Amazonでボルダリングをしてきましたよ!!
タイトルを見て、こんな絵面を思い浮かべてしまった人もいるかもしれませんが、南米の岩を登ってきたわけではありません。
順を追って説明します。
Amazonとは、南米の大河ではなく、アマゾンジャパンのことです。
本から食品、家電、家具、自動車さえも販売していて、注文した商品は最短なら当日に届く、インターネット通販大手のAmazon.co.jpです。ほとんどの人が利用したことがあるのではないでしょうか。
僕も先日、海外製のコーヒーミルをポチっと購入してしまいました。
最近では、プライム会員向けの見放題・聴き放題のサービス、プライム・ビデオやPrime Musicなどのデジタルコンテンツというのもあるそうですね。
でも、これだけ生活に不可欠になりつつある企業でありながら、中でどんな人がどのように働いてるのか、全然想像できなくないですか?
Amazonでは、いったいどんな人たちが働いているのか?
気になったので、東京・目黒のアマゾンジャパンのオフィスまで行ってきました。
結論から言うと、「日本の大学生はみんな、アマゾンジャパンに就職すべき!」ってなるくらい魅力的だったので、特に就職活動中の学生は必見です!
ただオフィスを見学するだけでは普通すぎるので、「アマゾンジャパン社内にあると噂のボルダリングウォールで、東大生と対決しませんか?」とダメ元で提案してみたところ、なんとOKが出ました!
大学生がアマゾンジャパンの社員の方と一緒にオフィスでボルダリング対決をするのは、おそらく初めてのこと。アマゾンで働く社員さんたちの素顔を垣間見ることができる画期的な企業研究と言えるでしょう。
それにしても、こんな怪しい団体(UmeeT)の、クレイジーなお願いを聞いてくれるAmazonさん、ノリが良すぎです。
さて、対決である以上は勝ちたいのが東大生の性。
今回のために、「最強の東大生軍団」を集結しましたよ!
左の強面のお兄さんは、関谷さん。ボルダリング経験は少ないながら、少林寺拳法で全国大会出場経験を持つ武闘派。
写真右の黒いローリングストーンズのライブTを着ているのは、富山さん。松尾研で人工知能を研究中。ボルダリング歴が長く、司令塔的な役割が期待されます。
真ん中は、かつてマッチョ図鑑にも出演してくれた、中山さん。
ボルダリングは未経験。ボート部仕込みの筋肉でどこまでカバーできるかが勝負の行方を左右しそうです。
対するのは、アマゾンジャパン ボルダリング部のみなさん。
ボルダリング部は、オフィスにボルダリングウォールが設置されたことをきっかけに結成されたサークルとのこと。週に1度は終業後に集まり、初心者を指導しながら楽しく練習しているそうです。
9人の方が集まってくださいました。サークル以外でも練習を積んでいるメンバーもいて、かなり手ごわそうです。
それでは、対決に移りましょう!
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今回は以下のルールで対決します。
・指定されたスタートのホールド(壁に固定された突起)からゴールのホールドまで、たどり着く。途中はどんなルートを通ってもよい。
・ゴールまでたどり着いたら、スタートとゴール以外の3つのホールドにシールを貼ることができる。
・シールが貼られたホールドは、使用禁止になる。クリアする人が増えるほど使えるホールドが減っていくことに…。
・今回は、東大生チームは1人3ポイント×3人、Amazonチームは1人1ポイント×9人と各チーム共に持ち点は9ポイント。失敗するごとにポイントが減っていき、先にポイントがゼロになったチームの負け。
というものです。
登りやすいホールドをつぶすと、相手だけでなく自分にとっても痛手になってしまうわけで、「どのホールドに、どのタイミングでシールを貼るか」の戦略が勝敗のカギを握るという頭脳戦の要素もあります。
実力・経験で劣る東大生チームも、戦略次第では勝ち目があるという、今回の対決にぴったりのルールです。
頭脳の東大生チームか、壁を知り尽くした実力のAmazonチームか…。
東大生チーム VS Amazonチームの、ハンデなし、ガチンコボルダリング対決、スタートです!
Amazonチームはさすがの実力。軽々とクリアしていきます。
なんでこの体勢を維持できるのか、謎です。磁石かなんかでくっついてます?
