UmeeTにもっと学術の魅力を 〜ノーベル賞Weekスタートによせて〜

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就任挨拶

 
突然ですが今日から一週間限定でUmeeTの編集長になりましたじんのです。
 
なぜ突然編集長になったかというと、今日から一週間、今までとはひと味違うUmeeTをお届けするためです。
 
みなさんはUmeeTを読んでいてこんなことを思ったことはありませんか?
 
「私の研究室・ゼミのメンバー、こんな風に目立っててぶっ飛んだやつはいないけど、いたって普通の大学生だけど、学業の面ですごいやつはすごいぞ」
とか、
 
「東大発オンラインメディアなのに学部学科や研究室の情報が少なすぎる!」
 とか。
 
 
そして僕自身この現状に我慢できなくなって、現編集長に直訴したのです。
 
「”挑戦する東大生の面白さを発信するメディア”を名乗っておきながら、東大生の学問や研究に関する記事が少なすぎやしないかい!?」
 
確かに東大には「おもしろい」人たちがいっぱいいることはわかった。休学して世界を旅する行動力は素晴らしい。運動会の人たちの熱意もスタートアップのクリエイティビティも認めよう。
 
でも僕は生活の中でもっと違ったところに「おもしろさ」を感じているような気がする。ごく普通の学生たちに魅力を感じている。その魅力の源はなんだろう?
 
研究である。学問である。
 
 
大学に入り学年が上がるにつれて、能動的であれ受動的であれ、たいがいの学生は「専門とすべき研究テーマ」を持つことになる。そして大学院に進むにせよ就職の準備と並行するにせよ、その研究に頭を悩ませ、試行錯誤し、ときに研究対象が夢に出てくるほど没頭する。
 
結果をなんとかまとめて発表する頃にはその分野の専門家・スペシャリストと呼べるほどになっている。いままで世界で誰も知らなかった問いの答えを持っているようになる。
 
研究者たちのその姿はかっこいいのだ。
 
 
僕は何かを探求する人、探求せずにはいられない人が好きだ。対象はなんでもいい。スポーツでも、音楽でも、食でもビジネスでもいい。社会の役に立とうが立たなかろうが、それがいかに「おもしろい」かについて熱く語る姿を魅力的だと思う。
 
そして、他でもない、この東京大学には、学問の探求者たちがものすごい数いるということに、その重要性に、今のUmeeTは気づいてないみたいだ。
 

いざ、ノーベル賞Week 

いまから一週間後の12月10日に、2016年のノーベル賞授賞式がある。
 
「総合大学なんだからもしかしたら受賞研究について熱く解説してくれる学生たちがいるかもしれない」と思って知り合いを当たってみると、やっぱりいた。6分野全部見つかった。
 
明日から6日間連続で、受賞研究に近い分野で日々研究・勉学に没頭する学生たちが6分野の受賞研究の何が偉大なのか?何が「おもしろい」のか?を語る記事たちが公開されていく。
 
おもしろそうなものから読んでみてほしい。全部おもしろいから。
 
 
ということで、本気で研究する学生たちの話がいかに「おもしろい」かを知ってもらうため、今まで隅に追いやられていた「学問・研究カテゴリ」から選りすぐりのライターたちとともに、一週間UmeeTをジャックすることになりました。
 
そしてこの一週間の企画を足がかりとしてUmeeTは、いままでのような「おもしろい学生」に加えて、本気で研究する学生たちが各々の専門領域について主体的に情報発信していくためのプラットフォームになりたいと考えています。
 
例えばこれまでも、学術の素敵な記事が出ていました。
 

「むしろ何故イワシを研究せずにいられるのかが分からない」柏イワシ課の告白。

 
 

慰安婦問題に”向き合う”挑戦。「東アジアは自分の一部」

 
これらのような「学問・研究」カテゴリの記事で垣間見えた、学問する面白さをさらに発掘し、伝えていこうと思います。
 
そして他分野の専門家たちと関わり、議論し、自分の研究に新しいヒントを得られるようなコミュニティを作ろうとしています。
 
 

学部生諸君!

大学入試を終えてやっと自分の好きな勉強ができる!と思って入学したはいいものの、ロールモデルになるような研究をする学生になかなか出会えず、
 
「私が本当にやりたい研究ってなんだろう?」
 
と思い悩んでいませんか?研究室選びの時期には何を基準にしたらいいかわからずブラックか・ホワイトかといったよくわからない価値観に戸惑っていませんか?
 
もしUmeeTを通して運命の相手(研究対象)に出会えたら、その分野の研究室を調べて教授にメールしてみましょう。きっとその後の大学生活が変わっていきます。
 

院生諸君!

実家へ帰ったときに家族に研究の話をしていて
 
「で、あんたのその研究ってなんの役に立つの?」
 
と訊かれて言葉に詰まったことはありませんか?
 
ダイナマイトという、土木工事に革命を起こす「役に立つ」発明をしたアルフレッド・ノーベルが遺した賞がなぜ基礎研究に対しても贈られるのか? そして、なぜ僕たちは「役に立たないかもしれない」研究にこれほど熱中するのか? 解説記事を読めばあなたなりの答えに繋がるヒントがつかめるかも知れません。
 
そして、それでも自分の研究には価値があると思えたなら、ぜひUmeeTに寄稿してその「おもしろさ」を語ってみませんか?
 
 
この一週間で、東大からなにかが変わっていくことを願っています。
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ABOUTこの記事をかいた人

Tak Jin

理学系研究科地球惑星科学専攻/情報学環教育部 気象学と音楽と漬物で地球が回る

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