「中国、韓国の大学生ら100人の前でPPAPを踊った僕が創りたかったものとは??」のサムネイル画像

中国、韓国の大学生ら100人の前でPPAPを踊った僕が創りたかったものとは??

2017.05.30

みなさん、PPAPを覚えているだろうか。

そう、あのPPAPだ。

pen
apple

おそらく打ち上げやら忘年会やらといったお酒の席で、大勢の前で披露させられた経験をお持ちの方もいらっしゃるだろう。

だが、中韓の学生100人の前で披露するといった経験をした人はほとんどいないと思う。

そう、タイトルから御察しの通り、僕自身がそれをやる羽目になったのだ。

想像してみてほしい。目の前には初対面でしかも国籍の違う学生100人。しんと静まりかえるホール。そこで鳴り出す軽快な電子音。突如踊り出す自分。。。

つ、辛い!!!!!!

(時は遡ること、数週間前)

自分は代表という立場でありながらも、全く頭が上がらない人物がいる。通称”裏ボス”だ。

裏ボス「代表なんだからPPAP踊ってよ」

僕「は、、、!?」

 「はい、、、(内心焦る)」

と裏ボスに無茶振りハラスメントを受けた僕は、少しでも場が白けるリスクを回避するために、全力でピコ太郎の動きを研究した。

PPAP練習回想記(読み飛ばしてください)

何度見ても、何度動きを真似ても、どうしても到達できないところがある。

それは、ピコ太郎の「万人ウケするキモしろさ」だ(←キモいけど面白い様子)。

あのいやらしい目つき、簡単なようでキレがあるダンス、誰に対しても「気持ち悪い」と思わせることができるピコ太郎は、すごい才能を持っていると感服した。

しかもそれがすべて計算の上だから恐ろしい。

たいていの女の子がどうやったら可愛く自撮りできるか考えるように、ピコ太郎はどうやったら気持ち悪く見えるかを常に研究してきたのではないか。がっしりとした体格なのに、なよなよとした動きを取り入れてギャップでキモさを生み出している。もしもピコ太郎がスーツを着て真っ黒のグラサンをかけたら、誰よりも厳ついヤ◯ザに変身するであろうに。

おっと、無駄話が過ぎてしまった。読者を置いてきぼりにし過ぎてしまったので、そろそろ本題に戻ろう。

[広告]

日中韓3カ国に支部があるOVAL(オーバル)

まず、「そもそもいつそんな超グローバルな集まりが開かれたんだ」とツッコミが入るだろう。

実はこれ、OVAL(オーバル)という学生団体が行ってる合同ミーティングのWelcome partyでの一幕なのだ。

日中韓でミーティング

学生団体OVALは、日中韓3カ国の大学生とともに毎年夏に国際ビジネスコンテストを開催している。そのために毎年2月に一週間、中国・韓国のスタッフと合同ミーティングを行うのが恒例だ。

真剣な表情のスタッフ

日本に彼らを迎えた初日のWelcome Partyでは、僕は生きた心地がしなかった。

家でYoutubeを見ながら、「I have a pen~, I have an apple~」

と必死で練習していた(←これは代表の仕事なのか笑)。

そしていよいよ、中韓の大学生にウケるか皆目見当もつかない中、本番へ。

さて、本番!

司会「Now we have a special guest for this party, ジャカジャカジャカジャーン, OVAL JAPAN President Shizuka!」 

中韓「ヒューヒュー!!」

(ミュージック、スタート!)

「タタターン♩ タタターン♩ タタターン♩ タタターン♩ アイ ハヴァ ペ〜ン♫ アイ ハヴァ ナッポ〜♫〜〜」

韓国「kkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk」

中国「哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈哈」

中韓「カワイイ〜」

幸いにも、ピコ太郎の影響力は大陸にもちゃんと伝わっていて、ウケはよかった

Welcome Party後の集合写真

ただ、BGM担当のミスで音楽が止まらず3回も同じくだりをさせられた時は、慚死する(恥ずかしさのあまり死ぬ)かと思った。

OVAL JAPANの集合写真

ちなみにこの後、一週間のミーティングが終わるまで、何かにつけてPPAPを踊らされる羽目に(笑)

中国、韓国のノリに付き合う僕、、、

ではでは、僕がこんな体を張ってまで得たかったものは何かというと、、、

それは、、、

日中韓の総務のメンバー、もちろん裏ボスもこの中に…

中韓のスタッフとの信頼関係だ

2月のミーティングは、8月に開催する国際ビジネスコンテストの準備をするために行われるので、一緒にコンテストを創り上げていく彼らとは本音で話し合えるようになっておかなければならない。

[広告]

笑いから入るコミュニケーション

PPAPが3カ国間の距離を縮めたのか、次の日からのミーティングは良い雰囲気で始めることができ、最終的にはこれまでのコンテストをレベルアップさせる改革案を加えることができた。

頭をひねりながら考えている様子

国境を越えて笑いをもたらし、コミュニケーションのきっかけを作ってくれたピコ太郎には感謝の気持ちでいっぱいだ。

おっと、伝えたいのは、PPAPを踊って中韓の大学生にもウケたということでも、ピコ太郎に感謝していることでもなく、僕が、中韓のスタッフの信頼を得てやりたかったことだ。

そう、僕が中韓のスタッフとともに創り上げたかったのは、

世界一(!?)ユニークな「学生のためのビジネスコンテスト」なのだ!

去年の北京大会:プランニング中
日中韓で「ビジネス」を考える
この記事を書いた人
筆者のアバター画像
江口 静
はじめまして! 江口 静です。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
記事一覧へ

こんな記事も読まれてます