フランス語を一言も話せない東大女子によるフランス留学体験記

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こんにちは。東京大学教養学部国際関係論コース3年の陣野真希と申します。私は今年6月末から7月はじめまで2週間、HEC Parisというビジネススクールのサマースクールに参加するために、フランスに滞在していました。

出発前、私は3つの不安を抱えていました。一つ目は学校の立地について。HEC Parisはヨーロッパでもトップのビジネススクールの一つですが、「Paris」と校名についているにもかかわらず、キャンパス自体はパリ中心部から電車で約一時間かかる、Jouy-en-Josasという片田舎にあります。HECに留学していたことのある先輩から、本当に何もないところだと聞いていたので、2週間退屈せずに過ごせるかどうか心配でした。

二つ目はサマースクールの内容について。東大で国際関係論を専攻する一方で、ビジネスにも興味があった私は、その融合とも言えるBusiness and Geopolitics(ビジネスと地政学)のコースを選択したのですが、ビジネスを体系的に学んだことがなく、授業についていけるのかという懸念がありました。

三つ目は言語について。フランスに留学に行くのだから、もちろん第二外国語はフランス語…のはずが、私の二外は中国語!フランス語に関しては、「ボンジュール」「メルシー」を何とか発音できるくらいです。サマースクール自体は英語とはいえ、日常生活で何かしら苦労するのではないかとびくびくしていました。

事実、少し苦労する場面もありましたが、この2週間で多くのことを学ぶと共に、世界で最も多くの観光客を惹きつけるフランスの魅力を満喫することができました!

フランスの片田舎でのスローライフ 

まずはこちらをご覧ください。学校の最寄駅であるJouy-en-Josas駅とキャンパスの全容、そして私が主に授業を受けていた建物です。

RER-C線のJouy-en-Josas駅。なんと20分に一度しか電車が来ない。。

キャンパスの全容。森にグラウンド、さらには湖まで。東京ドームが何個入るんだろう…

授業を受けた校舎。

見ての通り、本当に本当に田舎でした!笑 Jouy-en-Josas駅はまるで絵本に出てきそうなレトロな外観で、駅前は昼でも人がまばら 笑 

成田からシャルル・ド=ゴールまで12時間、パリ市内へ電車で40分、そこから学校が手配した送迎バスで1時間、遠くの異国に来てしまったんだな〜と実感しました。

キャンパスはまるで。はじめは宿舎から授業がある校舎を行き来するたびに道に迷い、1日目にしてホームシックになりました。

授業がある校舎だけがやけに近代的で、プロジェクターやマイクなどの機器を完備、おしゃれなカフェやコーヒーマシンまでありました!

 

ところでフランスといえば美食の国。キャンパスは森みたいだけど、食堂では美味しいご飯が食べれるのではないかと期待していたのですが…

ある日のランチ。お米がパサパサで、日本のふっくらしたお米が懐かしくなりました。。

 このように、いかにもジャンキーなご飯が多く、正直私の口には合わなかったです…笑 その代わりお値段は3ユーロ(約360円)とお安め。東大の食堂とほとんど変わらないですね。 ちなみにパンの無料ビュッフェがあるのが、フランスらしいな〜と思いました。

何もないと聞いていた大学周辺ですが、美味しいお寿司屋さんがありました!食堂のご飯にダメージを受けていた私の胃袋を見事救ってくれました。

サーモンちらし寿司とサラダと味噌スープのセット、約1300円。

サーモンのちらし寿司も味噌汁も、日本のものと変わらず美味しかったです。オーナーは日本人かと思いきや中国人!和食の中でも寿司はフランス人にウケがよく、儲かるとのこと。笑

早速ホームシックになった私でしたが、次第に広いキャンパス内の移動にも慣れ、食堂のご飯もなぜか改善していき、時々懐かしのお寿司に助けられながら、なんとか2週間を乗り切ることができました。

グローバルリーダーたちと切磋琢磨した2週間

Business and Geopoliticsの参加者は、国籍・学年・専攻・興味関心がバラバラの20人。カナダで学ぶペルー人、イギリスで学ぶ韓国人、チェコのアートギャラリーで働く社会人、イギリスの大学院で学ぶ傍ら子育てに励む母親など。日本人は私一人だけ。今まで経験した中で最も多様性に満ちた環境でした。

カメラマンさんになぜか、「手を振って走ってきて!」と言われた 笑 多様性が見て取れる写真です。

授業は大きく分けて、講義とケーススタディの二つに分かれていました。

講義では普段HECで教鞭を執っている先生をはじめ、国際政治学者、経営コンサルタント、銀行員、文化人類学者などの豪華なスピーカーたちによるレクチャーを受けました。レクチャー中でも自由に手を挙げて質問や議論をすることが歓迎され、それぞれの学生が自分の見識に基づき活発に発言をしていました。

ケーススタディでは、「国境を越えて活動を広げる巨大テクノロジーカンパニーと、それを規制しようとする政府の間で生まれている軋轢を、どう解消するか」という共通のテーマが与えられ、チームごとに提案を作成、最終日にHECの教授やアラムナイの前で発表しました。

