【アイドルの恋愛は法で裁かれるか?】東大最優秀集団・東大法学部生の”ガチ”が詰まった模擬裁判劇【五月祭目玉企画】

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みなさんこんにちは、わたし(文三出身・後期教養)はどうやら“東大法学部生”を舐めていたようです。

法学部生を中心とする「東京大学法律相談所」なる団体が、五月祭で毎年「模擬裁判劇」を上演しているって知っていました?

私はこれを知った時に、「まーた模擬裁判とかお固いものを…法学部生は祭りでも真面目なことがやりたいんか!」と思っていたんですよ。

でも、UmeeTの陰謀で取材することになったので、その練習を見に行かせてもらったんですね。

そしたら……

左端緑シャツの人「もっと声張って!背筋伸ばしてぇぇぇ!!」

えええええええええええ?!めっちゃガチじゃん。怖いじゃん。スパルタじゃん。ちびるわ……。

すごい本気で演劇練習してましたのよ。あの、常に膨大な課題に苦しんで勉強ばかりしてると噂の東大法学部生が(とんだ偏見)。しかもこれを放課後3時間やってるんですって。

「宿題とかやんなくて大丈夫…?」とすごい低レベルな質問が湧いてきましたよ。

しかも、

「音響照明など裏方仕事もすべて自分たちでやっています」
劇中に使われる判決文は東大法学部OBの法律関係の実務家がチェックしてるんです

と強そうなワードがどんどん飛び出すじゃないですか!

もうここまででも「東大法学部生の模擬裁判劇」の本気具合に打ちのめされているんですけど、さらに話を聞いていきますよ。
法学部生の恐ろしさを知らない東大生の皆さん、やつら何に対してもガチです。

覚悟しましょう。

☞学生証

  1. 団体名:東京大学法律相談所
  2. 年齢:70歳。※設立してから今年で70年目。
  3. 経歴:法学部生の3分の1が所属する、東京大学法学部最大のコミュニティ。3、4年生合わせて200人が所属。普段の無料法律相談活動に加え、五月祭では毎年1000人以上を集客する目玉企画「模擬裁判劇」を安田講堂にて行う。ホームページ:http://ut-hoso.org/

今年は「アイドル恋愛禁止条項」についてブッコミます。

最初にお話を伺ったのは、今回の模擬裁判劇総責任者、成田旭宏さんです。最初にあえてラスボスに立ち向かう勇気ね。

実際はすごい優しい方です。ラスボスっていうよりヒントをくれる仙人キャラです。

Q.今年の模擬裁判劇について、私でもわかるように教えてください!

成田さん「模擬裁判劇は、民事事件と刑事事件を1年ごとに交互にやってるんですけど、今年は民事なんですね。

で、今年は民事事件として、「アイドルの恋愛禁止条項」をテーマに設定しました。

主人公は、ある芸能プロダクションに所属する女性アイドルで、彼女はある男性ファンと交流を重ねていくのですが、その男性が「女性アイドルと付き合っていた」とマスコミに流し、芸能プロダクションの社長は恋愛禁止を定めた契約に違反したとして彼女を解雇してしまうというあらすじです。

模擬裁判では、交際事実があったのか、また女性アイドルに禁止される「恋愛」とは何なのかを争点に、解雇が認められるかのどうか、判決を下します。」

すごい簡潔に説明してくれたわ。ていうか、めっちゃ面白そう。

実はあのミスコンのしのりなさんも出演されています!!

Q.テーマはどうやって決めているんですか?

成田さん「その年にあった印象的な事件を何個か候補に出して選んでいます。

去年は、刑事事件を扱って、児童虐待がテーマだったんですけど、シングルマザーの母親が子供をベランダから突き落としたかどうかが争点でした。刑事事件って、「突き落としたか、突き落としてないか」なので、見ている人にもわかりやすいんですね。

でも、民事事件は、普段法律に縁遠い人からしたら、契約とかが争点なので、結構難しいのかなって

なのでわかりやすくキャッチーなテーマがいいねってなって。アイドルになりました。

メディアで過熱報道もあったし、アイドルってある種マイノリティで、そうした少数者の人権として扱うのも面白いかなって。

執行部があって、そこで投票して決めるんですよ。あと、法学部OBの実務家の方に、これ劇として成り立つかとか聞いて。あと、4人いいキャストが揃うのかとか。」

さすが民主主義が徹底されています。独裁じゃない。

結末はキャストも知らない

成田さん「有罪か無罪か劇の終わるギリギリまでわからないようになテーマにするのもポイントです。

実際の事件とまるっきり一緒にすると結果が見えてしまうので、あまり面白くない。だから、判例があまりないようなテーマに挑戦しています。

だから、法学部OBの法律関係の実務家の方に聞いても、「有罪か無罪かわかんないねー…」って言われたりするんです。」

いわば法律のプロでも判断できないとか難問すぎじゃない?法学部生頑張りすぎだよ。

成田さん「あと、実はキャストの人たちも結末を知らないんです。

にこやかに爆弾を落とす成田さん。

当たり前のように言ってるけど、え!?

