【東大推薦】ピアノで東大!?「音楽を科学する」を目指す東大生にインタビュー!

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受験のために、「考える」ことが必要だった

―東大の推薦受験の準備を通して、自分の中で考えが深まったりすることはありましたか?

たくさんありました。漠然と科学と音楽を結びつける、という目標があったんですけど、では具体的にどうしよう、というところまで考える必要がありました。

そうしないと、面接とかには答えられないので。そこで、例えば音楽を科学しようってアプローチがあったとして、音楽だけをやってきた人たちにどうやったら受け入れられるだろう、とか科学で音楽を評価するのはナンセンスだ、と思う人もいるだろうからそういうことを言われたときに、どう立ち向かっていったらいいのだろう、という風に考えたりだとか。

ただ、結局科学はツールであっておおもとには芸術があると思っているので、例えばフィギュアスケートも芸術と考えると、あれにスポーツ科学とか、どうやったら回転が効率よくなるのだろう、みたいなことが加わって選手の表現を支えていると思います。

ただやっぱりすごいのは選手で、その芸術性みたいなものがそこにあるからであって、そういう力関係みたいなものは自分もそう思ってるし、自分の音楽家としてのアイデンティティも自分の中にあると思っているから、そういうことを伝えていけるように、と自問自答しました。推薦入試を受けたことでそういうことを考えるいいきっかけとなりました。その経験は今でもかなり生きています

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―まあ多くの一般受験生は深くは考えずにただ勉強して入ってくる感じはありますよね…。

いや、そんなことはないと思いますし、それが悪いとは思わないですよ。そうやって勉強している期間が長いほど自分を高められるので。

ピアノのコンクールと同じで、そういうのも機会として大事で。なので大変ですけど、推薦と一般入試を併願してよかったのかな、と思いますね。

一般入試を併願してなかったら、まったく学が追い付いていない人になっちゃってたのかなと思いますね。そこはある意味推薦に関して思うところではあります。

 

東大入学、新しい音楽との出会い

―東大に入ってからはピアノの会に所属していると聞きましたが、そこでは何か影響はありましたか?

いろんな意味で(笑)一つ大きいのは、音大に行っている人たちとつるんでいることは多かったんだけど、そうじゃない人たち、東大で、ピアノを、いろんな意味で極めている人、たとえば、マイナーなものだとか、具体的に言うとアムランとか。

そういう人たちといると知識っていう面でもすごい刺激を受けるし、これは生かせるかな、と自分でも思っていて。

 

―たしかに、音大をはじめ音楽の世界って、目指す方向が決まっているっていうイメージがあります。そんな中ピアノの会はいろんな方向にそれが向かっているというか。

そう、彼らはみんな上手い中で、自分のアイデンティティを作ろうとしていて、特殊奏法のスペシャリストみたいな人とか、スクリャービン一本で、みたいな人とか。見ていて面白いです。

東大ピアノの会の新人演奏会の時の演奏。

あと東京に来てからいろんなコンサートを聴いて、クラシック以外でもディズニーの音楽でクラシックの人とポップスの人が交ざってやるとか、映像と一緒にやるとか、そういう観客を楽しませることに重点が置かれているものを見て、いままでクラシック一本だったので純粋にすごいな、って。

いろいろなコンサートに行ったりだとか、ピアノの会でいろんな人に出会ったりして、音楽のやり方は一通りじゃないな、って言う風に思えたのは東大に来てよかったな、と思いますね。

 

演奏会の後に家庭教師の依頼?

―合唱サークルにも入っているんですよね。

東京大学合唱団柏葉会での演奏会での伴奏。

東京大学合唱団柏葉会での演奏会での伴奏。

もともと高校時代は合唱部で、合唱というのは体を使う音楽で、体の使い方などをヨガなどを取り入れて学ぶので、そこにはメソッドというのが確立されていて、そういう意味でピアノと違うって部分がそこにはあると思います。ピアノって一人で練習して、たまにレッスン受けたりするんですけど、それに対して、みんなで歌って練習して、ここをこうした方がいいとか先輩に教わりながら練習が進んでいくんです。

さらに指揮者がいて、体の使い方のトレーナーがいて、ていう環境っていうのがすごい新鮮だし、初心者もすぐうまくなるんですよ。こういう環境づくりをピアノも学んだ方がいいなって思っていて、それは例えばグループレッスンだったり。

こういう風にいろんな音楽をやると、それをほかのところに落とし込める部分がある。音大に入ったら結局伴奏の授業があるのでそれをできるだけ、東大にいながらやろう、っていうのもあります。

そのなかで足を運んだところが柏葉会だったんだすけど、そこで伴奏させていただいて、そこで彼らが目指している音楽っていうのが結構レベルが高くて、自分も油断できないというか、そういう環境に身を置きながら活動ができているので、非常にためになります

 

―外部の演奏会にも出ていますよね。

ピアノの会のつながりもあったりとか、あとは東大生だからっていうことで演奏するときに注目してもらえたりして演奏機会が増えたかな、と。受験が終わって音大生の中に東大生がいると、何で東大なの?ってなって、そこからほかの場所での演奏につながったりとか、あとは家庭教師につながったりだとか。なぜか演奏会のあと家庭教師の依頼をされたことも(笑)

先日ほかの東大生と2台ピアノをやったのですが、そこで東大生×東大生ということでまたほかの発表会にゲストで呼ばれたりだとか。多少東大というのが影響してるのかな、と。

ネームバリューもそうだし、音楽家としてほかの人と違うものを持ってるのは大事で、そういう意味でも東大に入ってよかったかな、と思います。

あとは学業をしっかりやって、科学の専門知識がつけば、それが自分のオリジナリティになるのかな、と思います。東大のネームバリューはいつまでも使えるわけではないので、いつかそれに届くように頑張りたいと思います。

次ページ:科学と音楽、この2つを結びつけるための取り組みについて伺いました。

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