「なんでも楽しみながらやることが大切」今注目の超人スポーツ「HADO」を手掛ける東大卒CTO新木仁士インタビュー

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とにかく挑戦して、経験値を得ること

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-富士通に就職されたわけですが

大学院時代は研究漬けで就職活動もまともにしていない中、富士通に入れてもらいました。たまたま学校推薦を使わせてもらえて、2回の面談のみで入社させてもらえたので助かりました。

入社後は、上司に恵まれて、自由にやらせてもらいました。富士通は規模が大きくて、所属する部やチームなど周囲の環境で働き方が大きく左右されますが、強い意志を持った人に対しては周りが応援してくれる文化があり、今でも感謝しています。

ただ、「kinectを使った面白いサービスを創りたい!」みたいに、やりたいことや勉強したいことに時間を費やしたかった自分にとって、プロジェクト状況によって帰りが遅くなる日々が続いたときは少ししんどかったですね。

-もとから独立志向は強かったのでしょうか?

そうですね。20歳くらいから独立志向が強かったです。

富士通に入社したのは、独り立ちする前に企業の意思決定プロセスや、商談の進め方、チームとして一緒に仕事するイロハなどについて学びたいというのがありました。
そして福田と偶然良いタイミングで仲良くなり、一緒に起業するという選択に至りました。

独立?起業?と自分自身に問いかけてみると、みなさん及び腰になりがちだと思いますけど、日本はセーフティネットがしっかりしているので、死ぬことはない。そして、自分のやりたいことに120%の力を出し続けられる人なら、きっと大丈夫
結果論ですが、三年続けてきて、本気でやっている人間には本当に多くの人間が力を貸してくださったり、手を差し伸べてくださるのを実感しています。

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-学生起業に対してどうお考えでしょうか?

起業というか、サービスの立ち上げはどんどん挑戦した方がいいと思います

ただ、会社登記まで行うかどうかは、そのサービスのユーザーがついてきてくれて、今後の展開も見えてきて、会社にしないとこれ以上前に進めないという段階になってからがいいと思います。

僕自身も学生のころに、ある街の店舗やランドマークごとに設定されたお題をクリアして得点を競い合う謎解きゲームのようなサービスを作っていました。しかし、事業としては全然うまくいきませんでした(笑)。なので、会社にはしませんでした。

大切なのは、経験することです。

単純にリアルのお店に絡むビジネスは営業力・交渉力が重要なのですが、見込みがめちゃくちゃ甘かった。あとはサービスの要素を増やし過ぎてしまったり。もっと要素を削り落とせばよかった。そのためにコードを書く前にユーザテストやビジネスやってる人にフィードバックをしてもらえばよかった。

…などなど、振り返れば学ぶべき点、つまりとても多くの経験値を得られました。今でもあの時一緒に動いてくれたみなさんには感謝しています。

今、仮に自分が学生だとしたら学生であるアドバンテージを生かすサービスに取り組んでみたい。例えば異常なくらい同世代のユーザー数で占められるサービスとか。自分たちの想像以上に、16~25歳の学生世代が何に興味があるのか・どんなことをしているのかということに社会人の事業者達は興味があり、リーチしたいと考えています。

失敗した時こそが成長するチャンス

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なかなか失敗が怖くて挑戦することができないんですよね……

えぇっ!?自分なんて今でもたくさん失敗しますよ!?というか、失敗の捉え方が大切だと思います。

「経験値を積むために試して、意図した結果が得られなかっただけ。次また違う手段をすぐに試すチャンス」と捉えてみてはいかがですか?

失敗した時こそが成長するチャンスなんです。転んだ時に砂利の一粒でも掴んですぐに立ち上がって走り出すくらいの気概が欲しいですよね。

卒論発表の時、ちょっとしたことがありました。

教授に「君の発表は卒論ではなくただのレポートで、話にならない」と150人の前で言われたのです。周りの人からしたら大失敗というか、心がやられるレベルの衝撃らしいです。

ただ、自分では失敗したとは微塵も感じていなくて、終わったら即座にその教授へ「どうすればレポートではなく卒論レベルにまで引きあげられるのでしょうか?」と自らアドバイスを求めて突っ込んでいった。周りからは「あのタイミングでよく教授に話しかけられるよな」と遠巻きにされて、自分の周りにきれいな円ができていましたが。笑

激しめな口調を使う人もいますが、想うところがあってそういうことを言う人がほとんど。逆にどうでもいいと思っている人はスルーしますよね。むしろ何か言ってきてくれる人のほうが、自分にとってためになることを教えてくれると自分は考えています。

昔からそうやって失敗できたのでしょうか?

いや、失敗じゃない。手段が違っただけです(笑)。試行錯誤をする癖は昔からあったと思います。

親の教育方針の影響もありましたね。子どもの頃、褒められた記憶よりも、「もっと頑張れ」と言われた記憶のほうが多いので、飽くなき探求心が育まれたように思います。

あとは、思いついたことは試してみないと気が済まない子供だったようです。

水際に立っている友達を後ろから脅かしたらどうなるかと思いついたらやりたくてそわそわしちゃう。実際にやったら見事に落ちてしまって、自分も引きずり込まれて笑いながら一緒に帰ったり。

大切なのは、「ここがこうだったからこういう結果になった」ときちんと振り返ること。効果測定をしっかりして、毎回自分の糧にしましょう。

アホみたいに失敗していますよ。でもすぐ次の案に向かって走り出します。

→次ページ、VRとスポーツの未来&HADOプレイしてきました。

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