しかし、東大生チームも負けてはいません。
Amazonチームから驚嘆の声が上がるほどの身体能力で、クリアしていきます。
さらに、東大チームは、唯一の経験者の富山さんを中心に熟議を重ね、シールを貼る位置とタイミングを適格に決めていきます。
チームワークと頭脳を活かして、Amazonチームに必死に食らいつきますが、
回を追うごとに使える足場の数が減り、格段に難易度が上がっていくのがこのゲームの難しさ。
中山さんは2巡目・5巡目・6巡目に失敗。
関谷さんも3巡目・4巡目・6巡目と失敗してしまい、2人のポイントはゼロに。
6巡目まできてノーミスと、圧倒的なパフォーマンスを見せる富山さんに、勝負の行方が託されます。
6巡目終了時点で、残り5ポイントのAmazonチームを、東大生チームが残り3Pで追う展開に。
絶望的と思われた東大生チーム、この後まさかの展開に。
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東大生チームは2人のポイントがゼロになり、残るは富山さんのみ。
圧倒的不利かと思いきや…。
ここから東大生チーム、富山さんの驚異的な逆襲が始まります。
使用できるホールドの数が限られてくる中、手が届かないホールドにジャンプ。
「なんでその体勢から、その位置に跳べるの?スパイ○ーマンなの?」というほどのスーパープレイを連発。
壁で踊るようにクリアし、勝負はイーブンにもつれ込みます!
楽勝ムードだったAmazonチームも、真剣に戦略を協議。
ここから全員スパイ○ーマンとしか思えない、異次元すぎるプレイが続き…。
結果は……。
なんと引き分け!!
もうこれ以上はシールが貼れない、というところまで勝負がもつれたため、勝負は引き分けとなりました。
富山さんの最後の猛追がすごかった…。Amazonチームのチームワークにも痺れました。そして二人の腕の太さにも驚愕!
そしてなにより、疲れているであろう就業時間後に、こんな無茶ぶり企画のために真剣勝負をしてくれる、熱血でノリが良い社員さんがAmazonには大勢いることが分かったことは大きな収穫でしょう。
最後は両チームの健闘を称えあい、ノーサイドになりました。
そんな素敵な社員さんたちは、普段どんな環境で働いているのか、なぜアマゾンジャパンにいるのか。
Amazonには東大卒の社員さんも多くいると聞き、東大卒後、新卒採用でAmazonに入社した社員さんに、色々と聞いてきました。
お話を聞いてみると「アマゾンから、Amazonへ」という、しょうもないダジャレタイトルを付けたくなるほどの、異例の経歴でした。
今日はよろしくお願いします。
乾さんのどちらの学部だったんですか?
「農学部です」
え?どうして文一から農学部へ?
「途上国や環境問題に興味があったんです。せっかく選択肢があるならチャレンジしてみたかったし、優秀な人が多いところに行きたかったから、というのが主な理由ですね」
農学部ではどのような勉強をしていたのでしょうか?
「学際的なところで、学部時代は農場や森林に実習に行ったり、浜名湖に行って魚を三枚におろしたりもしていました。大学院では、東アフリカの飢饉について研究していました」
研究で、南米のアマゾンに行かれて、それでAmazonに就職したとか!?
「違いますよ(笑)。ただ、部活の飲み会で、OBの方に『Amazonに行くことになりました』と報告したら、『南米は大変だね』と言われたという笑い話があります(笑)」
では、なぜアマゾンジャパンへ?
「途上国に行ける仕事がしたかったので、最初は日系メーカーを目指していたのですが、入社5年目くらいにならないと海外での仕事はできないと知って、『遅いな』と感じてしまったんです。せっかちな性格なので、その5年を待てないと思いました」
そんなにすぐ第一線で働きたかったんですか。それで外資に?
「就活をする上で、途上国での仕事という軸のほかに、優秀な人と一緒に仕事がしたいという軸がありました。新サービスを次々と発表し、着実な成長を続けるAmazonなら優秀な人がいるに違いないと考えました」
学科を選んだ時と同じですね。「周りが優秀である」ことにこだわりがあるようですね。
「どんな場所に身を置くかが自分の将来を決める重要な要素だと思っているので。どんな人と働けるかは、重要視していたポイントのひとつでした」
周りのレベルが高ければ、自分のレベルも上がりやすいって言いますもんね。
「あと、アマゾンジャパンが新卒採用を開始してまだ2期目だった、というのも就職を決めた理由の一つですね。新卒採用の説明を聞いて、新入社員のキャリアの方向性が型にはめられていないと感じましたし、自由に働ける環境にチャンスを感じました。自分がこの先どうなるか、先が見えてしまうのが嫌だったんです」
確かに「文1→法学部→官僚or弁護士」という定石ルートから脱し、自分の興味を優先して農学部に進んだ乾さんらしい選択かも。人並み外れたチャレンジ精神とバイタリティーが感じられます。
現在はどんな部署で仕事をしているのですか?
