですね。

何を新しく作るにしても、「みんなが思っているけど表現・実現していないこと」に注目するのはとても大切な姿勢だと思うんですよ。映画をプロデュースするにしても、スマホを作るにしても、政治にしても、本当に何でも。

そのことを学生達に伝えて、一緒に考えてみたいですね。

 

─なるほど、表現する場は何であれ、集合的無意識はどの分野にも関わってくるんですね…!

 

そして若い学生達に伝えたいことがもう一つあります。

今持っている価値観をたくさん崩して欲しいんですよ。

自分が持っている価値観とか当たり前がガラッと崩れた時に全く新しい自分が見えてくる

若いうちは別に価値観が崩れたっていくらでも立て直せますから、自分の思い込みを崩す機会をたくさん作って欲しいですね。

そうやって価値観を新しいものに変えていけば、未来の色んなことにも対応できるんだと思います。

 

─この数十分間のインタビューの間に、すでにたくさんの価値観が崩れてしまいました(笑)。

本日はお忙しい中ありがとうございました!

隣に立ってガチガチに緊張する筆者の顔がひどかったのでロゴで隠しました


あなたが作りたい「新しいもの」は何ですか?

皆さんの中に、「ずっと思っているけれど、形にできていない」ものはありませんか?

 

あるという人、それを形にするための方法を一緒に考えてみませんか?

ないという人、それに気づくためにはどうすればいいかを一緒に考えてみませんか?

 

10/15(日)、東大の本郷キャンパスで開催される「FM FESTIVAL2017 未来授業」。

人工知能研究のスペシャリストである松尾豊先生、日本のクリエイティブを牽引するプロデューサーである川村元気さん、そして霊長類研究の第一人者であり京大総長でもある山極壽一先生

こんなに豪華な方々と一緒に「未来」について考えられる機会は滅多にありません。

未来を生きる学生として、未来に一歩踏み出してみませんか?

 

しかも今回は東大生の皆さんだけに、なんと「東大生限定シート」を用意していただいております。

 

こちらのフォームから必要事項を記入するだけです。

 

是非この恵まれた機会を活かしてみませんか?

 

締め切りは9月30日まで。

たくさんの方のご応募をお待ちしております!

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ABOUTこの記事をかいた人

苔

写真を撮るのが好きです。

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