やべえ、もう飽きたわ
開始5分で、飽きました。

帰りたい
「ドアから降りる人と乗る人をそれぞれ数え、表に記入するという業務」自体はそこまで退屈ではないのです。ちょっと目離すと誰を数えたかわからなくなるので結構集中するし、カチカチやるの楽しいし。
ただ、「カウンターの数を0に戻してもう一度スタンバイ。次の電車が来た時のための姿勢を立て直す」。この作業、10秒くらいしかかかんないんですよ。
つまり、次の電車が来るまでの4分50秒、本当にやることないんですよね!!!
ただの4分50秒なら潰すのは余裕でしょうが、業務時間は3時間です。この4分50秒をなんとか潰し、次の電車の乗り降りする人々を数えたらまた新たな4分50秒が来る、この繰り返しを3時間やるのです。
しかもお客さんからクレームが来るとかで、壁によりかからないでくださいって言われたんですよ。
小学生並みの反抗心を持つ私は、「そんな意味わからん客の言うこと聞く必要ある?」と内心キレて、めっちゃ壁に寄りかかってました。
めっちゃ社員さんに注意されました。

さて、この暇な時間を潰すために私はどうしたか。主に4つのことをしていましたので、ご紹介したいと思います。
1. 考え事をする
まあ最初はぼんやりと考え事をして時間を過ごすわけですが、この時ほど、想像力が豊かな人を羨ましいと思ったことはありません。
赤毛のアンとか、世界の名作に出てくる女の子って、なんか想像しがちじゃないですか?想像力が膨らみすぎて、時間を忘れて自分の世界に没頭して、怖いおばさんに怒られるみたいな。

が、私は残念ながら想像力が皆無なので、考え事と言っても
「あ〜お金ないな〜ていうか今週の土曜の夜ご飯で3000円消えるのマジきついな〜でもドタキャンしたくないしなあ〜これは他の日の食費を削るしかないか〜まあゆーて実家住みだから家から食材持ち出せば食費0なんだよな〜実家住みバンザ〜イ」
みたいな、5秒で終わるどうでもいいことしか浮かばないんですよ。
ということで「考え事をして時間を潰す」という試みだけで3時間潰すことはできませんでした。
2. 素数を探す
数えた人数を記入する表には電車が出発する時刻(7:48など)が書いてあるのですが、そういった数字をいろんな数で割ってみる、というのを地味に繰り返していました。
3でも7でも11でも13でも割れてくれない数字を見つけると、じゃあむしろ何で割れるんだよ!となっていつの間にか素数探しに発展したり。
…今考えると想像力が皆無とか素数探し始めるとか、今まで勉強しかしてこなかった系東大生みがすごくてなんかやだな〜〜〜!!!!!
ただ、そんな私もさすがに3時間ぶっ通しで計算をしていたいタイプではなかったので、これもすぐ飽きました。
3. 歌う
考えることがなくなり、計算に飽きたのち、頭の中で曲を流し始めたのですが、いつの間にか鼻歌となり、そうなると「これどこまで声大きくしたらバレるんだろう…」という好奇心が湧いてきて、「周りの人にばれないギリギリを目指して、電車の音の強弱に合わせて歌声の声量を変える」とかいうチャレンジをやっていました。
突然トチ狂ったかと思われたかもしれませんが、本当に狂っていると思います。ちなみに星野源の「恋」を一番多く歌いました。

ただこれの欠点は、電車が来る・去る時は全力で挑戦できるんですが、電車がホームにいない時は静かすぎて声を出すことすらできないということです。(私は何を解説しているんだ…)
考え事でも歌うのでも時間を潰すのに失敗した私は、
4. 無
結局、無になりました。
電車の発着音やアナウンスが天井から降りかかる。スーツ姿の人々がせかせかと前を通り過ぎ、制服姿の中学生が笑いさざめき、子供達は無邪気に声を上げる。そんな雑然としたホームの中で、何も考えず、ただただ時間の流れに自らを任せる…

というと聞こえはいいんですけど、そもそもそれが辛いから想像力だの歌うだの言っているわけで、何も解決してないんですよね。
結局、
電車が来る→歌う→電車のドアが開く→乗り降りする人を数える→電車のドアが閉まる→歌う→電車が去る→ちょっと考える→無になる→電車が来る→歌う→…
というループを延々と繰り返してました。本当につまんなかった〜〜〜!!!!!!
今になって思うんですが、東大生って受験戦争の影響なのか、効率とか成長とか(無意識下でも)求める人多いじゃないですか。
それが良いか悪いかは置いておきますが、とりあえず、この交通量バイトはその概念の対極にあるわけで(立って数数えるだけだからね)、私だけじゃなくてほとんどの東大生向いてなさそうだな〜って思いました。

3時間、めっちゃ本読みたかった
業務終了
退屈していくら流れが遅かろうと、ありがたいことに時間は進みます。やっと待ち望んだ10時がやってきました!

解放
ここからの私の動きは迅速でした。控え室に帰り、記録用紙やカウンターを返却し、荷物を持って控え室を出、電車で渋谷に行き、井の頭線に乗って駒場につきました。そして一食で、寝ました。
退屈して精神を消耗したのもありますが、3時間立ちっぱなし、というのが地味に身体にきたのが睡眠に至った主な原因です。
飲食店のバイトでも3時間どころか6時間ぶっ続けで仕事することはよくありますが、お客さんの席まで歩いたり物を取り出すためにしゃがんだりと、膝の動きがあります。
でも今回のバイトでは動き回ると社員さんに注意されるので、膝をほぼまっすぐに保ったまま、ひたすらじっと3時間立っているわけです。万年運動不足にはきつかった。
まとめ
二度とやりたくないです。実際二週間後にも同じような案件が派遣会社から回ってきたのですが、無視しました。

働かずに金がほしい
ただ、本当に本当にお金に困っている人には良いのではないでしょうか。今回のように時間が短いものもありますし、時間が有り余っている人は1日使って2〜3万稼ぐことも可能でしょう。
さらに、ほとんどが単発であるため日払い・週払いなのも魅力です。
実際私も、交通量バイトの振込日を忘れており「今日友達と会うのに全財産が口座の1000円…無理だろ…」と絶望しつつもATMに向かったら、4500円もあって歓喜しました。
また、交通量バイトと言っても様々なものがあります。
今回のように駅の構内で立ってカウントするものもあれば、座っていられるものもあります。また、外での業務や、ものすごい田舎で1日中やるものもあります。
もしみなさんが交通量バイトをやりたい場合、その待遇について細かく確認しておくことをお勧めします。例えば外での仕事だったら寒さ対策は十分にしていくべきですし、立ちっぱなしの仕事だったら自分の体力がついていけるのか冷静に考えましょう。
この記事含め、交通量バイトの体験談を読んでおくのもいいかもしれません。
ここまで交通量バイトについていろいろと書いてきましたが、言いたいことをまとめると、
お金が欲しいならちゃんと調べた上でやってみるのはあり!(私は二度とやらない)
です。
この記事を通じて、みなさんのバイトライフが向上することを心より願っております☆
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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