【東大推薦】ピアノで東大!?「音楽を科学する」を目指す東大生にインタビュー!

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音楽を科学するために

―今現在、科学に関しては何かやっていることはありますか?

今現在の話ではないのですが、来年からSONYのCSLのリサーチアシスタントとして、受験の際にもお世話になった古屋先生と一緒に研究活動をさせてもらえる事になりました。大きい音でピアノを練習することと運動学習の効果の相関を検証する研究をする予定です。

東大では後期教養学部の研究室の工藤和俊先生が運動のメカニズムと音楽のことについて研究していて、そこで筋電図を付けて演奏してもらって、緊張してると筋肉が動く、とかそういう研究の話を聞くために、ちょくちょく研究室に顔を出すなどしています。

あと先生つながりでは、駒場に伊東乾先生っていう人がいて、主題科目で作曲の授業をしている方がいて、その人も科学と音楽を絡めて作曲をしている方で、そういう風に音楽と何かを絡める、っていう意味ではいろんなヒントをくれるし、相談にも乗ってくれるし。そういう中で何をやっていくか模索できたらいいかな、って思っています。

駒場祭でストリートピアノを披露

 

―東大にも音楽と科学、みたいな人はいるんですね。

学科とかがないだけで、音楽に詳しい教授はいます。

東大とは別ですが、去年、音楽医科学研究センターという機関が上智大学にできて、音大の先生や理系の先生たちが一緒になって音楽家のための医科学研究を行っているんですけど、最初のキックオフシンポジウムがちょうど自分の東大の推薦入試の面接の午後にあって、そのまま学ランを着て行きました

なんで高校生がいるの?ってなったんだけど、興味があって…って。ちょっとずつでもそういうのが日本でも広まれば、演奏者たちの意識も変わるのかなって、自分がどこまで科学に力を注げるかわからないけど、意識改革につながればいいな、と思っています。

ただ日本では科学で音楽を見る、という点ではアメリカやドイツに後れをとっていて、卒業後は海外の大学に行くことも考えています。

 

さいごに

―ぶっちゃけ東大じゃなくて音大に入ればよかったと思うことはありますか?

それはもちろん今でも葛藤はあって、例えば結局自分は科学と音楽っていうのをやってるんだけど、何で俺なんだろう?って思うことがあって、音楽だけをやっていればそんなに苦しむこともないっていうか(笑)音楽で苦しむのは本望なので俺じゃなくても別の人がやってくれればいいのに、何で俺がわざわざ音楽と科学両方やらなきゃいけないんだろう、って。音大に楽しそうに通ってる人を見て、うらやましいなあって思うことはあったりします。

人生で何回か思ったことがあるんですけど、科学を捨てて、音楽一本でやっていけたら、それはそれで本望なんじゃないかな、って。

でもそれは険しいし、自分よりうまい人はたくさんいるので、オリジナリティーを捨ててまでそういうことするっていうのはどうなのかな、と思ってそこで踏みとどまります。

ただ結局音楽を突き進んでも、やっぱりその中でショパンがうまい人、とか映像とコラボレーションする人とか、伴奏のプロとかだんだん分かれていくので、何で東大?とか思われるんですけど、遠回りをしても自分はそういう枝の先の一つになると考えているので、長い目で見ると正しいって自分では思っています。

ただたまに辛くて現状のことを考えると、みんな音大に行って楽しそうだな、と思いますが、その都度初心に帰ろう、という風にしています。

 

ー今でも葛藤はあるんですね。最後に、東大の推薦受験の話に戻りますが、推薦受験を含め東大に入ってよかったことを教えてください!

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自問自答して、自分が大学に行きたいか、とかどうしたいか、とか自分の将来に対するモチベーションがそのまま受験の合格に関係する、やればやるほど近づく、そういうところが一番良かったかな、って思ってます。自分のキャリアとか将来を考えることはエネルギーが要ることで、パッと自然にやりたいことが浮かんだりするんですけど、実際にそれをどう実現するかとか、そういうことって結構力を使うことだと思うんですよ。

そういうことに時間が割けなかったりする中で、推薦入試の中でそういうことを考えて、あとそれに向かって実際に勉強する。例えば音楽の科学、みたいな本を読む。そういうことをする時間を含めて、自分が将来を考え直せる時間をもらえる、いいきっかけになったっていうのがよかったことですね。

イギリスだったら高校卒業してから大学入るまでギャップイヤーっていうのがあるじゃないですか。自分探しの旅、みたいな。高校のカリキュラムが終わって受験までの間に、自分が何をしたいのか、プレゼンテーションまで含めて、自分が何をしたいのか伝える場が決まってるので、それまでに、答えを出す必要まではなくてもただできるところまで考えて深めるっていう、プロセスを課題として出されているっていうのがすごい僕はうれしかったですね。今でもその経験は生きています。

もちろん一般入試の勉強も生きてきているので、もちろんどの入試も無駄になることはないです。やったことは必ず身につくので。

これから受ける人に言いたいことは、その場しのぎではなく、極限まで考えて、それに対して、必ず課題があるわけで、それに目を背けないで見てくれたら必ずいいことがあると思うということです。

 

 

この推薦入試がきっかけで自分を知って応援くれる人が増え、それが日々の活動の原動力となっているそうです。音楽と科学、その両方を最高レベルで追い求める彼を私は応援したいと思います。

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