成田さん「判決文は、裁判官パートの人たちが書くんですけど、キャストは、内容を知らないんですよ。

本番の劇の最後に判決文が朗読されて初めて、彼らも結末がわかるっていう。

判決文のあとに映像が流れるんですけど、原告が勝ったバージョンと負けたバージョン、両方撮ってあります。

でも、どちらが流れるかは本人たちもわからない。

この模擬裁判劇、ガチですよ。

キャストの方も「どっち勝つんだろう…」て思いながら日々練習しているのか…。

裁判官パートに口が軽い人いたらどうするんですか?!「そんな人はいませんね」愚問でした…(完敗)

Q.裁判官パートと話が出ましたけど、いろんなパートに分かれているんですか?

成田さん「そうです。キャスト、映像、裁判官、シナリオ、パンフレット、宣伝、音響・照明、交流会の8つのパートで構成されています。

各パートにチーフと呼ばれるリーダーがいるんですが、総責任者の僕はその8パートを総括する感じですね。」

全部 Made by Hougakubuなんですね!!すごい!(ダサい表記しかできない私の語彙力。)

翌日は、司法試験予備試験?!

Q.劇も本格的に練習して、シナリオも自分たちで書いて、正直めちゃくちゃ忙しくないですか?

成田さん「確かに、いまは忙しい時期ですね。4年生は就活もあるし、公務員試験を受ける人もいますし。

あと、模擬裁判劇翌日の5月21日って、司法試験の予備試験があるんですよね。」

はい、爆弾どーん

ええええええええええそれって、やばそうじゃん。(司法試験をあんまり知らないからよくわかんないけど、響きやばそう。)

成田さん「予備試験っていうのは、それを通ったら司法試験が受けれますっていうもので。

1年に1回しかないし、大変っちゃ大変ですよね。でも裁判官パートの人は約半数は受けますよ。

私が馬鹿でした!就活一本で忙しいとか言ってて、ごめんなさい!

それか、これはあんまり大声では言えないんですけど、もしかしてサイボーグを見つけてしまったのかもしれませんだって、同じ人間でここまで差でる?! 一体この団体はどんなやつらの集まりなんだ…(ゴクリ)。

Q.この模擬裁判劇を主宰している「東京大学法律裁判所」っていうのは、どういう団体なんですか?

成田さん「法学部3、4年生合わせて200人くらいが所属していて。法学部では最大のコミュニティですね。普段は無料で週3回法律相談を行っています。

今年で72期目で、模擬裁判自体も69年目になります。

我妻先生っていう法学部の偉い先生が戦後間もなく作った団体で。「医学部に東大病院があるように、法学部には法律相談所を」って考えられたみたいで。学問的研鑽と地域社会への貢献ていう2つを目的に生まれました。」

なんか崇高。

成田さん「あと、大きい団体なので、ゆるく活動できるのも魅力かなあと思いますね。

Q.ゆるくなくないですか?!?(思わず声が震える)

成田さん「まあ模擬裁判はゆるくないですけど、普段は他の活動もやってるので。自由参加だし。

年に一回地方に行って、地方で法律相談するっていうイベントとかもあったり。去年は高知、今年は富山に行きます。京大にある法律相談所とも年に一回交流してて。普段の法律相談活動のコミットの仕方も自由ですし。

模擬裁判は、200人でがっつり取り組みます。新しく入った3年生に仲良くなってもらうっていう新歓の意味合いもありますしね。

4年生としては、3年生に、模擬裁判をやって、「おもしろいな」とか、「このメンバーでもっと活動したいな」って楽しんでもらえるようにと思っています。」

いいリーダーですね。成田さん優しいし、確かに劇練習はスパルタでも楽しめそう。

次ページ:主演女優、夢は弁護士!

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ABOUTこの記事をかいた人

ゆみ

駒場5年生。しゅうしょくさきは未定。エストニアに住みたいなあと夢みてます。計画性のないブログもやってるのでよかったら覗いてみてください〜(Websiteってとこから飛べます)

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