「簡単に言ってしまうと、Amazonにより多くのお客様に来ていただくための施策を考える部署です。セールの企画なども行います」
実際、働いてみてどうですか?
「この人のレベルについていきたいと思える、目標になるものすごく優秀な人たちが周りにいて、刺激的な毎日です。別の会社に就職した大学の同期と仕事の話をすると、同じ4年目でも、自分はかなり面白い仕事ができているのかな、と感じますね」
今までの仕事の中で、最も達成感を感じたのはどんな時ですか?
「7月に行ったPrime Dayの企画・運営をしたことです。Prime Dayは、Amazonプライム会員の方にご参加いただける全社挙げてのビッグセールで、たくさんの部署と連携するため、準備に時間も労力もかかります。その準備の甲斐あって、今年もたくさんのお客様にご利用いただけたことはうれしかったですね。半年前の自分では想像できないほど、成長できた自信があります」
あんなに巨大なイベントの企画・運営に入社4年目で関われるなんてすごいですね。
「企画書を作っては、社長や役員とミーティングを行い、フィードバックをもらってまた練り直す、ということをしていたので、多い時は週1くらいで社長にプレゼンしていました」
4年目で、そんな頻度で社長にプレゼン…。大変そうですね。
「もちろん、仕事量は少なくないですよ。ただ、せっかく働くのなら、目一杯働いて仕事ができるようになりたい、という気持ちがあったので。まだまだ若手なのに、チャンスを与えてもらって、様々な経験ができていますね」
「若手のうちは雑用だけ」なんてことは全然なくて、早い段階から実務経験が積めるんですね。
今の部署にはいつからいらっしゃるんですか?
「今年の4月からです。それまではすぐ隣の部署にいたのですが、現在の部署がとても大変そうだったので、自分から異動を希望しました。Amazonには自分で異動を希望できる制度があるんです」
「大変そうだから、異動する」って…。チャレンジ精神の塊みたいですね。
「チャレンジする機会があるならやってみるのが僕なので。『Work Hard, Have Fun, Make History(よく働き、よく楽しみ、歴史を作ろう)』というAmazonの精神が、僕にはぴったりなのだと思います」
そんなに仕事してばかりいたら、あまり休んでいないのでは…?
「そんなことはないですよ。この間は1週間カンボジアに旅行してきました。海外旅行が趣味なので、年に1、2回はどこかに行っています。周囲にも、忙しい時はしっかりと働き、休む時は休むという人が多いですね」
確かに、社内に本格的なボルダリング施設があるくらいだし、楽しむことにも全力な感じがしますね。
最後にお聞きします。「働く場としてのAmazon」はおすすめ商品ですか?
「間違いなく、おすすめ商品ですね。特に、優秀な人の近くで猛スピードで成長したい人、前例を自分で作り出したい人、探求心のある人にとっては、チャンスがごろごろ転がっている会社だと思います。Amazonが展開しているサービスは、インターネット販売だけでなく、デジタルコンテンツの配信や、クラウドサービスまであり、多様な部署や職種があります。多くの選択肢から自分のやりたいことを見つけられるのも、Amazonならではじゃないですかね。社内にはさまざまな経験を積んだ、優秀な方がいるので、とても勉強になると思いますよ」
乾さん、ありがとうございました!
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最後に、実際に会社訪問した僕から、働く場としてのアマゾンジャパンをカスタマーレビュー的に表現させて頂くならこんな感じ…。
「★★★★★ めちゃくちゃ就職したい。
革新的なサービスを展開する世界的企業でありながら、新卒入社の若手にも、責任ある仕事を任せてもらえる企業文化があるAmazon。『若いうちにデカいことしたい!』という人にとっては、超魅力的でしょう。
希望すれば自分がやりたい仕事にもチャレンジできる制度もあり、職種も多様なので、仕事を通して様々な経験を積みたい人にとっては最高の環境だと思います。
学生が考えた無茶ぶり企画を通してくれる、柔軟性もあります(笑)。
全力で、働いて、楽しんで、歴史を作りたいあなたにぴったりです。
そして願わくば、僕の席も残しておいてください…」
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参考になったのなら、「Amazonで…買う」だけじゃなくて、「Amazonで…働く」ことも将来の選択肢(ほしいものリスト)に加えてみてはいかがでしょうか?