なんと発表の優勝は我がチーム!メンバーの国籍はガーナ、カナダ、フィンランド、中国、そして日本と、やはり多様。

プログラムを通して実感したのは、ここには真のグローバルリーダーが集まっているのだということと、そして目まぐるしく変化する世界の中で生き抜く力がグローバルリーダーには求められているのだということ

最近流行っているもののしっくりきていなかった「グローバルリーダー」という言葉が、このプログラムを通して自分なりに解釈できるようになったように感じます。

サマースクールではイスラム国の台頭、中国の勢力の伸張、ギリシャの財政危機など、幾つかのホットなテーマを扱ったのですが、教授と参加者との議論を聞いていると、彼らは常にアンテナを張って世界の変化をとらえた上で、自分なりの世界との関わり方を確立しているように見えました。

私自身、これからも学問に励みながら実践経験を重ね、彼らのように世界の中での生き方を確立していきたいと、強く思います。

観光立国フランス

ちょっと真面目な話になってしまいましたが、週末にはJouy-en-Josasの森を抜け出し、パリとベルサイユ観光を満喫してきました!説明は不要かと思うので、以下美しい写真をお楽しみください 笑

パリ市内にて。観光スポットでなくても、このような荘厳な建物がズラリと立ち並んでいます。

サモトラケのニケ。

ルーブル美術館にてサモトラケのニケ。とても力強かった!

聖母と天使たち。

聖母と天使たち。

モナリザ。意外にもサイズは小さめ。すごい人だかりができていたので、やっと最前列にたどり着き写真を撮ると、ゆっくり鑑賞する暇もなく退散しました。笑

モナリザ。意外にもサイズは小さめ。すごい人だかりができていたので、やっと最前列にたどり着き写真を撮ると、ゆっくり鑑賞する暇もなく退散しました。笑

ヴェルサイユ宮殿鏡の間。

ヴェルサイユ宮殿鏡の間。

死ぬまでに一度は見たいと思っていたものを、一挙に見ることができました。

ルーブル美術館エッフェル塔セーヌ河凱旋門シャンゼリゼ通り…パリの観光スポットって、頑張れば1日で回れてしまうくらい、集中しているんです。メトロを使えば、パリ市内の移動は一律たったの2ユーロ

物価が高いフランスですが、観光スポットの入場券などの値段は安めに設定されていることが多く、さらに学生であれば割引か無料になります!

そして外せないのがスイーツ♡

シャンゼリゼ通りにあるLADUREE本店。カラフルなマカロンがずらーっと並んだファンシーな店内は、いるだけでワクワクする空間。

シャンゼリゼ通りにあるLADUREE本店。カラフルなマカロンがずらーっと並んだファンシーな店内は、いるだけでワクワクする空間。

こちらはかの有名はLADUREEのマカロン♡ バレリーナがデザインされたパッケージが乙女心をくすぐります。お値段は6個セットで18ユーロ(約2160円)...お値段は考えないほうが美味しくいただけそうですね。笑

LADUREEのマカロン♡ バレリーナがデザインされたパッケージが乙女心をくすぐります。お値段は6個セットで18ユーロ(約2160円)…お値段は考えないほうが美味しくいただけそうですね。笑

花びらの形のジェラート。十数種類あるフレーバの中から4種類を選んで花びらの形にしてもらいます。食べるのが勿体無いくらい可愛い!ルーブル美術館付近など、パリ市内に数店舗あるようです。

花びらの形のジェラート。十数種類あるフレーバの中から4種類を選んで花びらの形にしてもらいます。食べるのが勿体無いくらい可愛い!ルーブル美術館付近など、パリ市内に数店舗あるようです。

そして最後に紹介したいのが、

ファッションショーの幕開けのように赤いカーテンが開き、美人CAが現れるところから始まるこのビデオ。

シートベルトをウエストマークに使ったり、非常口へと向かう乗客が踊り出したり…フランスのおしゃれな世界観が全開!帰りのフライトでもなお、フランス気分を味わうことができます。

フランスはなぜ世界で最も観光客を惹きつけるのか。その答えは豊かな観光資源、観光客への対応にあるのではないかと思います。

フランスの建築や美術作品は、誰が見ても豪華で美しく、「万人受け」する上に、パリに関しては観光スポットが狭いエリアに週中しているので、観光客にとって観光しやすい街になっています。

さらにだいたいの観光スポットでは英語が通じます。主要な駅の券売機の横には多言語を操る綺麗なお姉さんたちが控えていて、切符の買い方を教えてくれるんです!ベルサイユ宮殿では、”You should speak French because you’re in France!!”と流暢な英語で言われてしましましたが 笑 

とにかく、日本も観光立国政策を進める上で、フランスから学べることがたくさんありそうですね。

最後に

たくさんの不安を抱えて臨んだフランス留学でしたが、サマースクールではたくさんの学びを得、観光も満喫し、実りのある2週間となりました!というわけで全くフランス語ができなくても大丈夫!笑

留学でも旅行でも、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょか。

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ABOUTこの記事をかいた人

教養学部国際関係論コース3年。9月から北京大学に留学予定。自称晴れ女。

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